セミナー
【ライブ配信セミナー】
多様化するセルロースナノファイバー(CNF)の特徴とその応用展開
開催主旨
セルロースナノファイバー(CNF)を取巻く状況はここ数年で大きく変わり、実用化・事業化段階に入っており、昨今のCO2削減に寄与できるカーボンニュートラル材料として改めて注目を集めています。CNF製造・サンプル提供企業も増え多種多様化し、応用製品化・事業化事例も多くの分野から出て来ています。
本セミナーでは、多種多様化しているCNF各々の特徴と製造状況、CNF/熱可塑性樹脂複合材の技術開発とその実用化動向等をご紹介したうえで自社製品・自社技術にどのようにCNFを取込んで行くのか、応用事例を交えながらその使い方のポイント等についてお話し致します。
本セミナーで習得できること
・ナノセルロース(機械的解繊CNF, TEMPO等酸化CNF, CM化CNF,CNC,バクテリアセルロース, キチンナノファイバー)の特徴と国内のCNF製造各社の製造、サンプル提供状況
・CNF/熱可塑性樹脂ナノコンポジットの技術開発状況とその実用化試作・事業化動向
・SDGs、ESGに貢献できるCNFの応用展開事例
・自社技術、自社製品にどのようにCNFを取り込んで行けば良いのか、その活かし方のポイント
・ISO国際標準化及び安全性評価技術,安全性データ等の動向
概要
日時 | 2022年 8月 3日(水)10:00~17:00 (9:30 ログイン開始)※昼休憩1時間あり |
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会場 | WEBセミナー WEBセミナーは、WEBミーティングツール「Zoom」を使用して開催いたします。 ※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。 ブラウザとインターネット接続環境があれば、どこからでも参加可能です。 |
受講料 | 44,000円(資料含む、消費税込) 受講にあたり |
主催 | 日刊工業新聞社 ※弊社プライバシーポリシー(個人情報保護方針)をご一読いただき、申込みフォームより必要事項をご入力ください。 ⇒ プライバシーポリシー |
申込締切日について | 講座開催の3営業日前17:00〆切 ※セミナーによって締切が異なる場合もございます。早めにお申込みください。 原則、資料を受講者の方へ郵送するため、お手元に届く猶予を頂いております。予めご了承ください。 【営業日】について 営業日は平日になります。 ※土曜/日曜/祝祭日は、休業日です。 (例)6/16(火)開催の場合、6/11(木)が締切日となります。 |
問合せ先 | 日刊工業新聞社 総合事業局 セミナー事業部 TEL: 03-5644-7222 FAX: 03-5644-7215 E-mail : j-seminar@media.nikkan.co.jp TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30 |
講師
プログラム
1.ナノセルロースの種類・特徴及び製法・生産状況等について ~機械的解繊CNF, TEMPO等酸化CNF, CM化CNF,CNC, バクテリアセルロース,キチンナノファイバー~ |
1)セルロースナノファイバー(CNF)の特徴とその製法及び原料 a)セルロースナノファイバー(機械的解繊) b)TEMPO等酸化セルロースナノファイバー(化学処理/解繊) c)カルボキシルメチル化セルロースナノファイバー(化学処理/解繊) 2)セルロースナノクリスタル(CNC)の特徴とその製法 3)バクテリアセルロースの特徴とその製法 4)キチンナノファイバーの特徴とその製法 5)現在製造サンプル供給しているCNFメーカー26社の特徴及び提供サンプル等のご紹介 a)サンプル提供企業一覧[2022/1/21改訂13版発行]の配布及び説明 b)CNF他生産各社の拠点とその生産能力及び量産化計画 |
2.5年ぶりに刷新された「CNFロードマップ」の紹介、説明 |
1)CNFの普及・市場拡大戦略:2030年・2050年新規市場創造目標 2)CNF材5種の技術ロードマップ 他 |
3.ナノセルロース研究開発の世界的動向とISO国際標準化の最新動向 |
4.2020年3月に公表されたCNF安全性評価手法並びに評価データの紹介 |
5.CNF/熱可塑性樹脂ナノコンポジットの複合化技術の開発 |
