セミナー

【ライブ配信セミナー】
射出成形過程の可視化によるプラスチック成形品の残留応力発生メカニズムとソリ変形予測技術

開催主旨

樹脂材料による射出成形品は、自動車などの軽量化ニーズにより、需要が益々高まっています。特に外板や構造部材への適用においては、製品に生じるそり変形が品質を大きく左右します。このため、従来より経験と勘による試行錯誤的な開発が進められてきました。しかしながら、製品形状の変更や使用材料の変更があると、往々にして再度試行錯誤を繰り返すことになります。

本セミナーでは、射出成形過程における残留応力の発生メカニズム、およびそれがそり変形に及ぼす影響について、金型内の可視化技術を用いて解説します。これにより、形状や材料特性に応じた成形条件の設定方法、さらにはCAEによる最適条件導出の考え方を理解することができます。その結果、製品品質を早期に確保することが可能となり、開発期間の短縮に寄与できます。

習得可能知識

1.樹脂材料の違いによる残留応力の発生メカニズムを理解し、予測できる。
2.残留応力を最小化する成形条件の最適化手法を習得できる。
3.可視化技術により射出成形過程(流動・冷却・固化)を把握できる。
4.可視化技術により繊維強化樹脂材料の成形条件と配向度の関係を理解できる。

 

持ち物

電卓

 

 本セミナーのテキストは、PDFにてお送り致します。
※お申込みの際に、テキストを受け取れるメールアドレスを記入して下さい。
(申込アドレスと異なる場合は、申し込みフォームの備考欄にてお知らせ下さい。) 

概要

日時 2025年 12月 9日(火)10:00~17:00
(9:30 ログイン開始)※昼休憩1時間あり
会場 WEBセミナー
WEBセミナーは、WEBミーティングツール「Zoom」を使用して開催いたします。

※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。
ブラウザとインターネット接続環境があれば、どこからでも参加可能です。
受講料

お一人様:46,200円(資料含む、消費税込)

受講にあたり
開催決定後、請求書をメール(PDFファイル)にてお送り致します。
申込者が最少催行人数に達していない講座の場合、開催を見送りとさせて頂くことがございます。(担当者より一週間前を目途にご連絡致します。)
受講料
振込手数料は貴社でご負担願います。
キャンセルについて
開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。

主催 日刊工業新聞社
申込締切日について 2025年12月8日(月)17:00〆切
問合せ先 日刊工業新聞社
総合事業本部 事業推進部(セミナー係)
TEL: 03-5644-7222
FAX: 03-5644-7215
E-mail : j-seminar@media.nikkan.co.jp
TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30
FAX申込について

講師

山部 昌 氏

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プログラム

Ⅰ. はじめに
 
Ⅱ. 射出成形CAE解析とは
 1. 射出成形CAEの現状  
  ① 流動解析
  ② 流動解析と伝熱解析
  ③ ソリ変形解析
Ⅲ. 射出成形品のソリ発生要因
 1. ソリ発生要因
  ① 熱要因
  ② 流動要因
  ③ ソリ解析精度低下要因  
 2. 解析精度向上のために
  ① 成形品の物性測定(熱ひずみ測定)
  ② 線膨張係数の算出
  ③ 線膨張係数の予測方法
  ④ 成形品の物性測定(分子配向度)
  ⑤ 線膨張係数と分子配向度
  ⑥ 線膨張係数の異方性と分子配向度
Ⅳ. 残留応力計算演習
 1. 残留応力測定原理
 2. 残留応力測定と残留応力値
 3. 考察
Ⅴ. 金型内可視化実験 
 1. 実験装置概要 
  ① 可視化原理
  ② 可視化金型構造
  ③ PIV法  
 2. 可視化実験
  ① 板厚方向可視化観察結果  
  ② 可視化観察からの知見
 3. 可視化実験と流速分布
  ① 流速分布とせん断力 
  ② せん断ひずみエネルギーの算出方法
Ⅵ. ソリ解析精度向上への取り組み
 1. 分子配向度と線膨張係数比
  ① 線膨張係数の定義
  ② 解析モデルと解析結果の評価 
 2. 固化層の成長と流動解析 
  ① 固化層の成長測定結果  
  ② 固化層成長を考慮した流動解析
Ⅶ. ガラス繊維含有品のソリ変形挙動 
 1. リブ付平板でのソリ変形挙動
  ① 繊維有無によるソリ変形の差異実験と結果
 2. ガラス繊維の配向測定
  ① X線CTと画像処理技術を駆使した配向測定
Ⅷ. 射出発泡成形 
 1. 射出発泡成形の種類 
 2. 物理発泡と化学発泡 
 3. 繊維強化樹脂と化学発泡 
  ① 可視化による気泡成長観察と配向制御
 4. 成形不良現象のメカニズム解析  
Ⅸ. いろいろな可視化画像の紹介
 1. ゲート部の樹脂流れ
 2. ウェルド部の樹脂流れ
 3. シボ部の樹脂流れ
 4. 金型界面の樹脂挙動
 5. インサート品の樹脂流れ
 6. 流動中のガラス繊維配向観察
 7. 発泡成形における気泡成長
Ⅹ.まとめ
 【ライブ配信セミナーに伴う注意事項について】⇒ 【詳細はこちら】
 ※必ずお読みください
(お申込みを頂いた時点でご同意頂いたとみなします)

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