セミナー
【ライブ配信セミナー】
車載用主機モータの絶縁技術と長寿命化設計
開催主旨
本セミナーは、600V以下の電源で駆動されるモータの電気絶縁技術に関するもので、特に車載されるインバータ駆動モータは、小型化のため温度が上昇したり、冷却性能向上のため水分を含んだトランスミッション潤滑油を発熱部に直接あて冷却する方法が用いられ、絶縁物にとっては寿命的に過酷な環境下に曝されています。また高トルク・高出力化のため、駆動電圧の高電圧化傾向にあり、高いインバータサージ電圧が印加されると、部分放電に起因するエナメル被膜や絶縁部位を浸食し、やがて絶縁破壊が生じることが懸念されます。本セミナーは、講師40年のモータ設計経験を元に、絶縁の基礎並びに製造上の問題を避け造り易く信頼性の高いモータを提供するための絶縁技術を解説いたします。
モータ絶縁設計に携わっている技術者、これからモータ開発を計画している技術者、製造技術や品証技術を取り扱う実務技術者、現在電気絶縁に関する課題や問題を有する技術者、モータの信頼性や寿命評価に関わる技術者にとって最適です。
交流電気モータに関する一般的な知識または経験があればよく、特に予備知識は必要ありません。
この講座を受講して習得できること
・600V以下で使用されるモータ絶縁設計概要、絶縁寿命評価法と試験法、関連規格
・絶縁の劣化原因と劣化具体例
・HEV/EV駆動モータ絶縁設計及び注意点 ATF耐性と絶縁物の部分放電とインバータサージの関係
・モータ絶縁を構成する主要材料の選定及び注意点
・絶縁に関するトラブルとそのメカニズム例
概要
日時 | 2021年 2月 8日(月)14:00~17:00 (13:30 ログイン開始) |
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会場 | WEBセミナー |
受講料 | お一人様:22,000円(資料含む、消費税込) 受講にあたり |
主催 | 日刊工業新聞社 ※弊社プライバシーポリシー(個人情報保護方針)をご一読いただき、申込みフォームより必要事項をご入力ください。 ⇒ プライバシーポリシー |
申込み締切日について | 講座開催の3営業日前17:00〆切 |
問合せ先 | 日刊工業新聞社 総合事業局 セミナー事業部 TEL: 03-5644-7222 FAX: 03-5644-7215 E-mail : j-seminar@media.nikkan.co.jp TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30 |
講師
プログラム
1.絶縁構成 |
1.1絶縁部位と絶縁構成 1.2スロット絶縁と相間絶縁 |
2.主要絶縁材料 |
耐熱区分で分類した主要絶縁材料の例 |
3.耐熱区分と許容温度 |
4.マグネットワイヤ(コイル) |
4.1種類と特徴 4.2選定上の注意 4.3ワニスとの適合性 4.4クレージング 4.5ATFによるエナメル被覆の膨潤 4.6ATF冷却法の例 4.7加水分解性と課電耐水性 4.8耐熱劣化試験法 |
5.フィルム材(スロット、相間絶縁物) |
5.1分類 5.2スロット絶縁構成の例 5.3代表的フィルム材の特性 5.4フィルム複合・貼り合せによる欠点補完 5.5選定上の注意事項 |
6.ワニス |
6.1ワニス絶縁樹脂の種類 6.2含浸ワニスの種類 6.3溶剤系と無溶剤系ワニスの違い 6.4選定上の注意 |
7.絶縁設計 |
7.1絶縁設計の3つのコンセプト 7.2絶縁設計における注意事項 7.3ステータの初期絶縁特性 7.4保証寿命相当劣化後の絶縁特性 |
8.絶縁物の劣化 |
8.1劣化要因 8.2複合劣化による絶縁特性劣化例 8.3劣化診断法 8.4モータレット試験法 |
9.絶縁試験 |
9.1絶縁試験項目例 9.2巻線の試験法 |
10.絶縁に関するトラブルとそのメカニズム例 |
11.モータ駆動電圧の高電圧化 |
11.1インバータ駆動に伴う問題点 11.2部分放電劣化箇所 11.3部分放電と絶縁破壊の違い 11.4火花放電とパッシェンの法則 11.5各絶縁部位の部分放電電圧(PDIV)の測定 11.6巻線間の内部電圧分布 11.7部分放電開始電圧の測定 11.8部分放電電圧の特徴 11.9モータ絶縁部位の部分開始放電電圧の測定 |
【ライブ配信セミナーに伴う注意事項について】⇒ 【詳細はこちら】 ※必ずお読みください(お申込みを頂いた時点でご同意頂いたとみなします) |