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(2009年)
第52回 十大新製品賞 日本力(にっぽんぶらんど)賞
新製品技術
テレビ向け液晶パネルの中核技術 「UV2A 技術」 (シャープ)
紫外線(UV)光によって液晶分子の向きを制御する技術。シャープにとっては、液晶パネルの技術を刷新するのは8年ぶりとなる。薄型テレビだけにとどまらず、電子ペーパーなど液晶の新たな用途拡大につながることが期待される。
現在主流の垂直配向モード(VA)方式では、基板上にリブやスリットという物理的な凹凸を設けて液晶分子の向きを制御する。これを同技術では配向膜の高分子で制御するのが特徴。高分子の向きはUV光の照射角によってピコメートル(ピコは1兆分の1)単位で作り込むことができ、コントラスト比や応答速度、光利用率が大幅に向上した。
同技術を採用した液晶パネルは、まず2009年10月に稼働した堺工場(堺市堺区)で導入。その後、亀山第2工場(三重県亀山市)にも導入され、発光ダイオード(LED)バックライトと組み合わせた液晶テレビを11月から「LEDアクオス」として順次発売している。