セミナー

【ライブ配信セミナー】
ぬれ性評価入門
接触角、表面張力、表面自由エネルギー

開催主旨

 ものづくりの各種工程において,液体と固体とのぬれ性は製品品質や生産効率に影響します。
例えば、以下のような分野に関係しています。

医療/食品 →固体微粒子の分散や液体の浸透
塗装/接着 →塗装の均一性や塗膜のはがれ防止
樹脂成型 →離型、液離れ
半導体/電子機器 →はんだ付け,清浄性評価

 このように,ぬれ性は,製造業のあらゆる産業分野に密接に関係しており,製品品質や生産効率を向上させるには,ぬれ性を制御することが不可欠です。そのための第一歩として,ぬれ性を適切に評価し,現状を正しく分析することが必要です。

 ぬれ性を定量的に評価するための代表的な手法の1つが接触角測定です。ぬれ性の良否を決めるのは,液体,固体の表面張力(表面自由エネルギー)です。表面張力の成分に着目し,表面張力の成分を計算で求めようというのが表面自由エネルギー解析といわれる手法です。
本セミナーではまず,ぬれ性評価の基本となる接触角と表面張力の概念について説明します。次に,これまでの相談事例などを踏まえ,接触角の測定上の注意点を解説します。さらに応用として,表面自由エネルギー解析の手法と注意点について解説します。


■必要な予備知識
・高校程度の物理・化学・数学の知識

■習得できる知識
・接触角,表面張力,表面自由エネルギーの基本概念
・表面張力と分子間力との関係
・接触角測定,表面自由エネルギー解析の原理と注意点

■受講対象者
・接触角測定,表面張力測定,表面自由エネルギー解析をこれから始めようというかた。
・接触角測定,表面張力測定,表面自由エネルギー解析をすでにやっているが,概念や原理の理解に不安のあるかた。

 

本セミナーのテキストは、PDFにてお送り致します。
※お申込みの際に、テキストを受け取れるメールアドレスを記入して下さい。
(申込アドレスと異なる場合は、申し込みフォームの備考欄にてお知らせください。)

 

概要

日時 2025年 3月 28日(金)10:00~17:00
(9:30 ログイン開始)※昼休憩1時間あり
会場 WEBセミナー
WEBセミナーは、WEBミーティングツール「Zoom」を使用して開催いたします。

※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。
ブラウザとインターネット接続環境があれば、どこからでも参加可能です。
受講料

お一人様:46,200円(資料含む、消費税込)

受講にあたり
開催決定後、受講票並び請求書を郵送またはメール(PDFファイル)にてお送り致します。
申込者が最少催行人数に達していない講座の場合、開催を見送りとさせて頂くことがございます。(担当者より一週間前を目途にご連絡致します。)
受講料
振込手数料は貴社でご負担願います。
キャンセルについて
開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。

主催 日刊工業新聞社
申込締切日について 2025年3月27日(木)17:00〆切
問合せ先 日刊工業新聞社
総合事業本部 事業推進部(セミナー係)
TEL: 03-5644-7222
FAX: 03-5644-7215
E-mail : j-seminar@media.nikkan.co.jp
TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30

講師

福山 紅陽 氏(ふくやま こうよう)

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プログラム

1. ぬれ性と接触角
1.1 水になじむか,油になじむか
1.2 接触角とは?
1.3 接触角から何がわかるか?
1.4 接触角測定の表面感度: 膜厚依存性,表面被覆率依存性
2. 表面張力
2.1 表面張力とは?
2.2 表面張力の各種測定原理
2.3 表面張力と界面張力
2.4 固体の表面張力
2.5 表面張力から何がわかるか?
3. 接触角と表面張力との関係
3.1 液体の表面張力が大きいほど,ぬれは悪くなる
3.2 固体の表面張力が大きいほど,ぬれはよくなる
3.3 Youngの式~接触角と表面張力との関係
3.4 ぬれを制御するには?
4. 表面張力と分子間力
4.1 表面張力の定義
4.2 表面張力は分子間力に由来する
4.3 表面張力は分子構造にも依存する
4.4 フッ素は分子間力,表面張力を低下させる
4.5 水素結合は分子間力,表面張力を増大させる
4.6 純物質の表面張力は温度上昇とともに低下する
5. 表面張力と表面自由エネルギー
5.1 表面は仕事をする能力をもつ
5.2 表面張力,表面自由エネルギーの次元と単位
5.3 液滴はなぜ丸くなるか?
6. 液面の形
6.1 静止している液面の形はどのように決まるか?
6.2 静滴輪郭を表す方程式: Young-Laplace曲線
7. 接触角の測定方法と注意点
7.1 接触角の測定方法
7.2 楕円フィッティング法,θ/2法による接触角のかたより
7.3 接触角と表面汚染: 大気曝露時間,汚染量
7.4 ガラスに対する各種洗浄による接触角の変化
7.5 ±2シグマで10°以上ばらつきうる
7.6 何回測定すればよいか
7.7 接触角の定義をどうするか?: 液量依存性と経時変化
7.8 試料表面の帯電の影響
7.9 水の表面張力に対する皮脂の影響
7.10 試液として精製水・蒸留水は使えない?
8. 表面粗さと接触角
8.1 Wenzel理論とCassie理論
8.2 親水表面でも超撥水表面になりうる
9. 表面自由エネルギー解析
9.1 表面自由エネルギー解析とは?
9.2 どんなときにどんな分子間力がはたらくか?
9.3 付着・分離と表面自由エネルギー: Dupreの式
9.4 解析理論の基礎: Fowkesの考え方
9.5 Fowkesの検証: 液体の表面自由エネルギー解析
9.6 固体の表面自由エネルギー解析
9.7 なぜエネルギー成分に注目するのか?: 界面自由エネルギー,付着性,接触角
9.8 表面張力が同じでも,ぬれは異なる
9.9 解析理論の未確立
9.10 プローブ液体の組み合わせによって結果が異なる
9.11 接着性評価に表面自由エネルギー解析を適用できるか?
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