顕彰事業

(2010年)
第53回 十大新製品賞 本賞

新製品技術

高精度立形マシニングセンタ FJVⅡシリーズ (ヤマザキマザック)

 門型構造の立型マシニングセンター。新機能の「多面加工アタッチメント機能」を採用し、オプションで主軸の割り出し機能を使って工具に角度をつけられるアングルヘッドを搭載できる。これにより加工対象物(ワーク)の4側面が加工可能。ツールチェンジによりアタッチメントの交換も簡単にでき、1ランク価格が上の5面加工機と同等の加工が行える。

 標準仕様はテーパーが50番のビルトインモーター主軸で、最高回転数は毎分1万回転。50番で最高回転数が同7000回転の鋼材・鋳鉄向けと、40番で同1万8000回転の軽金属向けの主軸がオプションで選択でき、液晶や半導体の製造装置関連から建設機械や航空機の部品まで幅広い分野に対応できる。

 位置決め精度はX軸とY軸が10.5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)で、Z軸が6.25マイクロメートルと高精度にした。価格は機械設計を見直し、従来機に比べて10%抑えた。

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