1)粉末法による[親水性]CNFと[疎水性] 熱可塑性樹脂の複合化 2)CNFの化学変性によるナノコンポジットの高性能化 a)化学変性の考え方 b)CNFの分散特性と化学処理法 c)変性CNFによる性能アップ(解繊性・分散性・強度・耐熱性・線熱膨張率・摺動性等) d)低コスト化に貢献する「京都プロセス」(パルプ直接解繊法)の特徴 e)ASA変性とセルロースの耐熱性を向上するアセチル変性 f)DS(変性反応の程度:置換度)による性能の違いと最適化 3)CNF/熱可塑性樹脂の混練技術とそのポイント a)CNF/樹脂混練の考え方 b)「京都プロセス」における混練技術 c)混練にあたってのポイント d)CNFの解繊・分散性とその評価法 4)CNF強化ポリプロピレンの性能向上手法について a)セルロース膨潤剤(例えばε-カプロラクタム)の効果 b)曲げ特性/衝撃特性のバランスが取れた複合化 5)CNFナノコンポジットの樹脂種横展開について(特性・性能等) a)LDPE, HDPE, バイオPE,PP, 塩ビ, PLA, PA11, PA12, POM, PA6, PA MXD6,PA MXD10, PBT,他 6)変性パルプ、CNF/樹脂マスターバッチ(MB)及びペレットの製造、サンプル供給状況 |
6.CO2削減への寄与、LCA効果からみたCNF材の利用 |
1)カーボンニュートラル、マテリアルリサイクルが見込めるCNF/熱可塑性樹脂 2)海洋プラスチック問題からみたCNF/生分解性樹脂ナノコンポジットの開発 |
7.CNF/熱可塑性樹脂の微細発泡成形 |
1)超臨界CO2バッチ発泡法による微細発泡基本技術の開発 a)微細発泡成形におけるCNF複合化の効果 2)変性CNF/ナノコンポジットを用いた超臨界N2射出発泡成形 3)大型射出発泡成形品の試作 4)ポリエチレン/化学バッチ発泡品の試作 |
8.CNFの染色と材料着色法の開発 |
1)CNFの染色 2)粉末法による材料着色成形品の試作 3)材料着色事例とサンプル見本 4)カラーCNFの製造とサンプル提供 |
9.CNF100%材等の製造とその応用について |
1)CNF100%材の工業的生産とその特徴 2)その応用展開について |
10.CNF材料の社会実装化動向 |
1)2020年4月設立産業界主導「ナノセルロースジャパン」とその活動 2)各地域におけるCNFに関する取組みの活発化 3)「関西CNFプラットフォーム」の活動 |
11.CNF材料を使いこなす/どのように自社製品に取込んで行くかのポイント |
1)多種多様化して来ているCNF材料を良く知る 2)どのCNF材料から触るか、入手するか? 3)触ってみたがうまく行かない。何故? 4)応用展開における3つの方向性と実際例について |
12. CNFを使った応用・実用化、事業化事例のご紹介 |
<商品化事例> 1)水性ゲルインク・ボールペン 2)消臭機能増大・大人用紙おむつ 3)トイレクリーナー 4)スピーカーコーン(バクテリアセルロース応用又はCNF応用) 5)食品(どら焼き等)における食感維持/改良・伸び抑制・保形性・離水抑制・パンク抑制・温度耐性・電子レンジ加熱耐性・歯切れ向上・老化抑制等 6)化粧品のゲル化剤等 7)ランニングシューズのミッドソール材 8)生コンクリート圧送先行剤 9)透光性磁器鋳込み成型時の脱型助剤及び製品表面のマット化 10)自動車タイヤ 11)卓球ラケット 12)CNF混合漆喰 13)CNF添加研削用砥石 <試作例及び製品化例> 1)CNF/プラスチック複合材 a)モーターボートインパネ(CNF/PLA) b)化粧品ケース(CNF/PLA) c)電気・電子部材カバー(CNF/PP) d)リレー装置カバー(CNF/PP) e)照明器具カバー(CNF/PP) f)自動車エンジンカバー(CNF/PA6) g)大型成形品(同上エンジンカバー)無電解メッキ品 h)自動車ドアトリム(CNF/PP) i)自動車リクラカバー(CNF/PP) j)自動車トランクリッド/アッパー(CNF100%材) k)自動車トランクリッド/ロアー(CNF/PA6) l)自動車インテークマニホールド(CNF/PA6) m)自動車デッキボード(CNF/PP) n)シューズキーパー(CNF/PP) o)ミニバスケット(CNF/PP) p)ペンスタンド(CNF/PP) q)トラッシュビン(CNF/PP) 2)CNF/ゴム複合材、その他 a)スポーツシューズ・アウターソール b)ウエットスーツ c)ベアリンググリース・増ちょう剤 d)医療検査・診断用ペーパーデバイス e)インキ消去機能を有する機能紙 |
【ライブ配信セミナーに伴う注意事項について】⇒ 【詳細はこちら】 ※必ずお読みください(お申込みを頂いた時点でご同意頂いたとみなします) |