セミナー


現地×ライブ配信シンポジウム
品質保証担当が現場作業のバラツキを低減し、
再発不良ゼロにしたプロセスを語る!

進化を続ける「新」品質管理手法「行為保証2.0」の導入と効果

開催主旨

 品質管理・品質保証の担当者は、不良率のさらなる低減や再発不良ゼロに日々、悩まされていることでしょう。ところが、製品の「出来栄え」、つまり作業の「出来栄え」管理を主とする現在の品質管理および作業標準では、再発不良ゼロは望めません。例えば、品質要求事項として『ねじ浮きなき事』といった指示がなされているでしょうが、電動ドライバーの締付け完了信号を手で感じ取ることで「作業完了!」と勘違いをしたままに、作業を終えているからです。  
 本来、この工程で求められているのは「ねじ頭を正確に着座させて、ねじ締め作業を完了する」ことであり、ねじ頭の着座部に目線を当てるという目的を持った「行為(プロセス)」による品質管理がなされるべきです。このように、目的を持った動作(タスク)を保証することを「行為保証」と言い、その導入により場作業のバラツキを低減し、再発不良ゼロにした例が多数報告されています。行為保証そのものも「2.0」へと、その考えを発展しており、新たな品質管理手法として現場導入がさらに拡大しています。
 本シンポジウムでは、前段に、「行為保証2.0」の提唱者が、作業のバラツキ低減や再発不良ゼロの進め方など行為保証の具体的な展開方法に加え、行為保証により品質の構造問題を理解し、真因究明へのアプローチが掴める理由を紐解きます。行為保証により現場を激変し、多くの現場で支持される要因を理解いただきます。
 後段では、行為保証を導入・展開した各社の品質保証担当が「作業のバラツキを解消できた」「再発不良をゼロにできた」「暗黙知を形式知化(ノウハウ・ノウホワイを技術に転換)できた」といった成果を紹介。また、導入プロジェクトの進め方や現場風土および意識改革を通じて高収益工場に変革できた要因を語っていただきます。
 行為保証の導入と展開で自社の現場品質を劇変できる可能性を掴んでください。


ライブ配信セミナーでお申込みされた方は、オンライン配信ツールZoomを使い、登壇者は配信会場から出演いただく形式のセミナーとなります。ご視聴方法(参加用URL等)はご登録くださいましたメールにお知らせいたします。

概要

日時 2024年 7月 5日(金)13:00~17:00
(12:30会場受付開始&ログイン開始)※終了後に交流会を開催します。
会場

日刊工業新聞社 西日本支社 セミナー会場&オンライン(ZOOM)

※会場には受講者用の駐車場が有りません。必ず最寄りの公共交通機関でご来場ください。

受講料

22,000円(資料含む、消費税込、1名分)
※交流会参加費は当日徴収します(領収書をお渡しします)

開催決定後、請求書のPDFをメールでお知らせいたします。

受講料
振込手数料は貴社でご負担願います。
キャンセルについて
開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。

主催 日刊工業新聞社

※弊社プライバシーポリシー(個人情報保護方針)をご一読いただき、申込みフォームより必要事項をご入力ください。
⇒ プライバシーポリシー
共催 株式会社遠藤メソッド
問合せ先 日刊工業新聞社 総合事業本部 西日本支社 セミナー事業部
TEL: 06-6946-3382
FAX: 06-6946-3389
E-mail : seminar-osaka@media.nikkan.co.jp
TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30

講師

遠藤 友貴哉 氏

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プログラム


□解説(13:05~14:05)
「プロセス管理へと変革する新しい品質管理『行為保証2.0』~その構造と概念」
(講師:㈱遠藤メソッド 代表取締役 遠藤 友貴哉 氏)

【概 要】
 これまで、QMSや未然防止で取り組んできたヒューマンエラーやポカミスなどの人的ミスが原因となる再発不良に対し、「行為を保証する」という考え方で解決できた事例が多数確認されました。従来の出来映え管理の考え方では特定できなかった、失敗の原因であった不安全行動の「見える化」が可能になります。また、手順書や作業標準、作業要領書など既存の標準では明確にできなかったノウハウを、誰もがわかるよう表現できる「製造技術標準」に落とし込むことで、初めて作業の良し悪しを管理できる状態になりました。
管理の問題も、これを基本のノウハウ(製造技術標準)を「守っているか、守っていないか」だけに絞り込むことができるようになり、守らせていない管理の問題として明確にアプローチすることができます。
 本解説では、後段の事例紹介で詳しい取り組み内容を理解していただけるよう具体的な手法に落とし込み、体系化された取り組みである「行為保証2.0」について解説します。
【解説項目】
①現在の品質問題の全体像/②行為保証とは/③出来映え管理からプロセス管理への転換/④行為保証における製造技術標準/⑤問題真因構造図の真因究明ストーリー/⑥承認要求行動と現場運用問題の本質/⑦行為保証全体構造と組立加工品質マトリックス表(プロセス結果と出来映え結果連動性評価)/⑧行為保証2.0構造と文化形成 ほか
□事例紹介①(14:15~14:45)

