セミナー

国際ロボット展併催セミナー
協働ロボットシステムの安全確保とコラボレーティブオペレーションの最新動向
~リスクアセスメントから協働ロボットの利用状況、安全要員認証、協調安全の国際標準化まで~

開催主旨

 2013年末に、産業用ロボットにかかる労働安全衛生規則の一部改正の通達(基発1224)がなされました。これにより停止監視や力制限など安全性が確保された条件下では、人とロボットの協働作業が可能となりました。これに伴い、ロボットメーカーから人共存環境下での運用を想定した「協働ロボット」が提案され、これを活用したアプリケーション(コラボレーティブオペレーション)の充実が期待されています。
 当時の改正では同時に、ロボットメーカー(システムインテグレータ:SIerを含む)およびロボットユーザーは、リスクアセスメント(RA)を通じてリスク低減策ならびに国際安全規格に準じた保護方策を講じることを求めています。にもかかわらず、システム構築の中核を担う中小SIerおよびユーザー企業の国際規格への理解が不十分なうえ、「ロボットシステム」としての安全確保にかかる知見が不足しています。
 そこで、参考に資すると期待されるのが、厚生労働省が公表した「機能安全を用いた機械の導入マニュアル」です。機能安全設計コンセプトからRAならびにリスク低減手法、ロボットシステムの設計、妥当性確認までを扱っており、また、これを活用した教育訓練が始まっています。
 本セミナーでは、同マニュアルの執筆者と安全の専門家が、開発側および労働安全側の立場から効果的な活用法を解説。また、導入マニュアルを用いた協働ロボットシステムの構築・設計手順からRAの進め方、保護方策の実例までを具体的に紹介します。
 後半では各国のシステムインテグレーションの動向とわが国おける安全要員の育成と資格認証制度の動向を紹介し、今後のSIerのあり方と方向性を提示します。さらに、ISO/TC299/WGにおける協働ロボットの議論など2020年を目標とする改訂内容に言及します。

概要

日時 2017年12月1日(金)13:30~17:00
場所 東京ビッグサイト 会議棟7F 703会議室
受講料

21,600円(税込)

※振込手数料は貴社でご負担願います。

※本セミナーは「雑誌定期購読者限定技術セミナー優待キャンペーン」の対象外です。

定員 100名
主催 日刊工業新聞社
お問い合わせ先 日刊工業新聞社
大阪支社 事業出版部 セミナー係
TEL : 06-6946-3382
FAX : 06-6946-3389
E-mail : seminar-osaka@media.nikkan.co.jp

会場アクセス

東京ビッグサイト 会議棟7F 703会議室

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プログラム

解説1(13:30~14:30)
『協働ロボットシステムのリスクアセスメントとリスク低減方策』
(講師:トヨタ自動車 星野 晴康 氏)

《解説概要》
ロボットシステム設計でのRA・リスク低減における留意点を紹介します。特に、機能安全を活用したシステムや協働ロボットシステムにおけるRAとリスク低減方策について、具体的な運用例をベースとして解説。また、トヨタ社内での活動を例に、安全な運用を期すうえでの使用上の情報の提示などを紹介します。
《解説項目》
①ロボットシステムの仕様にもとづく危険源・危険状態・危険事象の同定と要点/②リスク見積・評価方法/③リスク低減方策(保護方策)の考え方/④適合宣言書の作成/⑤現場作業者を対象にした使用上の情報の提供方法/⑥トヨタ自動車における協働ロボットの運用例(スペアタイヤ搭載ロボットなど) ほか
解説2(14:30~15:20)
『協働ロボットシステムにおけるリスアセスメントの具体的な進め方と保護方策の実例』
(講師:IDEC 延廣 正毅 氏)

《講演概要》
 IDECでは協調安全ロボットテクニカルセンターにて協働ロボットシステムのRAセミナーを実施し、模擬ラインを通じてリスク低減の考え方や保護方策などを解説しています。「解説2」では、保有システムおよび本セミナーの演習を例にRAの具体的な進め方ならびに、3ステップメソッドを通じて選択され得る保護方策を解説。協働ロボットシステムにおける共通的なリスク低減策の一例として紹介します。
《解説項目》
①協調安全ロボットテクニカルセンターの概要と保有システム/②SIerに求められるRA/③協働ロボットのリスク低減方策/④協調安全ロボットテクニカルセンター保有システムにおけるRAと保護方策の一例/⑤RA演習のシステム構成と動作、協働ロボットシステム特有のシステムの特徴/⑥演習におけるRAシートの作成例と保護方策の一例/⑦受講者に見られた傾向(RA時に悩ませる内容)ほか
休憩(15:20~15:30)
 
解説3(15:30~16:10)
『各国のロボットエンジニアリング動向とコラボレーティブオペレーションの動向』
(講師:デロイトトーマツベンチャーサポート株式会社 瀬川 友史 氏)
(講師:NTTデータ経営研究所 三治 信一朗 氏)

《解説概要》
前段にロボットエンジニアリングの海外動向を類型ごとに整理して解説。後段にセーフティに焦点を当て、各国におけるSIerなどによるセーフティインテグレーションへの取り組み動向から、協働ロボットの運用状況とアプリケーション、ISO 10218-2およびISO/TS 15066にもとづくコラボレーティブオペレーションの適用状況までを紹介。わが国のシステムインテグレーションとの対比を通じて、日本のSIerの課題に触れます。
《解説項目》
ロボットエンジニアリングとSIer/SIerの類型/ロボットエンジニアリングの海外動向(欧州、米国、中国・タイ、日本)/各国におけるセーフティへの取り組み概況/各国における協働ロボットの運用状況とおもなアプリケーション/各国におけるSIerの認定制度/わが国ロボットSIerの課題(セーフティインテグレーションを中心に)ほか
解説4(16:10~16:50)
『わが国おけるSIer支援事業と人―システム協調時代を見据えた安全要員認証』
(講師:日本ロボット工業会 システムエンジニアリング部会長 小平 紀生 氏)

《講演概要》
「ロボット導入促進のためのシステムインテグレータ育成事業」の実施や「ロボットSIerスキル標準&導入プロセス標準」の発行など、SIerの重要性が理解され、相次いで関連する施策が実行されています。しかしながら、協働ロボットの普及が始まる中、RAやISO 10218-2およびISO/TS 15066等関連規格へのSIerの理解度はまだまだといった状況です。
 「解説4」では、協働ロボットに限定せず“人―協調システム”の構築を担う、あるいは妥当性確認やシステム承認等を担える安全要員の育成に向けたリアルタイムでの議論と、新たな要員認証制度の構築、さらには国際標準化に向けた動向を解説します。
《解説項目》
①SIer の役割と重要性/②ロボット産業におけるRAの連動/③協働ロ
ボットシステムの運用にかかるロボット業界の課題(SIer を中心に)/④最近のSIer の
強化事業および施策/⑤IGSAP とSafety2.0/⑥安全要員認証制度の目的と効果(特に
システム承認時の説得と承認など)/⑥安全要員認証制度に向けた検討とスキーム/
⑦安全要員認証制度の展開と国際標準化  ほか
解説5(16:50~17:00)
『ISO 10218の改訂に向けた審議要点と協調安全の国際標準化』
日刊工業新聞社/日本ロボット学会 産学連携委員 今堀 崇弘 氏

(解説概要)

2020年の改訂発行に向けISO 10218-1およびISO 10218-2の審議が始まっています。協働ロボットを中心とした審議の要点と、わが国発の新たな安全コンセプト「協調安全」の国際標準化原案の提出に向けた動向を紹介します。

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