セミナー

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後日の録画視聴も可能です!

SDVの進展による
自動車ビジネスの大転換と
SDV化時代のソフトウエア開発・品質保証の考え方
トヨタのマルチパスウェイ戦略

開催主旨

自動車メーカー各社が「SDV」および、これに類するキーワードを掲げ、クルマのソフトウエア開発に注力する姿勢が鮮明になっています。SDV(Software Defined Vehicle)は、ソフトウエアにより自動車の機能をアップデートすることを前提に設計・開発したクルマを指し、外部との双方向通信により制御ソフトウエアを更新することで、販売後も機能を追加したり性能を向上したりする利点があります。テスラがModel 3を発売した際、ソフトウエアで回生ブレーキの性能を改良し、オンラインにて送信することでブレーキ性能を向上した例が、その利点を知らしめることになりました。
SDVでは、ハードウエア象化レイヤー(HAL)を定義することでハードウエアとソフトウエアの疎結合化が実現されます。それゆえ、一度、開発したソフトウエアを他のハードウエアに流用することができ、ソフトウエア開発の柔軟性および効率性が向上します。また、安全性や利便性の向上、ソフトウエアによる新たな車内エクスペリエンスや機能の実現、サービス提供など様々な機能の提供が可能となります。
一方、SDVの達成にはビジネスと技術の両面で課題があり、後者では車載ソフトウエア開発にかかる工数増大への対応や、AI技術の実装による高機能化に伴いシステム保証にかかる手法の構築が求められます。
本セミナーでは、SDVおよびAIシステム品質保証の専門家を講師に迎え、SDV時代における車載ソフトウエアの開発と品質保証の考え方を解説します。技術的課題の提起とともにSDV・BEV時代の国内企業の商機と期待を述べます。後半には、元トヨタエンジニアでありアナリストでもある高原氏がEV・FCV・水素エンジンおよびSDV対応の動向など今後のトヨタの開発動向を分析します。

ライブ配信セミナーでお申込みされた方は、オンライン配信ツールZoomを使い、出演者自身も自宅から出演いただく形式の「Home to Home」(H2H)セミナーとなります。ご視聴方法(参加用URL等)はご登録くださいましたメールにお知らせいたします。ZOOM上での視聴が困難な方には別途、こちらの手順を参照のうえブラウザ上でご視聴ください。

概要

日時 2024年 6月 13日(木)13:00~17:00(12:30受付開始)
会場 日刊工業新聞社 名古屋支社セミナールーム
※会場には受講者用の駐車場が有りません。必ず最寄りの公共交通機関でご来場ください。

オンライン参加
Webセミナーは、Webミーティングツール「ZOOM」を使用して開催いたします。

※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。

受講料

29,700円(テキスト代、録画視聴、税込、1名分)

※振込手数料は貴社でご負担願います。開催決定後、受講料の請求書(PDF)をメールでお知らせします。

※講座実施前の入金をお願いしておりますが、講座実施後の入金にも対応しています。

※録画参加を希望される方は、録画参加を選択のうえ参加登録をしてください。録画視聴のためのURLは講座終了後にお知らせします。講座終了後10日間にわたり視聴可能で、その間は何度でもご確認いただけます。

主催 日刊工業新聞社
お問い合わせ 日刊工業新聞社 西日本支社 総合事業本部 セミナー事業部
TEL: 06-6946-3382
FAX: 06-6946-3389
E-mail : seminar-osaka@media.nikkan.co.jp
TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30

会場アクセス

日刊工業新聞社名古屋支社
6階セミナー会場
名古屋市東区泉2-21-28
セミナー会場案内図

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プログラム


□解説1(13:05~14:20)
「SDV時代のビジネストレンドとSDV対応を見すえたソフトウエア開発」
(講師:名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授、インテル株式会社 サービスアーキテクト 野辺 継男 氏)

