セミナー

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ペロブスカイト太陽電池における塗工・乾燥のスケールアップ
~バー塗工、スロットダイ塗工、グラビア塗工、Roll To Roll…コーティング技術を解説~

開催主旨

 近年、光電変換効率が高くかつ薄膜のペロブスカイト太陽電池が、開発段階から量産へのスケールアップに移行しつつあります。安価に大量生産し得るRoll To Roll方式が検討されており、薄膜への貧溶媒滴下による2ステップ法、あるいは塗工直後の送風による1ステップ法など、塗工・乾燥をリンクした特殊な工程技術が必要とされています。
 本セミナーでは、ペロブスカイト太陽電池の最近の研究動向を紹介した上で、必要な塗工・乾燥工程の要点を解説します。素材開発に携わる多くの化学を専門とする研究者にとって、スケールアップに必要な塗工・乾燥の知識を得ようとしても、数式を羅列した化学工学の書物から本質を捉えにくいとの声も多いので、本セミナーは数式を排し、計算ツールや動画を活用した実習で現象をイメージ化できるよう解説します。
 本セミナーでは、塗工やフィルム製膜のグルーバル企業でモノづくりの工程・製造技術経験を積んだ講師が、製造技術に関する様々な理論の具体的な現場応用の方法について解説します。

 

 ■おもな受講対象者

・ペロブスカイト太陽電池、光学フィルム、粘着剤、バリアフィルムに携わる研究者
・塗工開発品に携わる素材研究者
・Roll To Rollのスケールアップに携わるエンジニア
・塗工技術に関わる現場の技術者、リーダー

 ■受講効果

・ペロブスカイト太陽電子のスケールアップに必要な知識が得られる
・Roll To Roll製造における塗工・乾燥の考え方がわかる
・各種塗工方式の違いを認識することで塗工設備の設計方法が身につく

 


 ライブ配信セミナーでお申込みされた方は、オンライン配信ツールZoomを使い、出演者自身も自宅から出演いただく形式の「Home to Home」(H2H)セミナーとなります。ご視聴方法(参加用URL等)はご登録くださいましたメールにお知らせいたします。ZOOMでの視聴が困難な方には別途、こちらの手順を参照のうえブラウザ上でご視聴ください。本方法での視聴が難しい方は、他の視聴方法をご案内いたしますので問い合わせ先のメールアドレスまでご連絡ください。

概要

日時 2025年 2月 18日(火) 13:00~17:00
会場

会場またはライブ配信の選択制

日刊工業新聞社 東京本社セミナー会場
※会場には受講者用の駐車場が有りません。必ず最寄りの公共交通機関でご来場ください。

ライブ配信 ビデオ会議ツール「Zoom」
※ブラウザとインターネット接続環境があれば、どこからでも参加可能です。
当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。

受講料

39,600円(資料代、消費税込)

※振込手数料は貴社でご負担願います。


受講にあたり 開催決定後、受講票並び請求書を郵送またはメール(PDFファイル)にてお送り致します。申込者が催行人数に達していない講座の場合、開催を見送りとさせて頂く場合がございます(担当者より一週間前を目途にご連絡致します)。
受講料 振込手数料は貴社でご負担願います。
キャンセルについて 開催日1週間前までとさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。

主催 日刊工業新聞社
お問い合わせ 日刊工業新聞社
西日本支社 事業出版部 セミナー係
TEL : 06-6946-3382
FAX : 06-6946-3389
E-mail : seminar-osaka@media.nikkan.co.jp

