セミナー

会場×オンライン開催!録画視聴も可能!
図面情報を有効活用した設計FMEA/工程FMEAの具体的な進め方
~図面から故障原因の特定から故障の影響の判定・評価点の算出まで~

開催主旨

 図面は、製品と工程を理解し、潜在的な故障モード、その原因および影響を具体的に特定するための不可欠な情報源です。特に設計FMEAでは、開発途中などでの図面上の形状および寸法・公差が有する機能に着目することで、見逃しがちな故障モードと故障原因を網羅的に洗い出すことができます。また、図面上の各寸法および公差で表現された機能に着目することで、これらを変更した際、または出荷後の寸法変化に起因する製品機能および工程の変化や発生するリスク(機能欠損)、すなわち故障モードを的確に導き出すことができます。

 過去の事故例や故障例は「寸法不適」が故障モードの大半を占めるとされており、本講座では図面情報を有効活用した設計FMEA/工程FMEAの具体的な進め方を解説します。

 故障モードの抽出や故障モードおよび原因に対する評価点(発生度・致命度・検出度)の付け方など、対象となる部品の形状や構造を考慮しながらの実施方法を紹介。事例と演習を通じて、製品機能の低下やリスクにつながる故障を予測し、信頼性と安全性を向上させる手法と、製品を部品や工程に展開し、各部品・各工程に対して項目を推定・検証する手法を習得いただきます。

 さらには、皆さんがFMEAで悩んでいる評価点の付け方および評価方法を、具体的な数値と根拠ともに解説します。試験結果や設計標準、管理方法などをもとに評価点をつける手法が掴め、評価の妥当性を格段に向上できます。

概要

日時 2025年 9月 30日(火) 10:00~17:00
(9:30 受付開始 休憩60分)
※昼食のご用意がございませんので、ご準備いただくか休憩時間内に外食いただきますようお願い申し上げます。(休憩時間の会場内飲食は可能)
会場

会場またはライブ配信の選択制

日刊工業新聞社東京本社 セミナー会場
※会場には受講者用の駐車場が有りません。必ず最寄りの公共交通機関でご来場ください。

ライブ配信 ビデオ会議ツール「Zoom」
※ブラウザとインターネット接続環境があれば、どこからでも参加可能です。
当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。

※録画視聴は当日リアルタイムで参加された方もご視聴いただけます。
※講座終了後14日にわたりご都合の良いタイミングで何度でもご視聴いただけます。

受講料 46,200円(資料含む、消費税込)
※日本金型工業会、中部プラスチックス連合会の正会員の方は15%割引とさせていただきます。
主催

日刊工業新聞社

 

※弊社プライバシーポリシー(個人情報保護方針)をご一読いただき、申込みフォームより必要事項をご入力ください。

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申込について 受講にあたり
開催決定後、受講票並び請求書をメール(PDFファイル)にてお送り致します。
申込者が最少催行人数に達していない講座の場合、開催を見送りとさせて頂くことがございます。(担当者より一週間前を目途にご連絡致します。)
申し込み方法
各セミナーのお申込み画面から、またはチラシをダウンロードしご記入のうえFAXにてお申し込みください。
受講料
セミナー開催日までに銀行振込にてお支払いください。
振込手数料は貴社でご負担願います。
キャンセルについて
開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。
申込み締切日 ライブ配信の申込み締切日
2025/9/25(木)17:00 受付締切
※資料のご郵送に伴い、お申込み締切日が早くなります。
問合せ先 日刊工業新聞社 総合事業本部 イベント事業部・事業推進部(名古屋)
TEL:052-931-6158 FAX:052-931-6159
E-mail:nk-event@media.nikkan.co.jp
TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30
FAX申込について

講師

伯耆田 淳 氏

会場アクセス

日刊工業新聞社 東京本社
セミナールーム
中央区日本橋小網町14ー1
住生日本橋小網町ビル
セミナー会場案内図

プログラム

1.FMEAの目的と構成

1-1 FMEAの目的と構成
 ①FMEAの構成と検討項目
 ②FMEAのフォーマット(設計FMEA/工程FMEA)
 ③故障・故障モード・故障の影響
1-2 FMEAの変遷
 ①MIL-STD-1629Aの制定
 ②QS-9000発表とPotential FMEA要求拡大
 ③TS 16949実践ガイド制定
 ④IEC 60812 第2版制定
1-3 FMEAの分類
 機能FMEA/プロセスFMEA/構想FMEA/システムFMEA/設計FMEA/工程FMEA/使用FMEAなど各種目的に応じた実施方法

2.FMEAの実施手順と各段階・項目の評価法
2-1 FMEAの実施準備
 ①チーム編成
 ②必要情報(過去のトラブル事例、他社のトラブル事例、過去のFMEA実施資料、故障モード分類、ストレス―故障モード表、製造作業エラーモードなど)
2-2 設計FMEAの実施手順
2-3 工程FMEAの実施手順
2-4 故障モード抽出のコツ
 ①機能の細分化<設計FMEA>
 ②工程の細分化<工程FMEA>
 ③図面寸法機能からの導出(寸法変化に伴う機能損失)<設計FMEA>
 ④キーワードからの類推(キーワード+機能、HAZOP誘導語、製造エラーモード)
 ⑤過去の知見や経験則(生成AIを活用してみる)
 ⑥故障モードの分類(故障の性質/発生部位/発生状況)
2-5 故障の原因分析と故障の影響の評価
 ①FTA:ツリー構造での原因探索<設計FMEA>
 ②動作分析<工程FMEA>
 ③信頼性ブロック図の利用
2-6 評価点の考え方とつけ方(ISO/TS 16949、QS 9000)
 ①発生度・致命度・検出度の具体的な算出・判定方法・算出例
 ②重要度PRNの見積もり
2-7 評価点改善結果のフィードバック
3.図面情報から故障モードを予測するコツ
3-1 各寸法の機能を明確にする
 :直径・長さ・板厚・面取りなど機能を理解
3-2 寸法変化による機能損失(機能損失が故障モードに)
 :経年変化などによる寸法の変更
3-3 故障リスクの特定による設計変更
4.設計FMEAの演習
 :部品名展開・部品の機能・故障モードの抽出・故障の原因抽出・故障の影響抽出・評価点記入の一覧の流れを体得いただきます。
 :発生度(Occurrence)、致命度(Severity)、検出度(Detection)の各評価点について、それぞれのランク(10段階)に対する具体的な基準を、設計FMEAと工程FMEAそれぞれについて理解いただきます。危険優先数(RPN)算出例への理解を深めていただきます。
5.質疑応答・まとめ

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