顕彰事業

(2010年)
第53回 十大新製品賞 モノづくり賞

新製品技術

高速液体クロマトグラフ質量分析計 LCMS-8030 (島津製作所)

 食品中の残留農薬など極微量多成分の測定や、新薬候補化合物の探索などに役立つ装置。食品のポジティブリストで700超の成分が対象になるなど近年の膨大な数の試料を迅速に測定するニーズに応え、検出の世界最高速を実現した。ポジティブリストに含まれる農薬226成分のデータ取得時間は、従来は海外製品の約7分が最速レベルだったが、2分以内に短縮した。

 分析方法は液体クロマトグラフで分離した成分をイオン化して質量分析計に導き、そこで質量レベルで分けて検出する。独自開発したイオンを衝突解離する「CIDセル」を採用し、検出を高速化。1秒当たり500個のイオンを測定可能。

 欧米メーカーが装置の心臓部となるコリジョンセルの知的財産権を握っているため国産品がなかったが、同社がCIDセルを開発、採用したことで初の国産品が完成。使い勝手など国内研究者にとっても意義は大きい。

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