セミナー

【ライブ配信セミナー】
接着剤を使う設計・生産技術者のための

接着設計・生産技術マスター講座 《基盤技術編》
~接着の信頼性・品質向上のための必須知識と達成法~

開催主旨

 接着剤は多種多様な部品や機器の組み立てに利用されるようになっているが、汎用技術として活用するには多くの課題がある。特に、要求される機能・特性を満足して生産性にも優れた接着剤を選定することは容易ではない。

 また、信頼性や品質に優れた接着を行うためには、知っておかねばならない多くのポイントがある。

 

 そこで、本講座では、部品・機器の組立てに接着を用いる設計・生産技術者を対象として、
(1)接着の信頼性・品質確保の条件と方法
(2)接着のメカニズム
(3)接着の特性・機能に影響する内部応力
(4)接着剤の種類と特徴・使用上の注意点
(5)設計・施工上のポイントなど
を、50年間にわたって多くの部品・機器の接着組立技術の開発に携わってきた講師が、⾃ら取得したデータと経験、ノウハウに基づいてすぐに役に立つ形でわかりやすく解説する。

 

 なお、耐久性評価法、接着許容強度の見積方(Cv接着設計法)、耐用年数経過後の安全率の裕度の定量化法などについては、6月4日(水)開催の《設計最適化編》で説明する。

6月4日(水)開催の≪設計最適化編≫と2日間受講された方には、<接着・原賀塾>の pdfファイル版(第1回~第25回)(定価3,300円)を無料で差し上げます。
※「接着剤の選定チェックリスト」と「接着剤の管理のポイントチェックリスト」を差し上げます。
※無料・無期限で、本講座に関するメールでの技術的質問にお答えします。

【受講対象者】
・部品・機器の設計・生産・品質関係技術者
・これから接着に関わる/実務で接着に携わっている技術者、接着で問題を有している技術者など、初心者から中堅技術者まで
・部品・機器組立用接着剤メーカーの技術者
・接着の基礎固め、知識の再確認、知識の深掘りなどをしたい技術者
・化学面や接着の知識に詳しくない技術者
・接着剤のセールスエンジニア

【習得できる知識】
・高信頼性・高品質接着達成のための基本条件と目標値、達成方法
・接着のメカニズム
・内部応力の発生メカニズムと注意点
・接着剤の種類と使用上のポイント
・接着の信頼性・品質に影響する設計・施工上のポイント
 

関連セミナー

6月4日(水)接着設計・生産技術マスター講座 《設計最適化編》(WEBセミナー)

概要

日時 2025年 5月 22日(木)10:00~17:00
(9:30 ログイン開始)※昼休憩1時間あり
会場 WEBセミナー
WEBセミナーは、WEBミーティングツール「Zoom」を使用して開催いたします。

※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。
ブラウザとインターネット接続環境があれば、どこからでも参加可能です。
受講料

お一人様:48,400円(資料含む、消費税込)

受講にあたり
開催決定後、請求書をメール(PDFファイル)にてお送り致します。
申込者が最少催行人数に達していない講座の場合、開催を見送りとさせて頂くことがございます。(担当者より一週間前を目途にご連絡致します。)
受講料
振込手数料は貴社でご負担願います。
キャンセルについて
開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。

主催 日刊工業新聞社
申込締切日について 2025年5月21日(水)17:00〆切
テキストについて 本セミナーのテキストは、PDFにてお送り致します。
※お申込みの際に、テキストを受け取れるメールアドレスを記入して下さい。
(申込アドレスと異なる場合は、申し込みフォームの備考欄にてお知らせ下さい。)
問合せ先 日刊工業新聞社
総合事業本部 事業推進部(セミナー係)
TEL: 03-5644-7222
FAX: 03-5644-7215
E-mail : j-seminar@media.nikkan.co.jp
TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30
FAX申込みについて

