セミナー
切削加工のイロハから学べる
初歩から始める切削加工
開催主旨
打製石器、磨製石器、銅器および鉄器などの道具の歴史は、ものづくりの歴史であり、人間の発展の歴史です。通常、機械加工では、切削という単語が登場しますが、これは金属やプラスチックなどの材料を工具と呼ばれる刃物で除去し、品物に要求される形状や精度に加工することです。
切削に使用する機械を工作機械(Machine Tool)と呼んでいます。工作機械はマシーン・ツールで、「機械化された工具」の意です。現在、私たちが使っているNC(数値制御)工作機械も道具ですから、使いこなすのは人間です。NC工作機械があれば技能は必要ないと言う人もいますが、パソコンと同様に、ソフトがなければただの箱で、またソフトを作るのも人間です。そして人間が一つひとつ教えなければ何もできません。
現在の若い人たちは、パソコンなどの情報機器の扱いに慣れており、それらの知識も豊富です。もし若い人たちが、コンピュータの知識に加えて、切削加工の基礎知識や汎用工作機械の技術・技能を修得すれば、より優れたテクノロジスト(技術・技能者)になるでしょう。
本セミナーでは、切削加工を始めようとする方や、経験の浅い方たちにも理解しやすいように、ものづくりの歴史とともに、切削加工の基礎知識や工作機械の概要をやさしく解説します。そして皆様が優れたテクノロジストになることを期待しています。奮ってご参加ください。
■受講特典
ご受講者には、講師の著書『今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい切削加工の本』(日刊工業新聞社刊)を当日進呈いたします。
概要
日時 | 2025年 4月 22日(火) 10:00~17:00 (9:30 受付開始 休憩60分) ※昼食のご用意がございませんので、ご準備いただくか休憩時間内に外食いただきますようお願い申し上げます。(休憩時間の会場内飲食は可能) |
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会場 | 日刊工業新聞社名古屋支社 6階セミナー会場 ※会場には受講者用の駐車場が有りません。必ず最寄りの公共交通機関でご来場ください。 ※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。 |
受講料 | 48,400円(資料含む、消費税込) ※日本金型工業会、中部プラスチックス連合会の正会員の方は15%割引とさせていただきます。 |
主催 | 日刊工業新聞社
※弊社プライバシーポリシー(個人情報保護方針)をご一読いただき、申込みフォームより必要事項をご入力ください。 |
申込について | 受講にあたり 開催決定後、受講票並び請求書を郵送またはメール(PDFファイル)にてお送り致します。 申込者が最少催行人数に達していない講座の場合、開催を見送りとさせて頂くことがございます。(担当者より一週間前を目途にご連絡致します。) 申し込み方法 各セミナーのお申込み画面から、またはチラシをダウンロードしご記入のうえFAXにてお申し込みください。 受講料 セミナー開催日までに銀行振込にてお支払いください。 振込手数料は貴社でご負担願います。 キャンセルについて 開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。 |
問合せ先 | 日刊工業新聞社 総合事業本部 イベント事業部・事業推進部(名古屋) TEL:052-931-6158 FAX:052-931-6159 E-mail:nk-event@media.nikkan.co.jp TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30 |
FAX申込について |
講師
会場アクセス
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日刊工業新聞社名古屋支社
6階セミナー会場
名古屋市東区泉2-21-28 - セミナー会場案内図
プログラム
1. 切削のイロハ |
1.1 人間と道具 1.2 打製石器による切削 1.3 磨製石器による切削 1.4 金属の発見と工具材料の変化 1.5 手工具から工作機械ヘ 1.6 自動車と切削 1.7 金型と切削 1.8 バイト(刃物)とその各部の名称 1.9 「切る」と「削る」 1.10 バイト(刃物)の切れ味 1.11 刃物の切れ味を良くする方法 1.12 バイト(刃物)に作用する高温・高圧 1.13 構成刃先とは 1.14 切りくずの観察 1.15 バイト(刃物)の摩耗 1.16 バイト(刃物)の寿命 1.17 バイト(刃物)のコーナ半径と表面粗さ 1.18 切りくずの切断 1.19 切削に必要な動力 1.20 切削に用いる主な測定具 |
2. 工具材料のいろいろ |
2.1 工具材料に必要な特性 2.2 工具材料の開発の歴史 2.3 工具材料の位置づけ 2.4 工具鋼 2.5 超硬工具 2.6 サーメットとセラミック 2.7 焼結体工具 |
3. 切削油剤のいろいろ |
3.1 切削油剤の必要性 3.2 切削油剤に必要な特性 3.3 不水溶性切削油剤 3.4 水溶性切削油剤 3.5 添加剤の役割 3.6 水溶性切削油剤の種類 3.7 水溶性切削油剤の性能と用途 3.8 切削油剤の選び方 3.9 切削油剤の供給方法 3.10 環境問題とMQL(最小量潤滑) 3.11 切削油剤と健康問題 3.12 切削油剤の使用法 3.13 切削油剤の管理 |
4. 旋盤による切削 |
4.1 旋盤とは 4.2 バイトの種類 4.3 切削工具の取り付け 4.4 工作物の取り付け 4.5 各種取り付け具 4.6 いろいろな加工 4.7 バイトの再研削 |
5. ボール盤による切削 |
5.1 ボール盤とは 5.2 作業に用いる切削工具 5.3 切削工具の取り付け 5.4 工作物の取り付け 5.5 いろいろな加工 5.6 ドリルの再研削 |
6. フライス盤による加工 |
6.1 フライス盤とは 6.2 正面フライス 6.3 エンドミル 6.4 切削工具の取り付け 6.5 工作物の取り付け 6.6 いろいろな加工 6.7 エンドミルの再研削 6.8 正面フライスの再研削 |
7. コンピュータを用いた切削 |
7.1 NC工作機械とは 7.2 座標系とは 7.3 制御方式 7.4 マシニングセンタとは 7.5 ツーリングとは |