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(2011年)
第54回 十大新製品賞 本賞
新製品技術
自動車のフロントドア用 UVカット強化ガラス UVベールPremium (旭硝子株式会社)
女性の声 多く反映 UVを99%カット
旭硝子は、紫外線(UV)を約99%カットできる自動車のフロントドア用強化ガラス「UVベールPremium」を世界で初めて製品化した。UVカット率が約90%の従来品は、UV吸収剤をガラスに練り込んでいた。今回の製品は、従来品にさらに独自開発した高性能UV吸収膜を形成することでUVカット率を高めた。UVを受けると赤く変色するUVチェッカーでテストすると、UVベールPremiumを通してUVを照射した場合にはほとんど変色せず、性能を実証した。
製品開発には女性の声が多く反映された。同社が女性を中心としたドライバーに調査した結果、車の窓周りで不満に感じることで「UVが気になる」が最多だった。これを踏まえ、女性社員が中心となり企画やプロモーションを実施し、商品化した。
トヨタ自動車のハイブリッド車「アクア」をはじめスズキやスバルの一部の車種に用いられ、採用が広がっている。