「行為保証2.0の導入で進化する生産現場のつくり方」(仮題)
(講師:三浦アクアテック㈱ 生産部 品質管理課 菊池 啓之 氏)

【概 要】

 つかう立場でものづくり”を進めるうえで必ず言葉にするのが『品質』です。良い製品をお客様に提供するため日々、作業手順書の作成・整備、基礎作業教育など人材育成を進めるとともに、製造チェックシートを充実させる活動を展開してきました。ところが、品質異常の発生減には至らず乱高下を繰り返し、大きな課題となっていました。そこで、取り組んだのが「行為保証」の導入と実践です。
 事例①では、行為保証2.0で新たな品質改善(解決の仕組み)を展開し、出来映え管理からプロセス管理への移行、そして、運用構築に至った活動を紹介します。

□事例紹介②(14:45~15:15)

「ビフォー・アフターで見る!行為保証の導入効果と品質保証革新」(仮題)
(講師:モリタ工業㈱ 東領家工場 製造1課 佐藤 厚 氏)

【概 要】

 ヒューマンエラーやポカミスに起因する市場クレームを抱える中、熟練技能者の「力量」で抑え込む状況が続いていました。そこで、出会ったのが行為保証です。「10年がかりで自社の文化にする」という経営トップの意志のもと行為保証を実践。市場クレームが減少し、その効果を各現場で実感し、そして、現場管理者の価値観も大きく変化しました。この変化を経験した管理者が、行為保証を自社の文化にした活動の詳細を、継続することの難しさと併せて解説します。
(佐藤氏からメッセージ)
「行為保証」という品質管理手法に出会う前の会社内状況、出会ってからの活動内容をありのままに語ります。担当者自身が現場で実践し、現場を変えてきた取り組みを、苦労話も交えて紹介。また、「行為保証」を劣化させないうえでの今後の課題も触れます。

□事例紹介③(15:15~15:45)

「部品メーカーにおける行為保証の実践と不良ゼロへの挑戦」
(講師:イナバゴム㈱ QEセンター 品質保証グループ 坂下 亮太 氏)

【概 要】

 イナバゴムでは、オーダーメイドの精密ゴム成形品を製造しています。ゴム成形は管理パラメータが多いがゆえ物性管理が難しく、歩留り管理を行うような製品です。細かなゴム成形品の検査では人手を要し、ヒューマンエラーやポカミスによる再発不良の撲滅に限界を感じていました。そこで出会ったのが行為保証であり、不良ゼロにできないという意識を変え、なかなか低減できなかった流出不良の解消に道筋をつけました。その過程を紹介いただきます。
(坂下氏からのメッセージ)
 毎日のようにかかってくる電話。携帯が鳴るたびにドキドキする毎日…。自信を持って行った対策が効果なく、再び不具合の発生。どうしても一定の不良が出てしまう「歩留まり管理」の中で、どうしてよいものかと先が見えなくなってきたときに出会ったのが「行為保証」という考え方でした。半信半疑で始まり、様々な苦悩と葛藤を繰り返しながら成長を続ける日々!!まだまだ成長段階ですが、部品メーカーでも、少量多品種メーカーでも、歩留まり管理でも、光が見えてきた活動を紹介します。

□総評(15:55~16:50)

「行為保証の成り立ちから1.0から2.0、進化する行為保証で変わる日本のモノづくり」(仮題)
(講師:㈱遠藤メソッド 代表取締役 遠藤 勇 氏)

【概 要】

 事例紹介いただいた3社の(各現場の)特徴(課題)と導入背景から、実際にどのような課題を乗り越えて進めてきたのかを、指導側の観点視点で解説します。また、製造現場だけでなく、サービスの現場での取り組みや成果を交え、様々な現場で再発不良をゼロにする考え方を説明します。

【解説項目】
①紹介事例3社の解説
②サービス取り組み事例紹介(保育分野での事故事例(園児バス置き去り事故)介護分野での事故事例(服薬事故)によるアプローチから見える再発不良をゼロにするための考え方

□交流会&懇親会(17:00~)
軽食と飲料(アルコール)をご用意いたします。
交流会への参加費は当日会場で徴収いたします。領収書をお渡しいたします。

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