セミナー

国際ロボット展併催セミナー
組立など産業応用も紹介!
再び!ヒューマノイド先進国へ!ヒューマノイド・ロボットの研究動向と将来展望

開催主旨

 ロボットは、人が備える基本機能(感覚や情報処理、運動)を自動機械に置き換える技術と言われることがあります。とりわけ、ヒューマノイド・ロボットは「人のごとく知的に振る舞う機械」としてのロボットの象徴であり、世界各国で研究開発がなされています。東日本大震災に伴う福島原発の事故が発生して以降は、危険地所において人間に代わり、人間が普段用いている道具を用いて事故対応に当たる(有望な)手段と認識され、「DARPA Robotics Challenge(DRC)」の開催につながっています。
 かつては、わが国の研究者たちが中心となってヒューマノイド・ロボットの研究開発を先導してきました。ところがDRCを契機に、欧米はじめ各国の有能な人材が同分野に参入し、研究開発の歴史を上書きしています。同分野の研究開発が停滞気味となったわが国を尻目に、高度な数理を駆使した技術開発を一層加速しており、わが国は後塵を拝する立場となりつつあります。
 しかしながら、日本ロボット学会において「ヒューマノイド・ロボティクス研究専門委員会」が立ち上がるなどヒューマノイド・ロボット開発を追求する動きが再び高まりつつあります。本セミナーでは、このようなヒューマノイド・ロボット研究の再燃につながる最新の研究動向を紹介し、同分野の将来を展望します。

概要

日時

2017年11月29日(水)14:00~17:00

場所 東京ビッグサイト 会議棟7F 703会議室
受講料

10,800円(税込)

※振込手数料は貴社でご負担願います。

※本セミナーは「雑誌定期購読者限定技術セミナー優待キャンペーン」の対象外です。

定員 100名
主催 日刊工業新聞社
協力

日本ロボット学会 ヒューマノイド・ロボティクス研究専門委員会

お問い合わせ先 日刊工業新聞社
大阪支社 事業出版部 セミナー係
TEL : 06-6946-3382
FAX : 06-6946-3389
E-mail : seminar-osaka@media.nikkan.co.jp

会場アクセス

東京ビッグサイト 会議棟7F 703会議室

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プログラム

解説1(14:00~14:45)

『人の役に立ち、人間社会の生活を豊かにするヒューマノイド・ロボットへの探求』
(講師:Honda Research Institute Japan 吉池 孝英 氏)

《講演概要》
 Hondaは、人の役に立ち、人間社会の生活を豊かにすることを目的に、1986年からヒューマノイド・ロボットの研究開発を進めてきました。「P2」発表後も、Hondaは「ASIMO」での高い制御技術により、世界のヒューマノイド・ロボットの研究開発の中心を担ってきました。東日本大震災に伴う福島原発の事故が発生して以降は、ヒューマノイド・ロボットは危険地所で人間に代わり事故対応に当たる有望な手段として認識され、DRCの開催につながっています。Hondaにおいても、人々のパートナーとして人の傍らで役立つASIMOの研究と並行して、人が行けない場所で活躍する災害対応ロボットの研究を推進しています。「解説1」では、Hondaの過去の研究を振り返りながら、人の傍らで役立つ、人が行けない場所で活躍する2つの方向性について最近の研究成果を紹介し、今後の課題について解説・展望します。
《解説項目》
①わが国のヒューマノイド・ロボット研究の歴史とエポック/②Hondaにおけるヒューマノイドの研究開発の方向性とこれまでの歩み/③人の傍らで役立つASIMOの研究紹介(ハードウェア、ソフトウエア、特徴的な機能など)/④人が行けない場所で活躍する災害対応ロボットのHondaでの最新の研究紹介(ハードウェア、ソフトウエア、特徴的な機能など)/⑤ヒューマノイド・ロボットの実用化に向けた技術課題とHondaでの取り組み/⑥ヒューマノイド・ロボットの今後の展望

 解説2(14:45~15:30)

 『国際共同研究を通じた「すぐに働ける」ヒューマノイド・ロボット実現への試みと展望』
(講師:産業技術総合研究所 吉田 英一 氏)

