セミナー

【ライブ配信セミナー】
技術者向け・4h速習!

FRPの基礎と実例・最新動向
~FRP材料・成形・検査・CAE・仕様(spec)の基本/FRP適用時の留意点/リサイクルと廃棄~

開催主旨

軽量、高強度/高剛性、そして高い耐腐食性を有しながらも、成形形状の自由度の高さを有するFRP(繊維強化プラスチック)は、航空宇宙、軍事、自動車、スポーツ用品、土木建築、エネルギー、医療といった大変幅広い産業用途に使われています。

航空機やX線CT検査機の筐体、高圧タンク、防弾材、釣り竿、風力発電ブレードのような構造部材は、軽量や高強度/高剛性の観点によるFRP適用の代表例です。強酸等の腐食性の薬液を保管する槽/タンク/配管、そして最近インフラ劣化で注目される下水管の管更生の材料にFRPが採用されているのは、当該材料の優れた耐腐食性が念頭にあります。

最近はAIの登場や今後増大が確実視されるFRP廃棄物のリサイクルなど、最先端の技術導入と責任ある材料の最終処理という両極端ともいえる変化や課題にFRPは直面しています。

情報技術の進化にばかり目が向けられるのが近年の傾向ですが、どれだけ情報技術が進化しても、それを具現化するには構造部品、つまりそれを構成する構造材料が不可欠です。前述の特徴あるFRPはこの構造材料の一つとして、適切に設計、選択、そして使用されれば今以上に活躍する可能性を秘めています。

しかしながらFRPは材料、設計、CAE(シミュレーション)、製造、品質等の幅広い技術領域が強く紐づいており、何か特定の技術だけ知っていれば“使いこなせる”材料ではありません。

このような幅広い技術の基本を網羅したうえで、FRPの基本を体系立てて学べるセミナーはほとんどない状況にありました。

そこで本セミナーでは、「FRP関連技術の理解への入り口」をテーマに、幅広いFRP関連技術の中から特に重要な以下の事項をわかりやすく、実例も交えながら解説いたします。
・FRP材料の基本
・成形品ができるまでの一連工程の技術概要と比較
・FRP適用時の留意点
・材料仕様(spec)の基本
・FRPのCAE(シミュレーション)適用時の注意点
・FRP材料廃棄とリサイクル、設備長寿命化への活用

本セミナーの受講により、FRPについて設計、図面、CAE、製造、品質保証、材料や工程の規格、廃棄と再利用等のテーマについて、その基本を幅広く理解することを目指します。
さらには最新動向や、講師が研究開発最前線で得た経験も含めた“業界動向”について解説し、業界の動きについてのイメージを持っていただけるような内容とします。

セミナー内容に限らず、そこから派生した内容や質問等にもできる限りお答えするつもりです。

本セミナーが、皆さまの今後の研究開発業務の一助となればと思います。ぜひご受講の上、獲得いただいた知見を実務でご活用ください。

 

受講対象者

・FRPに関する基本的な技術知見の習得を求めている研究者、技術者の方
・既にFRP を扱っているが、より幅広い知見を求めている研究者、技術者の方
・FRP材料や当該材料を用いた製品の材料、設計、製造などの業務に従事している研究者、技術者の方
・FRP業界の最新動向を知りたい研究者、技術者の方

※マイク使用のお勧め
本講座では、受講内容の理解を深めていただくこと、双方向のやりとりをすることを目的に、講師から受講者の方に問いかけがあります。マイク付きの機器でご参加いただくことをお勧めします。

 

概要

日時 2026年 2月 9日(月)13:00~17:00
(12:30 ログイン開始)
会場 WEBセミナー
WEBセミナーは、WEBミーティングツール「Zoom」を使用して開催いたします。

※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。
ブラウザとインターネット接続環境があれば、どこからでも参加可能です。
受講料

お一人様:35,200円(資料含む、消費税込)

 

受講にあたり
開催決定後、請求書をメール(PDFファイル)にてお送り致します。
申込者が最少催行人数に達していない講座の場合、開催を見送りとさせて頂くことがございます。(担当者より一週間前を目途にご連絡致します。)
受講料
振込手数料は貴社でご負担願います。
キャンセルについて
開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。

