セミナー

熱設計指導の第一人者、国峯先生による 「完全制覇」シリーズ
伝熱メカニズムと数値計算完全制覇
【ノートパソコンをご持参ください】(Excel2010以降でVBA(マクロ)が動作する環境が必要です)

開催主旨

「熱」は身近な問題でありながら定量化が難しく、勘と経験に頼った設計になりがちです。

電子機器に限らず、対象物の温度をコントロールするには熱移動のメカニズムを正しく把握し、おおよその温度を概算できるようにすることが大切です。

本講座では、まず熱移動のメカニズムを理解していただき、計算に必要な基礎式についてその導出も含めて説明します。

次にこれらの式を組み合わせて温度を予測する数値計算手法(熱回路網法)についてExcelによる演習を交えて解説します。また、実際の熱設計にあたっての手順についてもご紹介します。

最後に熱設計で広く活用されている熱流体シミュレーションのメリットデメリットと精度向上のためのモデル化テクニックについても説明します。
 
熱について体系的に理解したい方、伝熱知識を実設計に応用したい方に是非ご参加頂きたいセミナーです。

本セミナーを受講の方には、講師著書「エレクトロニクスのための熱設計完全制覇」(日刊工業新聞社)を無料進呈します。

※PCは各自でお持ちください。
(Excel2010以降でVBA(マクロ)が動作する環境が必要です)


概要

日時 2024年 9月 10日(火)10:00~17:00
(9:30 受付開始)※昼休憩1時間あり
会場 日刊工業新聞社 西日本支社 セミナー会場
※会場には受講者用の駐車場が有りません。必ず最寄りの公共交通機関でご来場ください。
※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。
受講料

お一人様:48,400円(資料含む、消費税込)

受講にあたり
開催決定後、受講票並び請求書を郵送またはメール(PDFファイル)にてお送り致します。
申込者が最少催行人数に達していない講座の場合、開催を見送りとさせて頂くことがございます。(担当者より一週間前を目途にご連絡致します。)
受講料
振込手数料は貴社でご負担願います。
キャンセルについて
開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。

主催 日刊工業新聞社
問合せ先 日刊工業新聞社
総合事業局セミナー事業部
TEL: 03-5644-7222
FAX: 03-5644-7215
E-mail : j-seminar@media.nikkan.co.jp
TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30

講師

国峯 尚樹 氏

会場アクセス

日刊工業新聞社 西日本支社
セミナー会場
大阪市中央区北浜東2-16
セミナー会場案内図

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プログラム

1. 製品開発のキー技術となった「熱設計」
1.1 熱対策から熱解析、そして熱設計へ
1.2 実装技術の進展と冷却技術の変遷
1.3 部品の小型化がもたらしたインパクト
1.4 「発熱量の見積」が熱設計の要
  ・発熱の原因 ・熱になる割合 ・発熱の予測・計測
1.5 熱による不具合
  ・熱暴走の危険 ・信頼性・寿命 ・低温やけど
2. 伝熱のメカニズムと放熱促進
2.1 熱はどのように発生し伝わっていくのか?
2.2 部品の中は熱伝導で伝わる
  ・熱伝導率と電気伝導度は比例する
2.3 表面からは空気の熱伝導と移動の複合現象「対流」で放熱
  ・温度境界層を薄くするには
  ・熱伝導と熱伝達の違い
  ・伝熱工学とCFDの違いは「熱伝達率」
2.4 熱放射によって物体間で直接熱交換
  ・温度が高くなると放射される電磁波は強く、波長が短くなる
  ・色と放射率は直接関係しない
  ・単色放射率と単色吸収率は同じ
2.5 通風口による換気
2.6 熱源を筺体に接触させて熱を逃がす
2.7 温まりにくいものを使って温度上昇を抑える
2.8 熱対策における伝導・対流・放射の役割
3. 熱設計に使用する計算式
3.1 伝熱を支配する基礎方程式
3.2 熱移動を1つの式で表現する ~熱のオームの法則~
3.3 放熱のイメージと言葉を理解しましょう
  ・温度(水位)、熱量(水量)、熱流量(注水量)
  ・熱抵抗(管路抵抗)、熱容量(底面積)
3.4 熱伝導の計算で使用する代表的な式
  ・フーリエの式 ・等価熱伝導率
  ・接触熱抵抗の計算 ・拡がり・狭まりの熱抵抗
3.5 対流の計算で使用する式
  ・空気中の物体の自然対流・強制対流平均熱伝達率
  ・管内の熱伝達率
3.6 熱放射の基礎式と電子機器向けの式への変換
  ・電子機器向けの放射計算式
3.7 筐体熱設計に不可欠な「物質移動による熱輸送の式」
  ・物が動けば熱も移動する
  ・必要な換気風量や通風口面積を求める
3.8 通風抵抗とファン動作点の計算式
  ・圧損係数と通風抵抗  ・流体抵抗の合成
【手計算演習】
4. 熱設計の手法とツール
4.1 伝熱基礎式を製品の熱計算に適用する方法
  ・電子機器用の簡易計算式の利用
  ・熱回路網法
4.2 伝熱基礎式を冷却機構の設計に適用するには
  ・「熱抵抗」を中心に考える ~なぜ熱抵抗を使うか~
  ・「目標熱抵抗」と「対策熱抵抗」を対比して考える
4.3 骨太の熱抵抗で放熱経路を構造化する~まず木を見ず森を見る~
  ・熱抵抗モデルで機器の放熱ルートを決める
  ・熱抵抗に含まれるパラメータから熱対策をリストアップする
4.4 強力な助っ人、熱流体解析ソフトウエア(CFD)を活用しよう
  ・CFD活用のメットと注意点
  ・解析精度を追求する前に個人差をなくす努力を
  ・解析精度の目標
  ・温度、予測ツールの使い分け
【Excl計算演習】

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