顕彰事業

(2008年)
第51回 十大新製品賞 日本力(にっぽんぶらんど)賞

新製品技術

デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark I I (キヤノン)

 普及価格帯で35ミリメートルフルサイズの相補型金属酸化膜半導体(CMOS)センサーとフルハイビジョン(フルHD)動画撮影機能を搭載し、デジタル一眼レフカメラの可能性を広げる製品。通常使われることの多いAPS-Cサイズよりも一回り大きい35ミリメートルフルサイズセンサーを自社開発して搭載。処理速度を従来品比1・3倍にした画像処理エンジンと合わせ、有効画素数2110万画素と常用設定でISO感度100-6400の高画質撮影を可能にした。

 フルHD動画撮影機能の一眼レフへの搭載は世界初。背景をボケさせて手前の人物を浮きだたせるなど、一眼レフならではのボケ味を生かした動画を撮影できる。

 キヤノンはさまざまな入出力機器により画像を自在に扱う「クロス・メディア・イメージング」の実現を基本理念としている。その一歩として、カメラの現在の到達点と将来像を同時に提示した製品となった。

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