【概 要】
 SDV化によりユーザーエクスペリエンスの改善は勿論のこと、車にとってより重要な走行性能やエネルギー管理の改善、さらには生産工程の改善、出荷後の後のカスタマーリレーションまで変革し、マーケティングやセールスまで変革します。それにより、自動車事業全体のコスト構造まで大きく変化します。一方で、ソフトウエア開発にかかる工数の増大が想定され、SDV化を見すえた開発体制やソフトウエア構造の検討が求められます。 「解説1」では、NECや日産自動車、インテルにおいてCASE関連で事業開発を先導した講師が、ワールドワイドでのSDV化の動向とビジネスモデルの変化を俯瞰しつつ、SDV時代における車載ソフトウエア開発のあり方を解説します。
【解説項目】
①SDVの本質(航続距離の延長、充電時間の短縮等)/②ワールドワイドでのSDV動向/③SDVを実現するクルマとIoT/クラウド/④SDV時代の半導体とソフトウエア/⑤ディープ・ラーニング、LLMの重要性/⑥SDVに向けた日系OEMの課題(100Wの壁、車載ソフトウエアの増大を見すえたハード・ソフト設計)/⑦SDV・BEV時代の日本の商機 ほか
□解説2(14:20~15:20)
「SDV化時代におけるAI搭載システムの品質保証の考え方」(仮題)
(講師:株式会社ヴィッツ 執行役員、株式会社イマジナリー 取締役 森川 聡久 氏)

【概 要】※一部内容を変更する場合がございます
 AIの社会実装の進展に伴い、自動車分野においても自動運転システムに代表される「Safety-Critical-Systems(セーフティクリティカルシステム)」での利用も始まっています。このようなシステムはAIの誤判定により誤制御が発生し、事故につながることが懸念され、品質および安全性を示すことが技術課題となっています。ただし、従来ソフトウエアと異なり、AIソフトウエアは機械学習により生成されたデータという特性上、不具合原因の特定が難しく、かつ再学習により学習済みモデル全体の振る舞いが変化するという課題があります。
「解説2」では、AI搭載システムの品質・安全性を検証する技術を構築してきた講師が、自動運転ならびにSDV化を見すえ、AI搭載システムを品質保証するための要点と各種検証手法を解説。従来システムとAI搭載システムの違いや、AI搭載システムを品質保証する際の技術課題などを紹介します。
【解説項目】
①自動運転などAI搭載システムの特徴と品質保証課題
②SDV化時代におけるAI搭載システムの品質保証技術
③従来の品質説明技術を応用したAI開発プロセス
④まとめ 
□解説3(15:30~15:40)
「トヨタのマルチパスウエイとは?ハードからソフトへ、クルマから社会へ」
(講師:Tech-T 代表取締役、埼玉工業大学 客員教授、元トヨタ自動車エンジニア 工学博士 高原 忠良 氏)

【概 要】
SDV時代、各OEMの新ビジネスの方向は注目されるところです。販売台数も収益もグローバルトップで、当地に本社を構えるトヨタ自動車の動向を理解することは、今後のビジネスの方向性を捉える上で価値があるところです。
「解説3」では、トヨタ出身、韓国サムスンでの勤務経験のある高原氏に、新エネルギー車のグローバルトレンドとともにトヨタ自動車のマルチパスウエイに関して解説いただきます。トヨタのビジネスも、ARENEに代表されるように走るためのハードからその周辺ソフトへと拡大しており、ウーブンシティへの取り組みからはクルマから社会システムへとビジネス拡大が見て取れます。SDV時代、トヨタのビジネス変化を考察します。
【解説項目】
①Apple Car撤退からの「学び」/②新エネルギー車とは?その販売トレンド/③トヨタとHyundaiの戦略比較/④トヨタの大成功戦略の振り返り/⑤トヨタのマルチパスウエイを読み解く/⑥トヨタの変化 ハードからソフトへ クルマから社会へ ほか
□質疑応答(16:40~)

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