セミナー
【ライブ配信セミナー】
簡単!便利!明日から使える!
Excelを使ったやさしい射出成形解析
いろいろなデータから、設計標準式や現場良品条件解析、営業見積り効率化などにも利用可能
開催主旨
-日常的に使っている Excel に、ちょっとした工夫を加えることで、射出成形業務のいろいろな計算に使える方法を紹介します。これらは複雑で難しい計算を使うのではなく、コンピューターに得意の繰り返しや自動計算を利用するだけなのです。-
皆さんは、例えば、設計ではひけのないリブ太さ、ランナー・ゲート変更時の圧力損失予想、成形トライでは、使用機械を変えた場合の適正成形条件、製品寸法(収縮率)の現場での調整など、日常の業務を、どのようにやっていますか?
本セミナーでは、これらに多大な時間を費やすことのない簡単な方法を紹介します。
例えば、(1) 射出成形機ごとの癖をデータとして簡易式化する方法、(2) その結果から、他の機械への成形条件データ移送を計算、(3) 時間のかかる流動解析などのCAE結果を待つ前に、必要とする一部を簡易計算する、(4)成形条件と製品品質の関係をから、良品条件予測をする、(5)リブ、傾斜のひけ量の複雑な計算式を、簡単な近似式として設計に利用、(6)製品や金型情報から、機械選定や成形サイクル予測、成形品見積りなどが簡単にできるようになれば便利だと思いませんか?
本講座では、Excelを使うことで、射出成形のいろいろな解析や計算の例を紹介します。
説明で使用するプログラムと、テキストの関連プログラムは配布します。基本的なところは、複雑な理論式を使っているわけではないので、各自それを使って、自社なりに作り直すことで、簡単に利用することが可能です。設計検討案、成形条件の探索のためのデータ分析やサイクルタイムの短縮など、各自で日常業務に役立ててください。
※本セミナーで使用するプログラムは、開催3日前頃にメールにてご案内いたします。必ずメールアドレスを記載のうえお申込みください。
※「Excel2010」以降のバージョンをインストールしたパソコンをご用意ください。
※テキストには「エクセルを使ったやさしい射出成形解析」を使用。受講者に進呈します。
概要
日時 | 2025年 7月 16日(水)10:00~17:00 (9:30 ログイン開始)※昼休憩1時間あり |
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会場 | WEBセミナー WEBセミナーは、WEBミーティングツール「Zoom」を使用して開催いたします。 ※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。 ブラウザとインターネット接続環境があれば、どこからでも参加可能です。 |
受講料 | お一人様:48,400円(資料含む、消費税込) 受講にあたり |
主催 | 日刊工業新聞社 |
申込締切日について | 講座開催の3営業日前17:00〆切 ※セミナーによって締切が異なる場合もございます。早めにお申込みください。 原則、資料を受講者の方へ郵送するため、お手元に届く猶予を頂いております。予めご了承ください。 【営業日】について 営業日は平日になります。 ※土曜/日曜/祝祭日は、休業日です。 (例)6/16(火)開催の場合、6/11(木)が締切日となります。 |
問い合わせ先 | 日刊工業新聞社 総合事業本部 事業推進部(セミナー係) TEL: 03-5644-7222 FAX: 03-5644-7215 E-mail : j-seminar@media.nikkan.co.jp TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30 |
講師
プログラム
◆プロローグ |
EXCELを使った射出成形解析と本講座の流れ |
◆第1部:回帰分析とは ・回帰分析とは、難しそうな言葉ですが、 EXCEL に標準で備わっている計算機能です。 難しく考える必要は全くありません。 |
1.単回帰分析 ・データからグラフを作って、その傾向を可視化することでイメージをつかむ 2.単回帰分析のいろいろ ・グラフに合った解析方法を選択 3.多変量解析のいろいろ ・多変量解析も、今では統計を詳しく知らなくても、パソコンが簡単に計算してくれます。視覚で理解して応用する方法を紹介します。 |
◆第2部:単回帰分析の射出成形への応用 |
