セミナー

機械設計者のための
要素技術の基本と”思い通りに図面化する”テクニック
~設計トラブルを起こさないノウハウ / 使用環境・要求精度による諸条件を、設計の流れに沿って解説~

開催主旨

機械設計の初心者~中級者が設計を開始してまず迷うのは、
「どこから設計に手をつけたらいいのか」「構成部材はどんな形がいいのか」「材料は何を使えばいいのか」・・・など、
機構の設計をする以前の問題が多いのではないでしょうか。
そして、いざ設計を開始しても、どこにねじを止めたらベストなのか、肉厚はどのくらいにするのか、部品の隙間はどのくらい取れば良いのか・・・など、計算では出しづらい部分に迷い、結果多くの時間を費やしてしまうこともあるでしょう。

工学計算で求められるような、荷重や性能から算出できる主要な構造部分の寸法はすぐに決めることができても、それ以外の部分の設計は、デザイン性や個人差に左右されるところも大きく、「作ってみたら思わぬところで機能が出なかった」など、トラブルの温床になっているケースも多くあります。
しかも、表に出てこないこれらの設計ノウハウは、業界や使用環境、要求精度などによっても大きく左右されやすい部分です。さらに、ユニット化、共通化が進められる近年の機械設計では、ますます重要視されづらくなっている設計ポイントであり、具体的に教えてくれる先輩設計者も減少しています。

本セミナーでは、シチズン時計グループ会社をはじめ、様々な業界における機械設計を手掛けてきた講師が、業界や使用環境ごとの違い・特徴を交えながら、仕様検討からDRまでの流れに沿って、機械設計における根幹部分となるノウハウを解説します。
機械設計(構造設計+機構設計)は、「同じ要求仕様でも結果は十人十色」と言われるほど、簡単な機構であっても失敗が出やすくなります。簡単な設計でも複合的な設計でも通用しうる、メカ設計に広く通じる、ノウハウやテクニックを身につける一助になると考えます。

 

習得可能知識

1.機械設計における構造や機構の構成を決める実務的な設計手法
2.機械設計における個人の感覚任せとなりやすい部品の形や寸法の決定方法
3.表面処理、加工方法などの特徴を考慮した実務的な材料と構造選定のしかた
4.教科書から得られるアカデミックな知識に上載せする、実務的・複合的な設計知識

 

受講対象者

・機械設計初心者で設計手法がわからず、手がかりが欲しい方。基本的なテクニックを知りたい方
・機械設計中級者だが普段は慣例で設計している部分が多く、設計の指針が欲しい方
・ねじやベアリングなど基本的な機械要素知識を身につけたい方

 

概要

日時 2024年 8月 6日(火) 10:00~17:00
(9:30 受付開始 休憩12:30~13:30)
会場 日刊工業新聞社 東京本社 セミナールーム
※会場には受講者用の駐車場が有りません。必ず最寄りの公共交通機関でご来場ください。
※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。
受講料

お一人様:48,400円(資料含む、消費税込)

受講にあたり
開催決定後、受講票並び請求書を郵送またはメール(PDFファイル)にてお送り致します。
申込者が最少催行人数に達していない講座の場合、開催を見送りとさせて頂くことがございます。(担当者より一週間前を目途にご連絡致します。)
受講料
振込手数料は貴社でご負担願います。
キャンセルについて
開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。

主催 日刊工業新聞社
問い合わせ先 日刊工業新聞社
総合事業局 セミナー事業部
TEL: 03-5644-7222
FAX: 03-5644-7215
E-mail : j-seminar@media.nikkan.co.jp
TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30

講師

安藤 正儀 氏(あんどう まさのり)

会場アクセス

日刊工業新聞社 東京本社
セミナールーム
東京都中央区
日本橋小網町14ー1
住生日本橋小網町ビル
セミナー会場案内図

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プログラム

1.仕様検討でのアプローチ手法
 1‐1.仕様を決める手順を間違えていないか
 1‐2.製品の使用環境を決めると仕様が変わる
 1‐3.モノが違えばアプローチ手法も異なる
 1‐4.仕様は一方的に頼むものではなく、一緒に引き出す
2.構想図の作成ノウハウ
 2‐1.構想とは何かを考えると、構想図・ポンチ絵が決まる
 2‐2.構想図は希望と照らし合わせて自由に提案
 2‐3.現代の構想図はCADの使い方次第で決まる
 2‐4.センチなのかミリなのかミクロンなのか:根底を揺るがす単位の違い
 2‐5.大気なのか真空なのか恒温なのか:根底を揺るがす環境の違い
3.基本設計の手順と着眼点
 3‐1.構想から設計に移行するには:絵を描き始める前に
 3‐2.機構と構造の考え方、関係性
 3‐3.欲しい単位によって変わる構造の差
 3‐4.大気、真空、恒温、気体、液体・・・基本設計の違い
4.設計に活かせる基本知識
 4‐1.材料と加工方法の基本
 4‐2.表面処理、熱処理の基本
 4‐3.機械要素(ネジ、ベアリングその他)の基本と実際~機構に組み込む設計手法
 4‐4.気体、液体、配管系の基本と設計バリエーション
 4‐5.環境の違い、温度の違いなど~材料選定、構造設計の基本
5.設計を図面化するためのテクニック
 5‐1.材料の大きさ、厚みの決め方、構造の決め方
 5‐2.ネジの大きさ、配置などの決め方
 5‐3.単独ユニット設計とパッケージ設計の例とそのテクニック
 5‐4.固定構造のテクニックと例(シャフトの固定、位置決め、板金など)
 5‐5.切削部品、板金部品、成形部品などによって違う、設計の違いと理由
 5‐6.公差の設定と表面性状の設定の実践テクニック
6.DR(デザインレビュー)で性能、機能を上げる
 6‐1.要求事項を議論する
 6‐2.DRは立場を変えて見方を変える
 6‐3.優先順位をつけるとコストが下がる(作業性、組立性、製品性その他)
 6‐4.「その先」を考慮して利益と将来性を上げる
 6‐5.目標を上げて整理する
7.的確な設計を進めるためのテクニック
 7‐1.立場を変えても得はない(制御、組立、調整、ユーザー)
 7‐2.修正するなら機能を上げる
 7‐3.設計者の「先読み」次第で将来につながる
 7‐4.設計後・・・before afterを共有する

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