免震モジュール ＴＧＳ 型　（ＴＨＫ株式会社）

震度７を震度３レベルに抑制

　免震は建物と基礎との間に免震装置を設置し、地盤と切り離すことで、地震の揺れを直接伝えない仕組み。ＴＨＫの免震装置は同社が開発した直動案内機器を十字に組み合わせた構造で、前後左右に動いて地震の揺れを受け流す。震度７を震度３のレベルに抑えられる。

　幅５００ミリメートル、奥行き５００ミリメートル、高さ１００ミリメートルのモジュールを積載物の形状に合わせて自由に連結して構築する。１モジュールあたりの最大荷重は７５０キログラム。揺れの減衰装置やバネによる復元機構を内蔵しており、重量物を搭載した状態でも優れた免震性能を得られる。モジュールの質量が軽いため、設置施工も容易にできる。

　東日本大震災を受け、官公庁舎、通信施設、オフィスビルを中心に免震、制震構造の需要が急速に高まっている。ＴＨＫは同モジュールをコンピューター用のサーバラックや半導体製造装置などの免震向けに採用を提案する。