高精度・高効率複合加工機　ＮＴ１０００ （森精機製作所）

　医療機器や時計、計測機をはじめ、小型で複雑な形状の精密部品加工に向く。加工対象物（ワーク）は最大で直径３７０ミリ×長さ４２４ミリメートル。振動や熱変位を抑える技術で高精度加工する。設置面積を自社従来機比で４０％削減し、面積当たりの生産性も大きく高めた。

　工具主軸のＢ軸はギアを使わず直接駆動するモーターを使い、往復台の形状は正八角柱で安定。第１主軸には中心の高さを一定に保つゼロ芯（しん）主軸や冷却システムも搭載し、振動と熱を抑制した。「ワーク払い出し装置」で加工部分をつかみ、突っ切り加工や背面加工をした後、ワークを送り出せる。

　製品ラインアップにはワーク払い出し装置搭載タイプ、ワーク払い出し装置・第２刃物台搭載タイプ、ワーク払い出し装置・ミーリング機能付第２刃物台搭載タイプを用意した。オプションで、ローダー装置にはガントリータイプと、設置面積を広げる必要がない別タイプをそろえた。