セミナー
【ライブ配信セミナー】
客先との価格交渉を迅速かつ効率的に進める
「目からウロコ」の
射出成形品のコストテーブルを見抜く術
開催主旨
客先の保有する製品コストテーブルは、いろいろなメーカから過去に提出された見積りをグラフから回帰解析したり、彼らなりの分析の結果作られたものでしょう。ですので、彼ら自身もコストテーブルの中身まで理解していることはまずないかと思います。
射出成形品でなくとも、物の適正原価を決めることは重要ですが、経理で計算された原価で、製品価格交渉が出来るわけでもありません。価格交渉には、いろいろな交渉術が必要なため、技術者も引き連れて行くこともあるでしょう。しかし、連れていかれた技術者も営業自体も経理問題はわからず、結局は、システマチックでない話で終わることも多いかと思います。
コストテーブルをもっとシステマチックに理解できれば、営業も技術も交渉しやすくなるでしょう。そして新人にもわかりやすいはずです。
このセミナーでは、客先から提示された初期の簡単な製品図から、金型サイズ、必要機械サイズ、成形サイクル、加工費、型費の予測を、パソコンを使うだけで迅速に算出する方法を紹介します。
計算結果が提示された製品図との関連性が理解できるので、客先にもわかりやすく、交渉も効率的に進めることができるようになるでしょう。
コストテーブルについて考え直してみましょう。
※本セミナーではEXCELを使って具体的な計算を紹介します。セミナーで使用するEXCELのプログラムは、開催3日前頃にメールにて配布いたします。必ずメールアドレスを記載のうえお申込みください。
※当日、配布プログラムと「Excel2010」以降のバージョンをインストールしたノートパソコンを持参してください。
受講対象者
本セミナーは、これまでにプラスチック成形に携わってきた人にとっても、新しい視点から見直すチャンスにもなり、また全体像を見る内容であるため、管理職や、海外事業部のリーダーにも役立つことを目的としています。また、プラスチック成形の専門的なことを知らなくても理解できる内容としているので、技術営業や営業関係の新人教育用としても最適です。
概要
日時 | 2024年 8月 5日(月)10:00~17:00 (9:30 ログイン開始)※昼休憩1時間あり |
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会場 | WEBセミナー WEBセミナーは、WEBミーティングツール「Zoom」を使用して開催いたします。 ※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。 ブラウザとインターネット接続環境があれば、どこからでも参加可能です。 |
受講料 | お一人様:48,400円(資料含む、消費税込) 受講にあたり |
主催 | 日刊工業新聞社 |
申込締切日について | 講座開催の3営業日前17:00〆切 ※セミナーによって締切が異なる場合もございます。早めにお申込みください。 原則、資料を受講者の方へ郵送するため、お手元に届く猶予を頂いております。予めご了承ください。 【営業日】について 営業日は平日になります。 ※土曜/日曜/祝祭日は、休業日です。 (例)6/16(火)開催の場合、6/11(木)が締切日となります。 |
問い合わせ先 | 日刊工業新聞社 総合事業局 セミナー事業部 TEL: 03-5644-7222 FAX: 03-5644-7215 E-mail : j-seminar@media.nikkan.co.jp TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30 |
講師
プログラム
EXCELを使って具体的な計算を紹介します。EXCELのプログラムは、配布して実際に使ってもらいます。 製品図から、金型サイズ、使用機械、成形サイクル、成形費、金型費を一貫して自動計算する例も紹介します。 |
1. 射出成形品のコストとは 射出成形品のコストテーブルがどのようなものかを考えてみましょう。 |