主催 日刊工業新聞社
申込締切日について 2026年2月6日(金)17:00〆切
テキスト配布について

本セミナーのテキストは、PDFにてお送り致します。

※お申込みの際に、テキストを受け取れるメールアドレスを記入して下さい。
(申込アドレスと異なる場合は、申し込みフォームの備考欄にてお知らせ下さい。) 

問合せ先 日刊工業新聞社
総合事業本部 事業推進部(セミナー係)
TEL: 03-5644-7222
FAX: 03-5644-7215
E-mail : j-seminar@media.nikkan.co.jp
TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30
FAX申込みについて

講師

FRP Consultant株式会社 代表取締役社長
吉田 州一郎 氏

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プログラム

 はじめに:主なFRPの用途とその適用理由
 公園の遊具、貯水タンクから、化学工場の薬品タンク、建築、インフラ、そして自動車や航空機等の用途概要とFRP適用動機を解説
1. FRP材料誕生の狙い
1-1. FRPの属する「複合材料」とは何か
1-2. マトリックスによる複合材料の分類
1-3. FRPにおける強化繊維とマトリックス樹脂のそれぞれの役割
2. FRPの主な強化繊維
2-1. 強化繊維の概要:UD、織物、組紐(Braiding)、NCF、Milled fiber、ガラスマット
2-2. 強化繊維の形態の違いによる強み、課題、主用途
2-3. 炭素繊維のつくり方とマトリックス樹脂との接着のポイント
3. FRPの主なマトリックス樹脂
3-1. 主要マトリックス樹脂一覧:EP、UP、PP、BMI、PA6、PPS、PEEK等
3-2. 熱硬化性、熱可塑性とは何か
3-3. 熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の特徴
4. FRP材料仕様(spec)の基本
4-1. 目付(Area weight/Areal weight)
4-2. Vf(Fiber Volume)
4-3. RC(Resin Content)
4-4. 弾性率/ポアソン比/強度
5. FRP成形品完成までの一連プロセス
5-1. FRP製品成形の一連プロセス
5-2. 積層/プリフォーム技術概要と比較
5-3. 成形技術概要と比較
5-4. 加工技術概要と比較
5-5. 寸法検査、非破壊検査技術概要と比較
6. FRP適用時の留意点
6-1. CFRP適用で要注意の電蝕
6-2. 設計に必須の知見:FRPの異方性(面内/面外とは)
6-3. FRPの材料仕様を決める材料規格の必要性
7. CAE(シミュレーション)でFRPを評価する/評価結果を見るための前提知識
7-1. 異方性を取り入れる
7-2. 応力の評価方法
7-3. 重要な境界条件
7-4. CAEの妥当性を必ず実試験との比較で確認する
7-5. ぶれてはいけないCAEの主目的
7-6. 応力比を考慮する
8. FRP廃棄・リサイクルの取り組みと既存設備長寿命化へのFRP活用と天然素材採用
8-1. 生態への蓄積が認められたFRP
8-2. FRPリサイクルと廃棄処理の現状
8-3. 補修、改修、補強に用いるFRP:薬品タンク改修、下水管(管更生)、トンネル(内壁補強)
8-4. 天然繊維を活用したFRPとその用途
9. FRP業界最新動向
9-1. AIを実装したカメラシステムによるFRP積層時の異物検知
9-2. FRPを構造材料に用いた波、風、陽による同時発電を行う発電システム
9-3. Advanced Air Mobility(AAM)へのFRP適用と型式証明の現況
9-4. リチウムイオンバッテリーエンクロージャーへのFRP適用
9-5. 電波透過性と静電気対策を実現した薄肉・軽量化CFRTPスマホ筐体
9-6. FRPのデータセンター建築材料への適用
9-7. FRP製高圧タンクの新しい規格Type V
9-8. 破壊解析のPre-processingでの実施と亀裂進展分離
9-9. 機械学習を用いたFRP非線形挙動の予測モデル構築
質疑・応答
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 ※必ずお読みください
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