顕彰事業

(2009年)
第52回 十大新製品賞 本賞

新製品技術

ゲンコツ・ロボット FANUC Robot M-1i A (ファナック)

 コンパクトサイズの多関節ロボット。通常の多関節ロボットでは可動軸が直列状につながっているのに対し、3本の腕が並行して並んだ「パラレルリンク機構」を採用。サーボモーターをアーム上部の本体内に格納し、動力はシャフトで伝動する方式でアームを軽量化。高速で精密な動作を可能にした。

 最大の特徴は、手首3軸、アーム3軸の全6軸構成が可能なこと。従来のパラレルリンクロボットがアーム3軸、手首1軸の全4軸構成であるのに比べると、手首軸を生かして取り扱う部品の向きを変えたり、といった複雑な動作が可能になる。

 同方式のロボットがよく使われてきたコンベヤーからのピッキングに加え、視覚センサーと組み合わせることで、電子部品の組み立てやはめあわせなど、従来人間がこなしてきた作業の置きかえが可能になる。産業用ロボットの用途を広げる機種として評価されている。

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