セミナー
ライブ配信&後日の録画視聴も可能!
研磨プロセスの高性能・高効率化を導く
副資材の作用機構に関わる科学的理解の深掘りとAI・ロボット研磨システムの実現
〜パッド、スラリー、コンディショナのメカニズム深掘りと最新アシスト加工技術〜
開催主旨
研磨プロセスでは、仕上げ精度や生産性を大きく左右する要素として、パッド・スラリー・コンディショナといった副資材が欠かせません。これらの材料を効果的に設計・選定するためには、それぞれの作用機構を正しく理解することが重要です。
本セミナーでは、以下の4点を中心に解説します。
①パッドの役割とその見える化
パッド表面のアスペリティ(微細凹凸)が研磨速度などのプロセス特性に与える影響と、その評価手法について紹介します。
②コンディショナの役割とその見える化
パッドのアスペリティを適切に作る副資材がコンディショナです。コンディショナにも様々なタイプがありますが、4種類のコンディショナを例にしながらそれらの作用機構を解説します。
③スラリーの役割とその見える化
研磨プロセスではパッドとウェーハの接触界面へ適切にスラリーが運搬され(流れ込み)、それに含まれる微細粒子によって研磨が進行します。そのスラリーの運搬はどのように行われているのかについて解説します。さらにスラリーの流動と搬送のメカニズムをマクロ・ミクロ両スケールから捉え、接触界面で生じるトライボロジー現象を明らかにします。
④リアルタイム予測の可能性
AIや多変量解析を用いて研磨プロセスにおける材料除去プロセス(加工速度)のリアルタイムセンシングの可能性について説明します。説明する方法は決して難しい方法でもなく特別な装置も不要です。研磨定盤と研磨ヘッドそれぞれにあるモータの負荷電流のみで可能にするリアルタイム予測手法で、適用範囲は広いものであり、その特徴や手法を解説します。
上記内容について、適宜実験事例や実験映像を交えながら解説していきます。
また、これらの知見に基づいて、見える化技術の応用事例として、AI導入研磨装置の開発についてもご紹介します。さらに、より高い研磨速度を確保するために開発してきたオゾンガスナノバブルスラリー手法などのアシスト加工に加え、研磨ロボットの仕組みと応用事例についてなど、最新の研究成果についても紹介します。
本セミナーを通じて、研磨プロセスにおける副資材の理解を深め、より高性能・高効率なプロセス設計に役立てていただければ幸いです。
受講対象者
■CMPなどの研磨工程に関わる若手~中堅の技術者・研究者
■副資材(パッド・スラリー・コンディショナ)の効果的な使い方を知りたい方
■研磨プロセスの効率化・最適化を目指す開発担当者や設備導入を検討している方
■半導体、精密光学、電子部品などの製造におけるCMP/研磨プロセスに関わる技術者、研究者、およびプロセス開発担当者
概要
| 日時 | 2026年 1月 30日(金) 13:00~17:00 (12:30 受付開始) |
|---|---|
| 会場 | WEBセミナー WEBセミナーは、WEBミーティングツール「Zoom」を使用して開催いたします。 ※受講者による録音・録画は固くおことわり申し上げます。 ブラウザとインターネット接続環境があれば、どこからでも参加可能です。 |
| 受講料 | 38,500円(資料含む、録画視聴、消費税込、1名分) ※録画視聴は当日リアルタイムで参加された方もご視聴いただけます。 |
| 主催 | 日刊工業新聞社
※弊社プライバシーポリシー(個人情報保護方針)をご一読いただき、申込みフォームより必要事項をご入力ください。 |
| 申込について | 受講にあたり 開催決定後、請求書をメール(PDF)にてお送り致します。 申込者が最少催行人数に達していない場合、開催を見送りとさせて頂くことがございます。(開催一週間前を目途にご連絡致します。) 申し込み方法 各セミナーのお申込みフォームからお申込みいただくか、FAX申込書をダウンロードしご記入のうえ、お申込みください。 受講料 振込手数料は貴社でご負担願います。 キャンセルについて 開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。 |
| 問合せ先 | 日刊工業新聞社 総合事業本部 イベント事業部・事業推進部(名古屋) TEL:052-931-6158 FAX:052-931-6159 E-mail:nk-event@media.nikkan.co.jp TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30 |
| FAX申込について |
講師
プログラム
| 1. 研磨プロセスの概要 |
| 2. パッド |
| 2-1 パッドアスペリティの測定・評価手法 2-2 パッドアスペリティと研磨レートの関係 2-3 注意事項 |
| 3. コンディショナ |
| 3-1 コンディショナの概要と測定・評価手法 3-2 砥粒配列の影響 3-3 砥粒形状の影響 3-4 コンディショナの作用機構 |
| 4. スラリー |
| 4-1 研磨レートの定式化 4-2 スラリー中における砥粒の流れ場解析 4-3 解析結果と研磨レートの関係 4-4 定式化に向けて 4-5 動的接触観察によるスラリー流れ場 4-6 砥粒接触位置の推定 4-7 砥粒の移動速度と接触点の動き 4-8 研磨レートとの対応関係 |
| 5. 見える化技術の応用事例 |
| 5-1 研磨メカニズム理解の終着点 5-2 学習プロセスを導入した知能研磨システムの構築 5-3 リアルタイム予測に向けて |
| 6. 革新的3次元ロボット研磨技術の開発 |
| 6-1 3次元研磨プロセスシミュレーションとモデルベースアプローチ 6-2 ロボット剛性の定量評価と1自由度系振動モデルへの置き換え 6-3 実現象の「見える化」に基づくAI融合最適化システムの構築 6-4 消耗材の革新:油剤配合量に着目した研磨特性の改善 6-5 革新的3次元ロボット研磨技術の開発と実証 |
| 7. アシスト加工 |
| 7-1 オゾンガスナノバブルスラリー手法 7-2 遊星アシスト手法 7-3 超音波アシスト手法 |
| 8. まとめ・質疑応答 |





