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【事例で学ぶ】

転がり軸受の基礎と寿命予測、トラブル対策
~回転振れ(音・振動)の発生原理、玉軸受の電食防止メカニズム~

開催主旨

転がり軸受とは、ボールベアリングとも呼ばれる精密部品です。動きが軽く高速回転に優れるため、自動車や航空機、発電機など、回転する軸を持つあらゆる機械に使用されることから、日本人の食生活に例えて「機械のコメ」と例えられます。

転がり軸受は、機械システムを構成する上で欠くことのできない機械部品となっていますが、非常に高精度で繊細な取り扱いが求められるため、機械設計においては転がり軸受を機械の仕様に合わせて適切に選定することが重要です。

本セミナーでは、まず“転がり軸受の基礎”を丁寧に解説します。基礎的な事項をしっかり理解していないと、大きなミスの発生につながりかねません。転がり軸受の選定には、寿命予測や潤滑等の知識が欠かせません。転がり軸受は、予想外に早く損傷してしまうこともあります。故障発生の時期と原因を学んでおくことで、故障の対策となり、機械設備のランニングコストを低減することが可能です。

また、転がり軸受は内外輪軌道面と転動体が接触し、かつ接触点が移動するため、回転中にばね定数が変化し、音・振動・振れが生じます。転がり軸受に関するクレームは、疲労によるはく離よりも、「音・振動上昇」が大きな比率を占めています。実は、転がり軸受における音・振動・振れの発生原因は同じで、現象や周波数で区別しています。本セミナーでは、振れについての詳細な研究から導かれた「軸受内部の幾何学的誤差との関係」を紹介します。

プログラムの“転がり軸受の電食防止対策”では、小径玉軸受を対象とした電食に関する研究の紹介を行います。インバータによるモータの回転速度制御が普及するにつれて、家電品でも電食が見られるようになりました。この講義では、電食が発生する条件と電食を防止する方法を説明いたします。
転がり軸受に特化した、数少ないテーマのセミナーです。参加者の皆様の疑問に答え、有意義なものにしたいと考えております。

 

習得可能知識

転がり軸受の基礎知識、転がり軸受の選定における重要事項、転がり軸受の最新技術と事例、電食と電食防止技術、等


受講対象者

転がり軸受を使用する機械産業、モーターメーカーの新人、中堅技術者

概要

日時 2024年 7月 26日(金)10:00~17:00
(9:30 ログイン開始)※昼休憩1時間あり
会場 WEBセミナー
WEBセミナーは、WEBミーティングツール「Zoom」を使用して開催いたします。

※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。
ブラウザとインターネット接続環境があれば、どこからでも参加可能です。
受講料

お一人様:48,400円(資料含む、消費税込)

受講にあたり
開催決定後、受講票並び請求書を郵送またはメール(PDFファイル)にてお送り致します。
申込者が最少催行人数に達していない講座の場合、開催を見送りとさせて頂くことがございます。(担当者より一週間前を目途にご連絡致します。)
受講料
振込手数料は貴社でご負担願います。
キャンセルについて
開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。

主催 日刊工業新聞社
申込締切日について 講座開催の3営業日前17:00〆切
※セミナーによって締切が異なる場合もございます。早めにお申込みください。
原則、資料を受講者の方へ郵送するため、お手元に届く猶予を頂いております。予めご了承ください。

【営業日】について
営業日は平日になります。 ※土曜/日曜/祝祭日は、休業日です。

(例)6/16(火)開催の場合、6/11(木)が締切日となります。
問合せ先 日刊工業新聞社
総合事業局 セミナー事業部
TEL: 03-5644-7222
FAX: 03-5644-7215
E-mail : j-seminar@media.nikkan.co.jp
TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30
FAX申込みについて

講師

野口 昭治(のぐち しょうじ)氏

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プログラム

 1. 転がり軸受の基礎
 1.1 滑り摩擦と転がり摩擦の基礎
 1.2 転がり軸受の分類と特徴
 1.3 転がり軸受の選定
 1.4 主要寸法と呼び番号
 1.5 転がり軸受の精度
 1.6 定格荷重と定格寿命
 1.7 軸受荷重の求め方
 1.8 はめあい
 1.9 内部すきまと予圧
 1.10 許容回転速度
 1.11 潤滑と潤滑寿命
 1.12 密封装置
 1.13 損傷事例と検出方法
 2.転がり軸受の振動・音響・振れの基礎
 2.1 はじめに
 2.2 転がり軸受の振動音響の分類
 2.3 転がり軸受の本質的な振動・音響
 2.4 転がり軸受の製作に関係する振動・音響
 2.5 取り扱い不良に関係する振動・音響
 2.6 振動・音響の周波数測定
 2.7 転がり軸受の回転振れ(回転精度)
   2.7.1 回転振れの発生原因
   2.7.2 転がり軸受の回転振れと内部形状
        誤差の関係
   2.7.3 軸受の回転振れを小さくするには
 2.8 まとめ
 3. 転がり軸受の電食防止対策

 3.1 直流における電食発生電流密度
 3.2 直流における電食発生電圧
 3.3 電食防止に関する研究
  3.3.1 導電性グリース
  3.3.2 セラミックス転動体
 3.4 電食損傷と油膜パラメータの関係
  3.4.1 回転速度を変化させた場合
  3.4.2 表面粗さを変化させた場合
  3.4.3 グリース基油粘度を変化させた場合
  3.4.4 リッジマークの形成条件
 3.5 振動周波数とリッジマーク形成状況
  3.5.1 リッジマークにより増大する振動周波数
  3.5.2 リッジマーク形成過程の観察

3.6  EV用転がり軸受の電食に関する考察

     3.6.1  EV用転がり軸受の特徴

     3.6.2  高電圧直流電圧を印加した電食試験結果

     3.6.3  絶縁皮膜軸受の研究動向紹介

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※必ずお読みください
(お申込みを頂いた時点でご同意頂いたとみなします)

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