セミナー
「見違えるほど」分かり易い図面が描ける!
機械設計【製図】超入門
「いまさら聞けない?」図面の描き方の基本から実務までを解説
開催主旨
わかりやすく・「適正な」図面が描けているか自信がありますか?
「適正な」図面とは、作業者が間違えにくく、加工性・組立性も良く、安定した品質を作り込むことができる図面のことを言います。
信頼性が高いムダのない「適正な」設計図面は、加工しやすく組立性も良く、安定した品質を作り込むことができ、さらに、製品性能を向上させ、コスト低減にもつながります。
また、
機械設計では、重要部品の要求品質を満足させるための最適な寸法を、設計計算により設定します。CADデータをもとにCAE解析を活用して形状や寸法を決める機会が多くなっていますが、原理原則に基づいた設計計算をしっかり習得しておかなければなりません。
しかしながら…
第一線で活躍する設計製図技術者は、最新の製図規格や実用的な図面の描き方を知らないと仕事になりませんが、多くの現場では、設計製図の「重要さ」は認識していても、旧JISや旧来の社内基準による設計製図を余儀なくされているのが実態です。
こうしたことから、本セミナーの前半では、最新の製図規格にもとづいた作図方法を基礎からわかりやすく学習します。
これから図面に取り組む方や、多少の設計製図の経験を持っている方でも、図面の描き方の基本や製図の基礎をしっかり学んでいただきます。作図の実用的なノウハウを学ぶことで、「見違えるほど」わかりやすい図面を描くことができるようになります。
さらに、
本セミナーの後半では、要求品質から設計計算にもとづいた寸法の決め方や、決めた寸法に従った製図を経験することで、設計製図プロセスの実務的な手法を学習します。最新の製図規格と合わせてムダを省いた最適で簡潔な実用的な製図法をわかりやすく解説します。
機械部品を題材として、設計計算から部品図作成の実務的なプロセスを学ぶことで、モノづくりにおいて最も重要な設計製図の基本と実用的な設計製図を習得していただきます。
信頼性が高くわかりやすい、間違えのない設計製図はどうすれば良いのか、もっとスピードをあげて適正な設計図面を描くにはどうすればよいのか、などの疑問を解決いたします。
「どのように図面を描けば良いのかわからない」
「どうすればもっとわかりやすく、間違いのない図面を描けるのか」
「スピードを上げて正確な図面を描くにはどうすればよいのか」
「そもそも…いまさら聞けない、恥ずかしい」
などの様々な疑問に対し、事例をもとに製図の基礎から実用的な図面の描き方まで幅広くお教えします。製品開発設計者、冶具や設備の設計者、試作設計担当者、CADに携わっている設計者の方で初級から中級レベルの方々をはじめ機械設計製図に携わっている多くの方の参加をお勧めします。
■参加をお勧めする方
(1) 機械図面の描き方と作図法の基本、図面作成のルールを習得したい方
(2) 表面性状、幾何公差など高精度、高機能化を実現する製図法のルールを習得したい方
(3) 設計製図に必要な力学の考え方と強度計算から作図までの設計の実務を学びたい方
■習得可能知識
(1) 誰もが間違いやすい図面の正しい描き方と実用的な作図法を学ぶ
(2) 性能や機能を保証する設計製図に必要な設計計算と製図法を学ぶ
(3) 図面に隠された不具合を見抜く真の検図法の極意を学ぶ
■準備物
・筆記用具:シャープペンシル0.5mm(できれば0.7mmも)、消しゴム、20cm定規、製図用コンパス(径120mmが描ける大きさ)
・電卓(加減乗除のみで可。ただし、立方根の計算ができるものが望ましい)
・方眼紙(A4サイズ、1mmマス目)数枚~10枚くらい
概要
日時 | 2024年 8月 8日(木)10:00~17:00 (9:30 受付開始 休憩12:30~13:30) |
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会場 | 日刊工業新聞社 東京本社 セミナールーム ※会場には受講者用の駐車場が有りません。必ず最寄りの公共交通機関でご来場ください。 ※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。 |
受講料 | お一人様:48,400円(資料含む、消費税込)
受講にあたり |
主催 | 日刊工業新聞社 |
問合せ先 | 日刊工業新聞社 総合事業局 セミナー事業部 TEL: 03-5644-7222 FAX: 03-5644-7215 E-mail : j-seminar@media.nikkan.co.jp TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30 |
