セミナー
初開催!ライブ配信講座!
LTspiceで理解を深める!
電子部品の基本特性とSPICEの使いこなし
開催主旨
本講座は、無償提供されているSPICEシミュレータ「LTspice」を使用して、電子部品の基本特性を理解し、LTspiceを効果的に使いこなすための技術を学ぶことを目的としています。具体的には下記内容の理解を深めることができます。
■定量的な理解の深化
設計や評価の実務で必要なL、C、MOSFETの基本特性を数式を用いて解説します。これにより、部品の使いこなしのための知識の習得だけでなく,ビヘイビアモデルを作成する際の基礎知識を身につけることができます。
■直感的な理解のサポート
数式の理解が不十分でも、LTspiceを用いたトランジェント解析、AC解析、FFT解析による特性の可視化により、直感的に理解できるよう構成しています。
■周波数特性とデバイス依存性の理解
L、Cの周波数特性、CMOSICの特性におけるチャンネル長、幅、しきい値電圧、温度などの依存性を、SPICE解析を通じて深く理解できます。
■詳細なモデル解説
SPICE解析に必要な以下のモデルの使い方について詳細に解説します。
- 電圧源・電流源の使用方法
- MOSFETのコンパクトモデルとビヘイビアモデル
- Sパラメータ
- IBISモデル
■LTspiceの活用法
LTspiceを効率的に使用するために、モデルのライブラリ化やサブサーキット化、.measureコマンド(データの読み取り・演算)やrawファイルの活用方法などを、実際のシミュレーション回路を用いて手順を追って解説します。
【受講後のサポート】
講座では、実務応用を考慮した約200ページのテキストおよび約30個のLTspice回路ファイルを使用します。また、受講後には、講師への質問を期間・内容ともに制限なく受け付けますので、安心して実務に活かすことができます。
【受講対象】
●LTspiceで回路入力から基本的な,ac解析,tranient解析までの操作が可能な方
●回路設計やレイアウト設計に携わる技術者の方
●EMC(電磁両立性)関連業務に従事している方
●LTspiceを実務で効果的に活用し、マスターしたい方
●インダクタ、キャパシタ、MOSFET、CMOSICの基本特性を定量的に学びたい方
概要
日時 | 2025年 2月 12日(水)、2月19日(水)の2日間、13:00~17:00 (12:30 ログイン開始) |
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受講料 | お一人様:49,500円(資料含む、1名分、消費税込) 開催決定後、受講料の請求書(PDFファイル)をメールにてお送り致します。 |
主催 | 日刊工業新聞社 |
問い合わせ先 | 日刊工業新聞社 総合事業本部 事業推進部(セミナー係) TEL: 03-5644-7222 FAX: 03-5644-7215 E-mail :j-seminar@media.nikkan.co.jp TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30 |
講師
プログラム
1.SPICEについて |
1-1 SPICE概要 1-2 SPICEの解析領域 1-3 SPICEのできること,できないこと 1-4 LTspiceを業務で使用する場合の注意点 |
2.LTspiceの入手とインストール |
2-1 インストーラ入手とインストール 2-2 サンプル回路・ライブラリファイル構成 2-3 インストール 2-4 関連情報の入手 |
3.LTspiceを動かしてみよう |
3-1 注意点など 3-2 ショートカットキー 3-3 基本設定 3-4 解析回路の作成 3-5 transient解析1 3-6 transient解析2 3-7 ac解析 |
4.インダクタ |
4-1 インダクタンスの理論式 4-2 ソレノイドインダクタの理論式 4-3 表面実装インダクタの構造、等価回路と周波数特性 4-4 配線に寄生するインダクタンスの理論式 4-5 リターン層と寄生インダクタンス 4-6 シミュレーションでの注意点 |
5.キャパシタ |
5-1 平行平板キャパシタの理論式 5-2 セラミックキャパシタの構造、等価回路と周波数特性 5-3 容量のDCバイアス依存性とDynamic Capacitor Model |