講師

原賀 康介 氏

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プログラム

第1章 ⾼信頼性・⾼品質接着の作り込みの必須条件と開発段階で達成すべき目標値

1.高信頼性・高品質接着とは

2.必須条件と開発段階での作り込みの目標値

(1)凝集破壊率をどのくらいにすべきか

(2)ばらつき(変動係数)をどの程度に抑えるべきか

(3)接着強度を破断強度で考えず内部破壊で考える

第2章 接着のメカニズムと目標値達成のための方法

1.接着の過程

2.接着のメカニズム

(1)分子間力

(2)どうやって分子間の距離を近づけるか

(3)分子間力を左右する表面張力

(4)各種材料の表面張力と接着のし易さ

(5)必要な表面張力はどのくらいか、測定法は

3.表面張力を高くする表面改質

(1)目的

(2)表面改質法 ―ドライシステム―

(3)改質メカニズム

(4)改質事例

(5)表面改質時の湿度の影響

(6)改質後の接着可能時間

4.プライマー、カップリング剤処理の効果と注意点

5.表面粗面化の効果とマイナス効果

6.接着の機能・特性を低下させる「内部応力」

(1)硬化収縮応力

(2)熱収縮応力

7.接着の脆弱箇所はどこか

第3章 接着の機能・特性を損なう「内部応力」の発生メカニズムと影響諸因子、低減法 

1.内部応力で生じる不具合
2.内部応力の種類
(1)硬化収縮応力(接着剤の硬化時に発生)
(2)熱収縮応力(加熱硬化後の冷却時に発生)
(3)熱応力(使用中の温度変化により発生)
(4)吸水膨潤応力
(5)被着材の変形による応力
3.接着剤の粘弾性特性と応力緩和
4.異種材接着における内部応力による不具合
5.内部応力に影響するその他の因子
(1)接着部の構造
(2)接着剤の塗布量、塗布位置
(3)接着剤の物性、部品の厚さ(剛性)
(4)接着剤の短時間硬化、後硬化
6.内部応力の評価法
7.内部応力の低減策

第4章 接着剤の種類と特徴、使⽤上の注意点

1.接着剤の分類法
2.構造用接着剤の種類と長所・欠点
(1)エポキシ系接着剤
(2)ウレタン系接着剤
(3)アクリル系接着剤(SGA)
3.エンジニアリング接着剤の種類と長所・欠点
(1)嫌気性接着剤
(2)光硬化型接着剤
(3)瞬間接着剤
4.柔軟性接着剤の種類と長所・欠点
(1)シリコーン系接着剤
(2)変成シリコーン系接着剤
(3)両面テープ

第5章  設計、施⼯、管理のポイント

1.設計、施⼯、管理の基本理念
(1)接着は特殊⼯程の技術
(2)接着設計技術と接着生産技術
2.必要な接着強度の種類
3.接着剤の物性と特性への影響
(1)せん断、引張り強度とはく離、衝撃強度の関係
(2)接着剤の硬さ、伸びと各種接着強度の関係
(3)粘弾性、速度依存性、温度依存性
(4)接着剤の粘度と揺変性
4.構造設計上のポイント
(1)接着層の厚さと強度の関係、最適厚さ
(2)厚さコントロールの方法と内部応力
(3)異種材の嵌合接着におけるクリアランスによる内部応⼒の影響
(4)接着剤の硬さと応力集中
(5)不連続性を回避する構造
(6)クリープ劣化への対策
5.施⼯上のポイント
(1)接着層の厚さ制御のための部品のランク分け
(2)接着面の濡れ性チェックと不適品の対応法
(3)接着剤の冷蔵保管における注意点
(4)平面接着で⽋陥部を作らない接着剤の塗布⽅法
(5)嵌合接着で欠陥を作らないための接着剤の粘度
(6)最適な加圧⼒(スプリングバック力の回避)
(7)やってはいけない加圧の注意点(二度加圧による欠陥発生の防止)
(8)接着剤のはみ出し量と接着強度の関係
(9)精密位置合せ部品の隅⾁接着での注意点
(10)短時間硬化による部品の歪みと低減策-応⼒緩和-
(11)急速加熱・冷却における接着部の欠陥発生防止

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