FAX申込みについて |
講師
会場アクセス
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日刊工業新聞社 東京本社
セミナールーム
東京都中央区
日本橋小網町14ー1
住生日本橋小網町ビル - セミナー会場案内図
プログラム
第1章 いまさら聞けない?図形と寸法のルール |
1-1. 図形の表し方・・・図面の表し方の基本中の基本を学ぶ! 1-1-1. 線の種類と用途 1-1-2. 第三角法と3面図 1-1-3. 寸法記入 1-1-4. 投影図 1-1-5. 断面図 1-2.寸法の表し方・・・簡単なようで難しい寸法の入れ方を学ぶ! 1-2-1. 寸法 1-2-2. 面取り、半径 1-2-3. 穴加工、ザグリ 1-2-4. キー溝 1-2-5. 加工方法 1-3.寸法公差の表し方・・・設計者の意図した精度にする方法を学ぶ! 1-3-1. 寸法公差 1-3-2. 普通公差と許容値 1-3-3. すきまとしめしろ 1-3-4. はめあいの表示 1-3-5. 公差の累積 1-4. スケッチの作図法・・・図面の見方、描き方を演習から学ぶ! 1-4-1 スケッチの準備 1-4-2. 測定具 1-4-3. スケッチの仕方 1-4-4. 3D図から2D図(演習) 1-4-5. 軸の作図(演習) |
第2章 いまさら聞けない?表面性状と幾何特性のルール |
2-1.表面性状の表し方・・・機械加工方法で異なる表面性状を学ぶ! 2-1-1. 表面粗さの求め方 2-1-2. 表面性状の範囲 2-1-3. 表面性状の記入方法 2-1-4. 表面性状の目安 2-1-5. 表面性状の作図例 2-2.幾何公差の表し方・・・設計者の意図する組立精度の保証方法を学ぶ! 2-2-1. 幾何公差の種類 2-2-2. 幾何公差の表示方法 2-2-3. データムと幾何公差の記入方法 2-2-4. 二つの公差域 2-2-5. 平面度・真円度公差 2-2-6. 円筒度・直角度公差 2-2-7. 真直度公差 2-2-8. 平行度公差 2-2-9. 位置度公差 2-2-10. 同軸度・対称度公差 2-2-11. 円周振れ公差 2-2-12. 全周振れ公差 2-2-13. 幾何公差の適用例 |
第3章 いまさら聞けない力学の知識 |
3-1. 材料と力学・・・信頼性の高い機械設計に必要な力学を学ぶ! 3-2. 機械と力学・・・駆動機構の設計に必要な運動法則を学ぶ! |
第4章 機械要素設計の基礎 |
4-1. 機械要素・・・機械設計の原点となる機械要素を学ぶ! 4-1-1. ネジ 4-1-2. 軸 4-1-3. 転がり軸受 4-1-4. ガイドウェイ型リニア軸受け 4-1-5. ボールネジ 4-1-6. 歯車 4-2. ネジの強度計算法・・・機械設計の基本となるネジの強度計算を学ぶ! 4-2-1. メートル並目ネジの規格 4-2-2. ネジの力学 4-2-3. 引張強さ 4-2-4. せん断強さ 4-3. 軸の設計計算法・・・壊れない、故障しない機械設計の基本を学ぶ! 4-3-1. 軸の種類 4-3-2. 軸の引っ張り強さ 4-3-3. 動力とトルク 4-3-4. ねじりモーメントのみの軸径計算法 4-3-5. 曲げモーメントのみの軸径計算法 4-3-6. 曲げとねじりを同時に受ける軸径計算法 4-3-7. 軸のこわさ 4-4. 動力伝達軸の設計計算製図法・・・設計計算から図面作成のプロセスを学ぶ! 4-4-1. 動力伝達軸の設計仕様 4-4-2. 軸径の計算法(演習) 4-4-3. 軸径の決定 4-4-4. 軸の製図法(演習) 4-4-5. 軸径の寸法許容差の決定 4-4-6. 軸端部のR寸法の決定 4-4-7. キー溝寸法の決定 4-4-8. 製図の解答とチェックポイント |
第5章 軸継手の設計図面から検図法を学ぶ |
5-1. 図面寸法の求め方・・・計算プロセスから重要寸法の決定方法を学ぶ! 5-1-1. フランジ型軸継手 5-1-2. 軸継手の強度計算のポイント 5-1-3. ボルトのせん断強さ 5-1-4. フランジ付け根部のせん断強さ 5-1-5. 計算例 5-2. 設計計算による継手寸法の決定(演習)・・・設計演習から検図法のポイントを学ぶ! 5-2-1. 軸継手設計条件 5-2-2. 角速度、伝達トルク、軸径 5-2-3. 軸継手の仮選定 5-2-4. 軸継手計算と最終決定 5-3. 継手の製図と検図法(演習)・・・検図演習から検図法のコツを学ぶ! 5-3-1. 軸継手の製図の基本 5-3-2. 製図の解答とチェックポイント 5-3-3. 検図のチェックポイント |