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(2010年)
第53回 十大新製品賞 本賞
新製品技術
ごみ焼却・バイオガス化複合施設 (川崎重工)
川崎重工業のごみ焼却・バイオガス化複合施設は可燃ゴミ選別とバイオガス化、焼却などの各施設を組み合わせて効率の良い廃棄物発電を実現した。山口県防府市から受注した同施設は最大発電量が3600キロワットで、基準ゴミ時の発電効率が23.5%。ゴミを分別収集せずに施設全体のエネルギー回収効率を高められる。
複合施設のうち、選別施設は可燃ゴミからバイオガス化に適したゴミを機械で破砕・選別。バイオガス化施設は選別したゴミや下水汚泥を受け入れて高湿乾式メタン発酵処理によりバイオガスを回収。焼却施設は選別しなかった可燃ゴミやメタン発酵かすなどを受け入れて、低空気比高温燃焼でエネルギーを回収して発電を行う。
発電で施設の消費電力をまかなうとともに余剰電力の売電が可能。施設維持管理費用を低減でき、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量削減に貢献する。