セミナー


生産委託先工場&中国自社工場の品質管理・改善の進め方
~日本と中国の距離感を踏まえた品質管理のコントロール方法~

開催主旨

 中国・海外企業にOEM/ODM委託した製品を日本国内で販売されている日本企業は多くあります。これら多くの日本企業は、委託先工場の品質管理や不具合対応で苦労されています。本セミナーでは、日本と中国との距離感を踏まえた生産委託先品質管理の進め方やコントロール方法について解説します。

 距離感とは「物理的距離」「意識・文化・商習慣の違い」「言葉の壁」があります。

 そのための基礎知識として中国工場の実状を4Mという切り口で体系的に捉え、日本とは違う中国独特の要因や問題点をあぶりだし、それへの対処法を紹介していきます。

 加えて、中国の人と一緒に仕事をする、中国企業と付き合うには、中国人および中国事情を理解しておくことが必須です。会議の進め方など中国の人たちと仕事をうまく進めるための異文化コミュニケーションも学んでいただきます。

 セミナーでは中国を主な対象としていますが、中国以外の生産委託にも通じる内容です。
中国工場の品質管理・改善および異文化コミュニケーションの内容は、生産委託先だけでなく自社工場の問題としても捉えていただけます。

 多くの事例を紹介するとともに、ケーススタディなども取り入れ問題解決のための実践力を高めていただくのが本セミナーの目的です。

 

概要

日時 2026年 2月 17日(火) 10:00~17:00
(9:30 受付開始 休憩12:30~13:30)
会場 日刊工業新聞社 西日本支社 セミナー会場
※会場には受講者用の駐車場が有りません。必ず最寄りの公共交通機関でご来場ください。
※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。
受講料

お一人様:46,200円(資料含む、消費税込)

受講にあたり
開催決定後、受講票並び請求書をメール(PDFファイル)にてお送り致します。
申込者が最少催行人数に達していない講座の場合、開催を見送りとさせて頂くことがございます。(担当者より一週間前を目途にご連絡致します。)
受講料
振込手数料は貴社でご負担願います。
キャンセルについて
開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。

主催 日刊工業新聞社
問い合わせ先 日刊工業新聞社
総合事業本部 事業推進部(セミナー係)
TEL: 03-5644-7222
FAX: 03-5644-7215
E-mail : j-seminar@media.nikkan.co.jp
TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30

講師

根本 隆吉 氏

会場アクセス

日刊工業新聞社 西日本支社
セミナー会場
大阪市中央区北浜東2-16
セミナー会場案内図

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プログラム

中国工場の実状を知る
Ⅰ.人(Man)
1.作業者
 1)作業者の実状
 2)作業形態と使い分け
 3)作業者の問題点と対処法
2.管理者
 1)管理者の実状
 2)管理者の問題点と対処法
3.経営層
 1)経営層の実状と役割
4.日本人駐在員
 1)中国での駐在員失敗率
 2)総経理・工場長、部長・課長クラスの実状(問題点)
 3)対処法
Ⅱ.設備・機械(Machine)
1.設備・機械の管理実態と問題点
2.ある日系企業の事例
3.どうすればよいのか(対処法)
Ⅲ.部品・材料(Material)
1.現地調達の変遷と問題点
2.仕入先工場指導の進め方
 1)中国企業と日本企業の違いを認識する
 2)自社工場改善と仕入先工場改善の違いは?
 3)レベルに応じた指導(どこまで指導するか)
 4)品質管理体制のレベルアップを図る
 5)短期的視点と長期的視点
 6)生産委託先など生産数量の少ないものへの対応
Ⅳ.中国人気質を理解した仕事の進め方
1.中国人・中国企業を知る
 1)地域特性を知る
 2)中国人の気質
   a.謝罪のない文化
   b.中国の人にやってはいけないこと
   c.自己主張が当たり前
 3)人と人との信頼関係がビジネスの基本
 4)食事・お酒の席でのマナー
2.伝え方で仕事は大きく変わる
 1)通訳の使い方も中国ビジネスの大事なノウハウ
 2)通訳に100%伝えるには
 3)通訳をより有効に使う方法
 4)打合せ実施の5つのポイント
 5)現地スタッフに対する指示の出し方
Ⅴ.生産委託先の品質管理をどのようにコントロールしていくか
1.OEM/ODM/商社など立場ごとにおける品質管理アプローチの違い
2.失敗しない生産委託の体制
 1)生産委託を管理する組織・体制を明確にする
 2)業務の流れを明確にする
 3)スタッフの確保と育成
3.日本と中国の距離感を踏まえた品質管理のコントロール方法
 1)品質基準の共有
 2)意識のずれを解消する
 3)生産工程の把握
 4)情報共有
   ・日々の生産状況の把握
   ・品質不具合、異常に関するリアルタイムでの情報共有
 5)契約で意識・文化・商習慣の壁を低くする
 6)継続的なコミュニケーションで信頼関係を築く
 7)言葉の壁を低くするコミュニケーションツールの活用
 8)信頼はしても確認は怠らない
4.クレーム発生時の対応をコントロールする
 1)重要ポイント
 2)クレーム発生時の対応フロー
 3)フロー項目の実施内容と押さえるべきポイント
 4)クレーム対応の重要度区分と対応方針(例)
 5)生産委託先責任のクレームでの補償対応
5.クレーム対応事例
Ⅵ.中国工場の品質管理・改善のための4つ目のM
1.方法・仕組み・管理(Method・Management)
2.中国工場での品質管理・3つの歯車
 1)3つの歯車とは
 2)中国工場のABC
3.従業員教育の考え方と仕組み構築
4.人材マネジメント
5.業務マネジメント
6.自社工場改善実施のための大前提
7.改善順序の考え方- 工場のレベルで順序は異なる
8.課題解決の基本は日本と同じだが・・・中国要因を見逃さない
9.多くの工場で見た問題点事例および対処法
 1)作業手順/工程を見る目
 2)管理の不備
 3)歯止めの仕組み
 4)購入部材品質の影響
Ⅶ.新規OEM・ODM・取引先選定のポイント
1.OEM・ODM選定のポイント
2.新規取引先を見極めるポイント
3.不良を発生させないための生産委託・部品調達3つのポイント

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