セミナー
【ライブ配信セミナー】
「実務に活かす金属材料の基礎と応用」
~製品設計に活かす総合的な材料選定力~
開催主旨
製品開発には,性能・品質・安全・重量・コスト等の多くの要求項目を満足する最適化設計が要求されます。特に,品質・安全面では,強度のみならず周囲環境下で生じる腐食現象と組立・接合する相手の材料によっても腐食が発生し,最終的には,破壊のリスクとなるため対策を考慮した設計が必要です。また,部品形状を創成する成形法には,切削,鋳造,曲げの加工法があり,この加工法によっても要求される材料特性が異なります。そのため製品を構成する多種の部品夫々の材料特性の利点,欠点を理解し,部品設計を行うことが課題です。材料の知識は,機械分野以外の電気分野も必要であり,電気機器を構成する材料の導電性,熱伝導,腐食等の特性を理解する必要があります。材料選定力とは,材料名称,成分,性質とその強化法及び環境特性を踏まえた知識・スキルと位置付けています。例えば,単一の優れた特性を有する高強度の材料は,コスト高となるばかりでなく,流通市場で希少なため入手困難となるリスクも存在します。一方,汎用材の利用で部分的な強化を図り,かつ腐食防止処理を行うことで強度・信頼性・コストの両立化を図れるメリットがあります。設計デザインレビューで“その部品の材料の選定理由は何?”の質問には,上記「材料選定力」に基き最適解を導いた技術的根拠の説明が求められています。
本講義では,新人~5年程度のものづくり事業に係る研究・設計・生産技術の担当者等を対象に、機械材料として使用比率が高い金属材料に限定し,金属材料の知識,選定に必要なスキルを動画も使用して解説します。また,“その部品形状で大丈夫か?”の視点で,材料を使いこなす上での留意点も図解,写真により併せて解説します。総合的な金属材料の知識は,製品仕様を満足するための重要なアイテムであり,上流設計工程の核となる主要技術と考えています。本講座では,“材料選定力に必要な基礎知識”と“部品設計の注意点!”という視点でわかりやすく解説します。ものづくりに携われる方々に,実務に役に立つ知識として活用していただくことを期待しています。
対象者
専門分野は,機械系,電気系の技術者,製品品質保証部以外に,材料を購入する購買担当者に参加いただいても結構です。材料品質に影響する成分等の成績証明書を材料メーカから受け入れ時に査証できる力は,製品品質の維持に重要だと考えています。
概要
日時 | 2021年 3月8日(月) 13:00~17:00 (12:30 ログイン開始) |
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会場 | WEBセミナー WEBセミナーは、WEBミーティングツール「Zoom」を使用して開催いたします。 ※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。 ブラウザとインターネット接続環境があれば、どこからでも参加可能です。 |
受講料 | お一人様:27,500円(資料含む、消費税込) 受講にあたり |
主催 | 日刊工業新聞社 ※弊社プライバシーポリシー(個人情報保護方針)をご一読いただき、申込みフォームより必要事項をご入力ください。 ⇒ プライバシーポリシー |
申込締切日について | 講座開催の3営業日前17:00〆切 ※セミナーによって締切が異なる場合もございます。早めにお申込みください。 原則、資料を受講者の方へ郵送するため、お手元に届く猶予を頂いております。予めご了承ください。 【営業日】について 営業日は平日になります。 ※土曜/日曜/祝祭日は、休業日です。 (例)6/16(火)開催の場合、6/11(木)が締切日となります。 |
問合せ先 | 日刊工業新聞社 総合事業局 セミナー事業部 技術セミナー係 TEL: 03-5644-7222 FAX: 03-5644-7215 E-mail : j-seminar@media.nikkan.co.jp TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30 |
講師
プログラム
1.はじめに |
1) 機械材料の分類と本セミナーの学習範囲 ~構造材料から機能材料~ 2) 機械材料選定における設計上のポイント ~製品開発に必要な材料に関する知識~ |
2.金属材料の基礎 |
1) 主要金属材料の単価 ~鉄鋼,特殊鋼,非鉄鋼(アルミ,黄銅)の重量当たりの価格~ 2) 金属材料の諸性質と設計への活用 ~製品設計に必要な材料の諸特性~ 3) 金属材料の物理的性質 ~引張り強度,結晶構造,転位・塑性変形,延性・展性~ 4) 金属材料の相と相平衡 ~合金の二元系状態図から読み取る材料特性の予測~ |
3.金属材料の種類と特性 |
1) 鉄鋼特性を左右する元素 ~主要5元素を含む元素の種類と効果~ 2) 状態平衡図の見方と活用法 ~炭素含有量による結晶構造の違い~ 3) 各金属の性質 ~JIS規格に基づく強度と化学成分表による特性~ ① 鉄金属:<鋼> <工具鋼> <鋳鉄> <ステンレス鋼> ② 非鉄金属:<アルミニウム合金> <銅合金> |
4.金属の強化方法の種類と特徴 |
1) 固溶強化 ~置換型と侵入型の違い~ 2) 結晶微細強化 ~結晶粒に発生する応力場~ 3) 熱処理強化 ~焼ならし,焼なまし,焼入れ・焼戻しの特徴と効果~ 4) 表面硬化法の種類と効果 ~高周波,浸炭,窒化処理法~ 5) アルミニウムの強化法 ~加工硬化と時効硬化~ 6) 設計上の留意点 ~熱処理を行う部品の形状設計~ |
5.金属の表面処理法 |
1) めっき ~原理と被膜の特徴~ 2) アルマイト ~原理と被膜の特徴と後処理の必要性~ 3) 設計上の留意点 ~めっき対象部品の形状設計~ |
6.金属腐食の種類と防止策 |
1) 応力腐食割れ ~主要3要素と防止策~ 2) 異種金属接触腐食 ~ガルバニック腐食の原理~ 3) 設計上の留意点 ~組合せ部品の材料選定と防止設計~ |
7.材料特性の評価・試験方法 |
1) 金属の硬さ試験法 ~ブリネル,ビッカース,ロックウエル,ショア硬さ~ 2) 金属の衝撃試験法 ~シャルピー衝撃強さ~ |
【ライブ配信セミナーに伴う注意事項について】⇒ 【詳細はこちら】 ※必ずお読みください(お申込みを頂いた時点でご同意頂いたとみなします) |