顕彰事業

(2012年)
第55回 十大新製品賞 モノづくり賞

新製品技術

省エネインバータ発電機 VSG28 (北越工業株式会社/東芝産業機器システム株式会社/東芝機械株式会社)

発電量に応じた回転数、災害対応と省エネ両立

 北越工業と東芝産業機器システム(東京都中央区)、東芝機械が共同開発した省エネインバータ発電機。発電量に応じてエンジンの回転数を変えることができ、発電機の負荷が小さい場合は回転数を落とす。燃料消費を自社の発電機と比べて最大約60%削減可能。災害対応と省エネルギーを両立する“スマート”な発電機として、官公庁やエンジニアリング会社などから引き合いが増えている。

 VSG28は幅880ミリ×奥行き1750ミリ×高さ1050ミリメートルで、出力が22キロワット。15キロワットのモーターを搭載した機械を運転するために、VSG28を年間1500時間稼働させた場合、燃料消費量を年間2000リットル削減できる。  従来のエンジン発電機は周波数を一定に保つためにエンジンの回転数を固定し、負荷があまりかかっていなくても燃料を消費していた。

 防災対策を進める企業の開拓に加え、マイクログリッド(分散型小規模エネルギー網)分野への導入も見込む。

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