セミナー

ライブ配信&後日の録画視聴も可能
機械設計者・生産技術・品質管理 担当者向け

表面処理のトラブル事例から学ぶ!
設計・生産現場で役立つ表面処理選定術
~最新のAIを活用しためっきプロセスの最適条件設定や
品質管理も紹介~

開催主旨

 表面処理技術は、製品に耐食性、機械的特性、電気的接続性などの多様な機能性を付与するために、様々な製品で活用されています。適用される製品の高度化と多様化が進むにつれて、表面処理に求められる機能特性は、より複雑で専門的になっています。このため、表面処理の選定を担う機械設計者には、表面処理技術への深い理解が不可欠です。しかし、要求される機能に対して適切な表面処理を選択できず、製品化後に想定外の不具合が発生するケースも少なくありません 。本講座では、このような課題に対応するため、表面処理の適切な選定と評価ができるよう、機械設計時と量産時に考慮すべきポイントを解説します。製品形状や素材の制限、使用環境、前後工程の影響などを考慮した上で、表面処理を選択・評価する実践的なノウハウを、具体的なトラブル事例を交えてご紹介します。

 さらに、講座の最後には、講師がリアルタイムで取り組んでいるAI(人工知能)を活用した表面処理プロセスの最適条件設定や品質管理についても紹介します。

 本講座は、最短距離で、表面処理の適切な選択・評価に関する実践的なノウハウを習得いただくことを目的としています。これにより、受講者の皆様の設計力向上を促し、自身の業務知識やスキルとの融合を通じて、より高機能で競争力のある製品開発に繋がることを期待されます。

 

受講対象

・機械設計者: 製品の機能や信頼性を向上させるために表面処理の選定・評価知識を必要とする方

・生産技術・品質管理担当者: 量産時の表面処理に関するトラブル対策や品質管理に関心がある方

・若手エンジニア: 表面処理に関する基礎から応用までの実践的なノウハウを体系的に学びたい方

・製品開発担当者: 新製品開発において、表面処理の選定で不具合を経験したことがあり、適切な選択と評価のコツを掴みたい方

 

習得可能知識

・予期せぬ変化点によるトラブルの発生を抑えることができます。

・トラブルが発生した際に、どの工程に要因があるのかを特定しやすくなります。

・量産におけるコストの考え方(処理コスト、物流コスト、品質管理コスト、維持管理コストなど)を理解することができます。

・過剰な品質設定を避け、コストダウンを実現するための知識が得られます。


 ライブ配信セミナーでお申込みされた方は、オンライン配信ツールZoomを使い、出演者自身も自宅から出演いただく形式の「Home to Home」(H2H)セミナーとなります。ご視聴方法(参加用URL等)はご登録くださいましたメールにお知らせいたします。

概要

日時 2025年 9月 8日(月)15:00~17:00
受講料

22,000円(テキスト代、録画視聴、税込、1名分)

※振込手数料は貴社でご負担願います。開催決定後、受講料の請求書(PDF)をお知らせします。

※講座実施前の入金をお願いしておりますが講座実施後の入金にも対応しています。当月末や翌月末、翌々月末の入金も可能です

※当日の参加が難しい方は録画での参加も可能です。録画での参加を希望される方は、申込フォームの備考欄にその旨をご記載ください。講座終了後10日間にわたりご視聴いただけます。また、リアルタイムで参加いただいた方もご視聴が可能です。

主催 日刊工業新聞社
問い合わせ先 日刊工業新聞社
西日本支社 総合事業本部 セミナー係
TEL : 06-6946-3382
FAX : 06-6946-3389
E-mail : seminar-osaka@media.nikkan.co.jp

講師

服部 篤彦 氏

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プログラム

1.はじめに
1-1 表面処理とは?
1-2 表面処理の全体像
1-3 表面処理不具合の発生箇所
1-4 表面処理不具合現象の分類
2.機械設計時に考慮すべきポイントとトラブル事例

2-1 機械設計のための表面処理選定の流れ
2-2 機械設計時に考慮すべきポイントとトラブル事例と具体的対策
 ① 製品形状の注意点 (不良が出やすい形状、めっきがつきにくい穴形状)
 ② 耐食性、防錆設計の考え方 (防錆設計、錆びやすい形状を避ける、耐食性の評価方法)
 ③ 寸法精度、膜厚のばらつき (工法による寸法精度比較、電気めっきと無電解めっきの特徴、製品内での膜厚ばらつ   

   き、めっき厚の量産でのばらつき、バレルとひっかけによる表面処理)
 ④ 素材の表面状態、表面粗さ (素材の表面粗さ、熱処理による素材の錆び(ボンデ剤の悪影響を含む))
 ⑤ 素材の制限 (素材別の処理工程、材質別のめっき前処理方法)
 ⑥ 色調トラブル (めっきの色調トラブル、表面処理外観の評価方法、薄膜表面処理の干渉色)
 ⑦ 異種金属接触腐食 (ガルバニック腐食)
 ⑧ 水素脆性、遅れ破壊 (高強度鋼での水素脆性、水素脆性による遅れ破壊、ベーキング処理による脱水素処理)
 ⑨ ウィスカー (ウィスカーとは、防止策)
 ⑩ 熱的影響によるトラブル (表面処理工程でかかる熱、部材の変形、硬度低下)
 ⑪ 外的環境・使用環境によるトラブル (外的要因がもたらす影響(紫外線、雰囲気、真空、熱、摩耗の種類))
 ⑫ 環境負荷物質にかかわる法規制 (環境負荷物質への対応、めっき業界の対応状況(薬剤の変更、工法の転換))

3.量産に向けた生産準備時に考慮すべきポイントとトラブル事例

3-1 表面処理の不具合の原因はどこにあるか? (発注者、めっき業者の視点)
 ① 前後工程(酸洗い、切削油、めっきの浴種違いに起因するトラブル事例と対策)

   (めっきの光沢不具合、めっきの未着)

 ② 後工程(加熱、曲げ、搬送、保管に起因するトラブル事例と対策)

   (耐食性の不具合、前後工程要因のトラブルまとめ)
3-2 コストの考え方と加工先の選定 (表面処理コストの考え方、めっき種類ごとのコスト比較、

    協力工場選定のポイント、加工先の検索方法)

3-3 表面処理内製化のメリット・デメリット

4.AIを活用した、これからの表面処理の品質管理、まとめと質疑応答
4-1 めっき工場で使えるAIとは
4-2 めっきプロセスの最適条件設定などAI活用事例 (製品検査、設備データの活用)
4-3 めっき工場でのAI活用案
4-4 さらに学習したい方に向けた書籍やWEBコンテンツの紹介
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