セミナー
会場&オンライン開催!録画視聴も可能!
2025国際ロボット展併催セミナー
産業用ロボットアプリケーション/協働ロボアプリのリスク低減手法
開催主旨
2025年2月に産業用ロボットの国際規格の改正版として「ISO 10218-1:2025」および「ISO 10218-2:2005」が発行されました。
14年ぶりの改正となる本規格(2025年改正版)では、機能安全を適用する機能が激増しており、停止・監視関連が中心だった2011年版に対し2025年版では起動関連などが加わったうえPL(パフォーマンスレベル)「a」「b」「c」を要求する機能も追加されました。産業ロボット分野における機能安全の適用が拡大しています。ほかにも機能安全要件に関するロボットの分類(ClassⅠ、 ClassⅡ)やClass Iロボットのマニピュレータの最大到達力にかかる試験方法、協働アプリケーションでの利用を目的とした安全要件(ISO/TS 15066)、エンドエフェクタにかかる規定、サイバーセキュリティの要件などが追加されました。2025年改正版に適合したロボットおよびロボットシステムの開発には、本規格にもとづくリスク評価ならびに保護方策が求められます。
本講座では、2025年改正版で注目すべき変更点から2025年改正版にもとづく産業用ロボットシステム(ロボットアプリケーション)の安全化(リスク低減化)、安全認証、さらには、トヨタ内で運用ガイドラインが策定済みの新しい安全「協調安全(Safety2.0)」の考え方までを解説します。
本セミナーは、オンライン配信ツールZoomを用いて実施します。ご視聴方法(参加用URL等)はご登録くださいましたメールにお知らせいたします。また、録画視聴のためのURLは12/8以降にお知らせします。
概要
日時 | 2025年 12月 5日(金)14:00~17:00 ※開催当日12:00まで申込受付 |
---|---|
会場 | 東京ビッグサイト 会議棟 ※会場参加の定員60名まで |
受講料 | 受講料:27,500円(テキスト代、後日の録画視聴、税込、1名分) ※テキストは開催2日前にミーティングリンクととともにPDFでお知らせします。 ※録画視聴のURLは12/8以降にお知らせします。会場・リアルタイムでご参加された方、録画視聴のみの方に共通してお知らせします。
|
主催 | 日刊工業新聞社 |
問い合わせ先 | 日刊工業新聞社 西日本支社 総合事業本部 セミナー係 TEL : 06-6946-3382 FAX : 06-6946-3389 E-mail : seminar-osaka@media.nikkan.co.jp |
会場アクセス
-
東京ビッグサイト 会議棟1F 102会議室
東京都江東区有明3-11-1 - セミナー会場案内図
プログラム
□解説1(14:00~15:40) |
「ISO 10218:2025年改正版の変化点と新要求事項&2025年改正版にもとづく産業用(協働)ロボットシステムの安全化」 (講師:IDECファクトリーソリューションズ 岡田 和也 氏) 【概 要】 2025年改正版の概要と注目すべき変更点と、2025年改正版にもとづく産業用ロボットシステム(ロボットアプリケーション)の安全化(リスク低減化)を解説します。 具体的には、協働ロボアプリに必要な安全機能、協働ロボアプリでのリスクアセスメントおよびリスク低減策、適合宣言書と技術ファイル、制御システムの安全関連部(SRP/CS)のリスクに応じた要求レベルの決定と妥当性評価、ISO 13849「PL」とIEC 62061「SIL」の関係などを詳解します。 |
□解説2(15:50~16:30) |
「協働アプリケーションにおける安全性の検証手法」 (講師:大同大学 吹田 和嗣 氏) 【概 要】 自動車工場での組立作業を対象に作業者の負担とタスクの難易度などをもとに協働ロボとのベストミックスな工程ならびに作業工程の分析を進めてきました。そして、リアルタイムに相互扶助することを目的に「RICH」を提唱・導入し、定型作業だけでなく非定型作業や創造型作業においても、人と共同ロボが学習を共有し、相互進化することをめざしてきました。 解説2では、組立作業を中心に協働ロボの導入・運用にかかる課題を整理しつつ、RICHのシステム概要ならびに、その適用による高度な協働プロセスの可能性を解説します。また、後述する協調安全への期待にも触れます。 |
□解説3(16:30~16:55) |
「協調安全によるモノづくり現場の生産性と安全性の両立と規格化の動向」 (講師:一般社団法人セーフティグローバル推進機構 モノづくり委員会 委員長、トヨタ自動車 安全健康推進部 延廣 正毅 氏) 【概 要】 セーフティグローバル推進機構 モノづくり委員会では,モノづくり現場の現状の課題解決および「協調安全」による安全性と生産性の両立を目指し,メーカーとユーザーの垣根を越えた議論を重ねてきました。その成果として,既存の機械安全規格を補完する形で,「協調安全」を達成するためのリスクアセスメント及びリスク低減に関するJIS規格化を進めています。 解説3では協調安全の概要から,世の中の流れ,モノづくり現場における安全性と生産性の両立への期待,実証事例,JIS規格化に向けた活動までを紹介します。 |
□質疑応答(16:55~) |