開催主旨

　システムを構築する制御や制御対象をモデル化し、シミュレーションによる検証で設計開発を進めるモデルベース開発（MBD）が広がっています。以前は、車載システム向けと捉えられがちでしたが、現在はロボットや医療機器をはじめ様々な分野で導入が始まっています。そのメリットは、開発前期での繰り返し検証により手戻りが激減し、品質向上ならびに開発工数の低減にあるとされますが、それ以上に、わが国が得意とする“擦り合わせ（SURIAWASE）”型開発のデジタル化による、最短距離での目標性能の達成が期待されます。
　本セミナーでは、MBDによる「SURIAWASE2.0」型開発に、ディテールの完成度にこだわるトヨタ式開発手法を組み合わせることにより、最短距離で目標性能に到達する開発手法を紹介します。変化点管理などを効果的に活用しつつSURIAWASE型開発の具体的な進め方を、セットメーカーとサプライヤーの両方の視点から詳解します。
　上述のMBDによる擦り合わせ型開発は「SURIAWASE2.0」と表現され、自動車業界で取り組まれつつあります。製造業に広く浸透するのは必至です。また、最近相次いでいる品質不正は、MBDへの取り組みが不十分だったことに一因があるとの指摘もなされています。本講座を通じて、先行して自社に導入し、最短距離で目標性能を達成する開発手法を習得しましょう。

ライブ配信セミナーでお申込みされた方は、オンライン配信ツールZoomを使い、出演者自身も自宅から出演いただく形式の「Home to Home」（H2H）セミナーとなります。ご視聴方法（参加用URL等）はご登録くださいましたメールにお知らせいたします。