6.MOSFET,CMOS IC |
6-1 MOSFETの構造と理論式 6-2 CMOS Inverter等価回路と構造 6-3 CMOS Inverter静特性と過渡特性 6-4 Buffer Inverter Unbuffer Inverterの違い 6-5 プロセスコーナモデルと消費電流,動作スピード 6-6 ESD破壊 |
7.電圧源・電流源の便利な使いかた |
7-1 電圧制御電圧源 7-2 電圧制御電流源 7-3 電流源 |
8.SPICEにおけるモデルの違い |
8-1 compact model と behavior model 8-2 Sパラメータ model 8-3 IBIS model 8-4 IBIS modelの限界と新しいmodel |
9.回路やモデルのサブサーキット化とライブラリ化 |
9-1 回路のサブサーキット化の方法 9-2 モデルのLTspiceへの導入方法 9-3 ライブラリー関連ファイルに関する知識 9-4 libと.symのあるモデルのLTspiceへの導入方法 9-5 modだけのモデルのLTspiceへの導入方法 |
10.その他の機能 |
10-1 meas (グラフ読み取り・演算コマンド) 10-2 rawファイルを使った.measure処理による計算 10-3 シミュレーション結果のexport |
Appendix |
①オシロスコープによる波形測定 ・帯域/・補正回路/・信号源インピーダンスと測定負荷/・寄生インダクタンス、キャパシタンスの影響 ②LC共振 ③Sパラメータデータ(touchstone data)を使ったspiceシミュレーション ④参考文献 ⑤改版履歴 |
【受講効果】※2日間で習得できる知識 |
■インダクタ - インダクタンスの理論式を理解できるようになります。 - ソレノイドインダクタおよび相互インダクタンスの理論式を学べます。 - 表面実装インダクタの基本特性、寄生素子や周波数特性を把握できるようになります。 - 往復配線やリターン層に寄生するインダクタンスの理論を理解できます。 ■キャパシタ - 平行平板キャパシタの理論式を理解できます。 - セラミックキャパシタの基本特性、寄生素子および周波数特性を把握できます。 - セラミックキャパシタのDCバイアス依存性を理解できるようになります。 ■MOSFET・CMOS Inverter - MOSFETの構造と基本特性、理論式を理解できます。 - インバータの等価回路や構造を理解でき、静特性と過渡特性を把握できるようになります。 - CMOS回路の動作スピードや消費電流、電源電圧、Vt(しきい値電圧)、温度の影響を理解できます。 - プロセスコーナモデルを用いた消費電流と動作スピードの関係が学べます。 - Human Body ModeやCharged Device Modeの放電現象と保護回路の動作を理解できます。 ■電圧源・電流源 - Laplace関数を用いたフィルター回路を作成できるようになります。 - 電圧制御電流源を使ったMOSFETモデルの作成方法を学べます。 ■SPICEにおけるモデルの違い - コンパクト モデル、ビヘービア モデル、Sパラメータモデル、IBISモデルの違いを理解できます。 - IBISモデルの限界と最新モデルに関する情報を習得できます。 - Sパラメータを使ったシミュレーションが可能になります。 ■モデルのサブサーキット化・lib化 - サブサーキットを使用してシミュレーションを行えるようになります。 - .lib、.sym、.modなどを使用してモデルをlib化し、シミュレーションが可能になります。 ■その他の機能 - .measureコマンドを使ってグラフの読み取りや演算処理を行えるようになります。 -SPICEの解析結果をrawファイルで保存しておき,.measureコマンドを使ったスクリプトファイルとrawファイルを使用して事後計算処理が出来るようになります。 - シミュレーション結果をエクスポートしてexcelなどで活用できるようになります。 ■Appendix - オシロスコープの等価回路や計測に対する影響を理解できます。 - Sパラメータデータ(touchstone data)を使用して、LTspiceでtransient解析,ac解析ができるようになります。 |
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