講師

浜本 伸夫 氏

会場アクセス

日刊工業新聞社 東京本社
セミナールーム
東京都中央区日本橋小網町14ー1
セミナー会場案内図

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プログラム

1.ペロブスカイト太陽電池の概要

1-1. エネルギー供給と利用の形態
1-2. 日本の太陽光設備容量
1-3. 太陽光発電の分類
1-4. 各種太陽電池の性能変遷
1-5. ペロブスカイトの性能変遷
1-6. 光電変換効率について
1-7. 有機薄膜と色素増感による方式
1-8. ペロブスカイト発見の歴史
1-9. ペロブスカイトの結晶構造と特徴
1-10. 分光感度の優位性
1-11. 各社の開発状況
1-12. 屋外での搭載状況
1-13. 層構成(メソポーラス型・プラナー型・逆層プラナー型)
1-14. ラボスケールの作成方法(スピン塗工)
1-15. 結晶膜の構造影響
1-16. 平滑化技術(貧溶媒法)
1-17. プロセス(塗工~平滑化~乾燥)
1-18. 1ステップ法と2ステップ法
1-19. 塗工方式と光電変換効率
1-20. モジュール化
1-21. ドット塗工方式
1-22. Roll To Roll方式
1-23. 1ステップ・メニスカス法
1-24. Peccell社の製膜実験機
1-25. 実用化の3要素(変換効率・耐久性・単価)
1-26. 封止セルによる耐久化

2.Roll To Rollへのスケールアップ(バー塗工)

2-1. 塗工方式の分類(ダイ方式は3種類だけ)
2-2. 塗工方式と各種フィルム製品
2-3. ペロブスカイトの開発段例(1ステップ・メニスカス塗布法)
2-4. 薄膜を均一厚みで塗るには(バー塗工)
2-5. レベリングで消えるワイヤー跡
2-6. 最新のワイヤーレス・バー
2-7. レベリングの「見える化」
2-8. レベリングの支配因子(Orchard式と百分の一減期)
2-9. 量産のバー塗工
2-10. バー回転の有無
2-11. ワイヤーバー塗工量の見積り

3.乾燥方法と方式の決め方
3-2. 量産工程の乾燥(Roll To Roll)
3-3. Roll To Roll工程の乾燥方式
3-4. 乾燥方式と効率
3-5. 乾燥ムラを抑制する液濃度
3-6. 乾燥風の供給方法 (並列と直列)
3-7. 乾燥風の供給方法 (並行流・向流・側面流)
3-8. 乾燥に関わる物性値
3-9. 水系の乾燥速度
3-10. 塗膜の表面温度は湿球温度 (空気線図)
3-11. 水と他の溶媒との違い (1) 蒸発潜熱
3-12. 他の溶媒との違い (2) 飽和蒸気圧
3-13. 他の溶媒との違い (3) 飽和蒸気圧と温度
3-14. 物質と熱の拡散(ルイス数)
3-15. 定率期間と減率期間
3-16. 限界含水率と固形分濃度
3-17. 乾燥中の膜内の溶媒移動
3-18. 2成分系の乾燥挙動
3-19. 2成分系の乾燥見積もり
3-20. 共沸混合物の乾燥
3-21. 一般的な構成 (予熱・加熱・絶乾・冷却)
3-22. 乾燥効率の支配因子 (噴流)
3-23. 噴流の距離と減衰
3-24. 多孔板と二次元ノズル (軸対象とスリット)
3-25. 多孔板と二次元ノズルの乾燥計算
3-26. 風ムラ対策 (遮風)
3-27. 下向き塗工面による風ムラ対策 (密度流)
4.スロット塗工のツボ

4-1. スロット塗工方式
4-2. 薄塗りと厚塗り
4-3. 薄塗り限界 (スジ)
4-4. 最小膜厚 (Ca数との関係)
4-5. 塗布可能領域 (Coating Window)
4-6. より薄く(OverBite)より厚く(UnderBite)
4-7. テンションド・ウェブ方式
4-8. テンションと流体圧のバランス
4-9. Coating Window
4-10. スロットダイの設計方法
4-11. スロットギャップ偏差の影響
4-12. バップアップロールたわみ対策
4-13. シムとマニホールド
4-14. 減圧チャンバー(バッファとオリフィス)

5.グラビア塗工

5-1. ダイレクト方式の液だまり(ギャップと粘度)
5-2. リブ発生条件(ダイレクトの場合)
5-3. リバースの膜転写箇所の流動
5-4. リバース方式の塗布可能領域
5-5. セルの過充填と部分充填
5-6. ドクターブレード当て角
5-7. ドクターブレード形状
5-8. 端部の厚塗り対策

6.見える化から見せる化へ

6-1. 塗工室の気流問題
6-2. クリーン化と換気頻度
6-3. FVM解析による気流の可視化

7.スケールアップ論

7-1. スケールアップ論
7-2. チャンピオンと金太郎飴
7-3. 開発と量産のアプローチ
7-4. Roll To Rollでスケールアップするには

8.質疑応答

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