セミナー

【アレニウスプロット法の限界!】
樹脂・高分子材料の劣化・破壊のメカニズムとその寿命予測法

開催主旨

樹脂・高分子材料が化学変化で劣化すると仮定して、その寿命予測はT-t線図によるアレニウスプロット法で行われるのが一般的である。
また、物理変化を仮定した場合には、過剰変形や高温加熱などの促進試験を行う。市場での劣化は、化学変化や物理変化が同時に進行すると仮定して、この両者の結果から製品寿命を予測する。

 

しかし、市場での複合変化を実験室で独立した事象として実験している矛盾に気がついておらず、アレニウスプロット法は信頼性に欠ける手法といわざるを得ない。
そこで、化学変化も物理変化も可能な独自の寿命予測法をノウハウとして品質評価試験に採用している企業もあるが、それでも品質問題に悩まされるのが実情である。

 

本セミナーでは、実際に講師が体験した高級フィルムカメラの裏蓋の破壊事例をはじめ、複数の事例を基に、樹脂・高分子材料の劣化や破壊について基礎から説明するとともに、ワイブル統計の活用法についても説明する。
また、数年前から大学でデータサイエンスの講座設置がブームとなっている状況を鑑み、マテリアルズインフォマティクスの概説も行う。

※ご希望者には、タグチメソッドのSN比計算プログラム例を無償配布させていただきます。

 

■受講対象者

(1) 高分子材料開発を担当する技術者
(2) 高分子材料の品質管理を担当する部門の担当者及び管理者
(3) 製品設計を担当する技術者
※高分子物性も含む高分子材料の基礎事項も説明するので高分子の専門知識が無くても役立ちます。

■習得可能知識

(1) 固体の破壊力学とそれを高分子材料に適用した時の問題
(2) 高分子材料の破壊や劣化現象について品質管理するときの考え方
(3) 高分子材料の寿命に関する品質問題が発生した時の対応方法

 

概要

日時 2024年 5月 28日(火)10:00~17:00
(9:30 受付開始 休憩12:30~13:30)
会場 日刊工業新聞社 西日本支社 セミナー会場
※会場には受講者用の駐車場が有りません。必ず最寄りの公共交通機関でご来場ください。
※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。
受講料

お一人様:46,200円(資料含む、消費税込)

受講にあたり
開催決定後、受講票並び請求書を郵送またはメール(PDFファイル)にてお送り致します。
申込者が最少催行人数に達していない講座の場合、開催を見送りとさせて頂くことがございます。(担当者より一週間前を目途にご連絡致します。)
受講料
振込手数料は貴社でご負担願います。
キャンセルについて
開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。

主催 日刊工業新聞社
問い合わせ先 日刊工業新聞社 総合事業局
セミナー事業部
TEL: 03-5644-7222
FAX: 03-5644-7215
E-mail : j-seminar@media.nikkan.co.jp
TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30

講師

倉地 育夫 氏

会場アクセス

日刊工業新聞社 西日本支社
セミナー会場
大阪市中央区北浜東2-16
セミナー会場案内図

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プログラム

1.固体の破壊力学
  1.1 破壊とは
  1.2 材料力学と破壊力学
  1.3 Griffithの理論
  1.4 線形破壊力学の要点
  1.5 フラクトグラフィー
  1.6 ワイブル統計
  1.7 事例:セラミックスの破壊解析
2.高分子の破壊
  2.1 高分子概論
  2.2 高分子の破壊機構
    a.エラストマーの破壊力学
    b.クレイジング
    c.事例:ポリ乳酸
  2.3 高分子の劣化機構
    a.化学劣化
    b.物理劣化
  2.4 ケミカルアタック
3.高分子の寿命予測
  3.1 寿命予測概論
    3.1.1.アレニウス式による寿命予測
    3.1.2.多変量解析による簡便法
    3.1.3.ラーソン・ミラー型による寿命予測
    3.1.4.寿命推定試験
  3.2 事例:免振ゴムの品質保証
  3.3 事例:寿命予測の失敗例(高級カメラの事例)
  3.4 事例:ゴムローラの初期故障
4.マテリアルズインフォマティクス
  4.1 データマイニングについて
  4.2 事例:組立メーカーのクレーム解析
    (コンパウンドメーカーの立場で解析)
  4.3 タグチメソッド
5.まとめ

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