4.1 異なる成形機への成形条件設定換算 ・ 開発時や量産時に、成形機が変更となり、同じような成形条件が出な くて悩むことがあります。同じ条件にするためには換算が必要です。 この方法を簡単に説明します。現場や型屋に事前にデータ採取してもらったものから、使用機械の成形条件設定を換算します。 4.2 成形品質の調整と単回帰分析 ・製品の寸法調整はなかなか大変です。現場任せにしていませんか?金型修正で寸法調整を行う前に、成形条件を見直してみましょう。 寸法に関係する成形条件を単回帰分析で直線近似し、寸法公差と成形条件の許容巾の関係を調べ、最適成形条件を求める方法です。 5.シリンダ設定温度と実際の樹脂温度 ・内容はシリンダー温度設定と、パージするときの樹脂温度の例です。射出抵抗が大きいと摩擦発熱が大きくなり、 樹脂温度が高くなるという単純な例です。シリンダー内で化学発泡させないで、射出後に発泡させるという案にも使えます。 |
◆第3部:機械選定と成形サイクル |
6.成形品と機械の選定 ・射出成形の基礎(全般): 製品が、どの大きさの機械で、どの程度の成形サイクルで生産できるかは、製品の値段とも関係するので、 営業、購買、設計者、製造に至るまでの基礎的な知識です。ただ、簡単に理解できる基礎ですが、機械の仕様がわからないと先に進めません。 ・機械の仕様を、データからグラフ化し、簡易式化することに、回帰分析を使った例を紹介します。 思いつけば全く難しいことではありませんが、なぜかこれまで見られなかったものです。機械選定も容易にできるようになります。 7.射出成形サイクル ・射出成形の基礎: 基礎的なところですが、使用する成形機が選定できれば、成形サイクルのいろいろな計算にまで展開できます。ここでは、計算例を紹介します。 8.賃率(参考用) ・機械サイズ、成形サイクルがわかってくると、製品を作るための工賃が知りたくなってきます。 工場全体での土地、建物、電気、水道他の費用はわかりますが、機械毎の配分には悩まされるところです。 機械専有面積で配分する例を紹介します。土地代、電気代、賃金などが変わった場合の比較としても使うことができます。 |
◆第4部:多変量解析と射出成形への応用 |
9.多変量解析のイメージ ・多変量解析をわかりやすいように、中古車の価格を例に取って説明します。 価格は、タイプ、年式、走行距離などに関係しながら異なることは容易に考えられます。 複数(多)の変数があるものを解析する方法です。 統計がわからなくても、EXCEL の機能で簡単に計算することができます。 10. 収縮率と保圧、肉厚の関係 ・多変量解析の概要が理解できたところで、収縮率が保圧や肉厚に影響される例を、この解析手法で簡単に計算できることを紹介します。 11. 溶融樹脂粘度と温度、せん断速度の関係 ・同様に、溶融樹脂の粘度を多変量解析によって数式化する方法を紹介します。 粘度が数式化できれば、流動抵抗や、ランナー・ゲートでの圧力損失もCAEなしで簡単に計算できるようになるので、 製品設計、金型設計などの簡易的検討用として使うことが出来ます。 |
◆第5部:繰り返し計算の応用 |
12.ランナー・ゲートでの圧力損失 ・溶融樹脂の複雑なひとつは、粘度がせん断速度によって変化するところです。 しかし、基礎的には簡単な圧力損失式を、単純に繰り返し計算を行うことで、温度、射出率を変えた場合の圧力損失の計算方法を紹介します。 13.金型内樹脂冷却状況 13.1 製品冷却時間の基礎 ・熱が移動する基礎的な計算式は簡単です。簡単な式利用して、製品の肉厚と時間とに分割し、繰り返し計算することで、 製品が冷却されていく様子を計算する方法を紹介します。これが、よく知られた冷却時間の計算式となっています。 13.2 両側金型温度が異なる場合への応用 ・昔からよく知られた冷却時間計算式は、金型の両側温度が同じ仮定ですが、先の計算を少し変化することで、両側の温度が異なる場合のケースにも使えます。 13.3 成形取出し後の製品温度分布 ・冷却時間後に、製品を取り出したあとの時間の変化による製品内部温度状況への応用です。成形サイクル短縮へのヒントとなるでしょう。 13.4 金型冷却水温度を考慮した場合への応用 ・金型表面温度は一定ではなく、冷却水の温度や製品との距離によっても影響を受けます。 ちょっとした工夫を追加することで、成形サイクル、冷却水配管の影響などの状況にも応用が可能です。 |
◆第6部:回帰分析を使った複雑な式の簡易式化 |
・ひけの見えないリブの対策方法、型費を予想する検討方法例など、多変量解析の変わった用途例をざっと紹介します。 ・樹脂、基本肉厚毎の許容リブ肉厚式 ・ひけの目立たない勾配長さの近似式 ・型費見積りへの応用 ・応力緩和によるトルク・寸法変化予測など |
◆エピローグ |
本講座で使用したプログラムの活用法 内容紹介例が多いため、時間の関係から、基本的な部分の紹介にとどめますが、テキスト内のプログラムは受講生の皆様に提供しますので、利用目的に応じて各自で調整利用してください。(テキスト以外のプログラムも別配布します) |
【ライブ配信セミナーに伴う注意事項について】⇒ 【詳細はこちら】 ※必ずお読みください(お申込みを頂いた時点でご同意頂いたとみなします) |