《講演概要》
 フランス国立科学研究センター(CNRS) と設立された「AIST-CNRS ロボット工学研究ラボ」では、ヒューマノイド・ロボットをプラットフォームとして、作業や動作の計画と制御、物理的な人間や周囲の環境とのインタラクション、認知ロボティクスに関する国際共同研究を進めてきました。「解説2」では、これまでの経験を通じて国内外のヒューマノイド・ロボット研究をたどり、「ロボット」「環境」「作業対象」の三者の関係を踏まえつつ、外界とのやりとりを通じて自律性・双方向性・適応性を発揮して「すぐに働ける」ヒューマノイド・ロボット実現に向けた、わが国の研究における課題と展望を概観します。航空機の組立などモノづくりへの適用例などを紹介します。
《解説項目》
①わが国のヒューマノイド・ロボット研究とHRPプロジェクト/②AIST-CNRS ロボット工学研究ラボにおける国際共同研究/③日米欧のプロジェクトにおけるアプローチの違い/④最近の世界のヒューマノイド・ロボット研究動向/⑤過酷環境での運用を目指すヒューマノイド・ロボットの機構、制御、インタラクション/⑥2010 年代以降の日本のヒューマノイド研究開発の課題/⑦「すぐに働ける」ロボットを目指して/⑧航空機の組立用途への展開例など/⑨日本はまだまだいける!ヒューマノイド・ロボット研究の再燃に向けて

 解説3(15:30~16:10)

 『ヒューマノイド・ロボット力学・制御・運動計画研究の歴史と展開』(仮題)
(講師:ヒューマノイド・ロボティクス研究専門委員会、大阪大学 杉原 知道 氏)

《講演概要》
 人の形をした機械を作る試みは、紀元前には創始されています。科学の中でも長い歴史を持つテーマと言ってよいでしょう。にもかかわらず、今日に至っても、人に比肩し得るロボットは(比較点を身体能力に絞ってさえ)存在しません。科学の課題としてヒューマノイド・ロボットの開発に当たる必要があります。そのような取り組みにおいて鍵となる幾つかの知見は、わが国で培われてきた歴史があります。しかし現在、世界のヒューマノイド・ロボット研究の中心に見える日本人の姿はごく少なくなっています。人と同等以上の作業能力を持つ真に有用なロボットを実現するために、そして、それに日本人が貢献するために、今何をなすべきなのか、皆さんとともに考えます。
《解説項目》
①ヒューマノイドロボット研究の歴史、研究活性化の波/②ヒューマノイドロボット研究の意義/③DRCショック/④世界におけるアクティビティの趨勢、勢力図/⑤ヒューマノイド・ロボティクス・コンソーシアム/⑥何が難しいのか、理論的側面から/⑦大阪大学の取り組み、「開かれた知能」への挑戦/⑧産・官・学に期待すること ほか

 解説4(16:10~16:50)

 『ヒューマノイド・ロボットにおけるハードウェア技術の研究動向』(仮題)
(講師:ヒューマノイド・ロボティクス研究専門委員会、早稲田大学 橋本 健二 氏)

《講演概要》
 早稲田大学では1960年代後半から故・加藤一郎教授を中心としてヒューマノイド・ロボット研究を開始。現在も「次世代ロボット研究機構」を設立するなど、ロボット研究を精力的に推進しています。講師も等身大の脚型ロボットの開発に携わっており、「解説4」では講師のこれまでの経験だけでなく、国内外の等身大の脚型ロボットの開発事例も紹介し、ヒューマノイド・ロボットにおけるハードウェア技術の最新の研究動向を紹介します。 また講師は、2004年~2006年に福岡市の「ロボット開発・実証実験特区」での2足歩行ロボットの実験を通して、実際の環境に適応させることの難しさを肌で感じており、近年では革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)「タフ・ロボティクス・チャレンジ(TRC)」(プログラム・マネージャ:田所諭)に参画し、災害対応を目的とした脚型ロボット「WAREC-1」を開発しています。これらの事例についても紹介し、タフなロボットの実現に向けた課題について展望します。
《解説項目》
①ヒューマノイド・ロボット研究の歴史(メカニズムの視点から)/②早稲田大学におけるヒューマノイド・ロボット研究/③関節の駆動機構/④関節の構造/⑤関節の剛性/⑥実験室から実環境へ/⑦災害対応ロボットWAREC-1の研究紹介/⑧タフなロボットの実現に向けて

 質疑応答(16:50~17:00)

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