デジタルラジオグラフィ　CXDI-70C　Wireless　（キヤノン）

　キヤノンのデジタルＸ線撮影装置「ＣＸＤＩ―７０Ｃ　ワイヤレス」は、同社初の無線ＬＡＮ機能を採用して使用の自由度を高めた。従来の病院のＸ線撮影室や回診車だけでなく、患者のベッドサイドやストレッチャーなどでも撮影が可能。加えて、災害現場や訪問医療など特殊な場面でも活用できる。Ｘ線照射後３秒で撮影画像を確認できる高速通信性能を備える。

　本体の大きさをフィルム方式の撮影台で使うフィルムカセッテと同じにし、既存設備をそのまま転用でき、初期導入費用を抑えつつデジタル化を実現する。厚さ１５ミリメートルと薄型のため、ベッドに寝ている患者の下に差し込んで利用する際に患者の痛みを軽減できるという。

　バッテリーを含めた重さも３．４キログラムと軽量化し、持ち運びに便利だ。新たに開発したＸ線平面センサーを搭載し、世界最高水準のピクセルピッチ１２５マイクロメートルと高精細、高画質な診断画像を撮影できる。