1.1 射出成形品コストテーブルと製造原価 客先のコストテーブルは、それぞれの業者から過去に提出された見積り結果を集めたデータを、その解析処理した結果からコストテーブルが作られているでしょう。しかし、この見積りは、業者ごとの製造原価から計算されたものなので、結構ばらついているはずですが、統計的に処理されると、ある程度適切と思われるコストテーブルができるはずです。 1.2 経理部門の計算との違い 見積りのための製造原価は、各業者の企業規模や減価償却状況にも影響を受けますが、統計処理されたコストテーブルは、機械設備から単純計算された計算結果に近くなるはずです。 |
2. 射出成形品見積りの基礎 射出成形品の価格を、大まかに分解すると、材料費、販管費、利益の他に、成形加工費があります。 この成形加工費は、使用する機械サイズと、成形に必要な時間(成形サイクル)、および型費(金型費)が関係します。 これらは、ある程度の専門知識(情報)が必要ですが、単純化して計算する方法を考えましょう。 |
2.1 製品形状と使用される機械の関係 2.1.1 製品形状と使用される機械の関係 必要な機械サイズは、必要とする型締め力以外に、金型サイズや取り出しスペース、射出容量なども関係します。この基礎部分の理解は、全く難しいものではありません。 2.1.2 使用される機械のデータベース 必要とされる機械の基礎がわかったとしても、その機械に関する各仕様値がわからなければ、検討することも、適切な機械サイズを選択することができません。ここでは、機械のいろいろなデータを統計的に処理した結果を使って、適切な機械選定をする方法を紹介します。 2.1.3 使用される金型の大きさ 選定すべき機械サイズには、金型を取り付けることが出来るか否かも関係します。 このためには、金型サイズを知る必要があるのですが、これを製品図から検討するには専門知識が必要でした。これも、製品図から自動的に計算する方法を紹介します。 2.1.4 製品情報から機械選定の計算 製品情報から求められた、必要型締め力、金型サイズ、射出容量等の計算結果と、機械のデータベースを比較して、適切な機械選定を自動で計算させます。 2.2 成形サイクルの計算 機械が選定されたなら、その機械での成形サイクルを計算しましょう。 ① 機械サイズ、金型状況に応じた型開閉時間、取り出し時間の計算 ② 製品情報に応じた射出保圧時間の計算 ③ 製品情報から冷却時間の計算 ④ 機械情報から可塑化時間を計算し冷却時間と比較を行うことで、成形サイクルを計算する例を紹介します。 |
3. 賃率の計算 機械が選定され、成形サイクルがわかれば、その機械サイズでの賃率をかければ基本的な成形費が計算できます。 賃率を一般化して計算してみましょう。 |
3.1 設備償却費 機械が大きくなると、機械価格も高くなり、設備設置面積も広く必要となります。工場設備の償却も機械占有率に関係するので、機械サイズからこれを計算する例を紹介します。 3.2 電力費・人件費の考慮 電力費や人件費もポイントの一つです。機械サイズが異なると当然これらも影響を受けることになります。 3.3 海外生産の場合 我が国では、電動成形機がすでに主流となって長いですが、海外では、まだまだ油圧機も多く稼働しています。海外でも本当に電動化の方が安くなるのでしょうか? |
4. 型費の予測 製品情報から金型サイズが計算することができたので、鋼材費は何とか出せそうです。 しかし、型費はメーカーによっても大きく異なるので、予測するにはいろいろな問題もあるところですが、これを工夫してみましょう。 |
4.1 金型の分類と係数化 型費は、製造国、メーカー、分野等によって傾向があります。これらのデータを分析して係数化しましょう。 4.2 金型加工費、購入費 金型を製作するための費用は、金型の鋼材費や加工費、購入部品費などで構成されています。 これを細かく分解して計算すると非常に複雑になってしまううえ、結果も期待を裏切ることが多いのが実情です。それよりも、製品形状データを使って統計処理して求める計算を紹介します。 |
5. まとめ 客先からの新規製品形状から、見積り概要までの一貫した流れの再確認をします。 |
【ライブ配信セミナーに伴う注意事項について】⇒ 【詳細はこちら】 ※必ずお読みください(お申込みを頂いた時点でご同意頂いたとみなします) |