顕彰事業

(2012年)
第55回 十大新製品賞 本賞

新製品技術

スマート家電シリーズ (パナソニック株式会社)

クラウドと連携、電気使用量確認

 スマートフォン(多機能携帯電話)や特定小電力無線を介してクラウドサービスと連携し、家電の付加価値を高めた。アプリケーションをダウンロードすれば、新たな機能を追加でき、購入後も家電が進化する。また、電気使用量や利用状況を確認することで、楽しく節電できるのも特徴だ。

 ルームエアコンは外から運転状況の確認や電源OFF操作が可能。ドラム式洗濯乾燥機は洗剤や柔軟剤を指定でき、トップユニット冷蔵庫は扉の開閉回数の確認やレシピ検索機能を持つ。スチームオーブンレンジではレシピを選んでの調理設定を、スチームIHジャー炊飯器では自分だけの炊飯設定をそれぞれ可能とした。

 このほか、体組成バランス計や活動量計、手くび血圧計などを製品化、日々の健康データを簡単にグラフ化できる。家電の実用的な本質機能に加え、クラウド連携による楽しさ、情報化、コミュニケーションという新たな使用価値を提供。全体で12年度に300億円、14年度に2000億円の販売を目指している。

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