顕彰事業

(2010年)
第53回 十大新製品賞 本賞

新製品技術

病理画像診断支援システム e-Pathologist (NEC)

 デジタルスキャナー(画像取得装置)で読み取った病理画像中の組織や細胞の特徴から、がんの疑いがある領域を高精度に自動抽出する。がん診断にかかる時間を短縮でき、病理専門医の診断を支援する。病理画像を管理するシステムと病理画像を解析するシステムで構成。病理医の判断プロセスに沿ったヒューリスティック(経験則やノウハウに基づいた計算手法)と機械学習技術を組み合わせた。

 国内では臨床検査センターの最大手、エスアールエル(SRL)と実証実験を行い、2010年4月から胃がん・乳がん向けシステムとして提供を開始。海外では米ハーバード大学の関連医療機関であるマサチューセッツ総合病院と乳がん、前立腺がんでの実証実験を推進中で、がん治療の拠点病院や大学病院などへの提供を目指す。ネットワーク技術の進展に伴い、複数の医師によるチーム医療の向上や遠隔医療の普及にも貢献できるという。

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