セミナー

【アレニウスプロット法の限界を理解する!】
高分子材料の劣化・破壊のメカニズムとその寿命予測

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開催主旨

 製品の寿命予測は、品質管理活動で重要項目の一つである。力学物性(強度)の寿命予測について、金属やセラミックス材料では非破壊検査法と組み合わせて科学的に信頼性の高い品質保証が行われている。しかし、高分子材料を用いた部品あるいは製品では、その破壊機構の形式知さえ完成していないので、寿命予測法も含めた品質管理や製品の信頼性確保はメーカーのノウハウとなっている。また、高分子材料の破壊機構について科学的に体系化されていないので、破壊や劣化に関わる品質問題が発生すると、その解析や問題解決、今後の対策立案も難しくなる。

 本セミナーでは、セラミックスから高分子材料まで、その機能材料から構造材料まで開発した経験から、高分子材料の劣化や破壊についての考え方や解析方法、寿命予測法についての技術ノウハウや品質管理ノウハウについて、マテリアルズインフォマティクスの成果も含めて体系的に解説する。

 さらに、機能部品の寿命予測を開発段階で科学的に実施したにもかかわらず、量産段階で初期故障が多発した問題を事例に、どのようにデータ駆動で短期間に解決したのか解説する。この事例で、トランスサイエンスの事象における問題解決手法を参加者は体得できる。

 その他T-t線図によるアーレニウスプロットについて、ラーソン・ミラー法との比較説明だけでなく、データサイエンスによる簡便法等を解説し、DXの進展を踏まえた内容で構成している。また、重要となる信頼性工学では、開発段階で品質工学のタグチメソッド(TM)使用を推奨しているので希望者にはPythonプログラムを無償配布予定である。なお、β版であるがTMのPythonプログラム生成用ソフトウェアーも希望者には配布予定でいる。これは、本セミナーでAIの使用を説明しながら、現在の生成系AIではTMについて適切なプログラムコードを取得できないための対応である。

 

■受講対象者

(1) 高分子材料開発を担当する技術者
(2) 高分子材料の品質管理を担当する部門の管理職あるいは担当者
(3) 製品設計あるいは企画を担当する技術者


■習得可能知識

(1) 固体の破壊力学とそれを高分子材料に適用した時の問題
(2) 高分子材料の破壊や劣化現象について品質管理するときの考え方
(3) 高分子材料の寿命に関する品質問題が発生した時の対応方法

概要

日時 2025年 3月 7日(金) 10:00~17:00
(9:30 受付開始 休憩60分)
※昼食のご用意がございませんので、ご準備いただくか休憩時間内に外食いただきますようお願い申し上げます。(休憩時間の会場内飲食は可能)
会場 日刊工業新聞社名古屋支社 6階セミナー会場
※会場には受講者用の駐車場が有りません。必ず最寄りの公共交通機関でご来場ください。
※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。
受講料

46,200円(資料含む、消費税込、1名分)

※日本金型工業会、中部プラスチックス連合会の正会員の方は15%割引とさせていただきます。

主催

日刊工業新聞社

 

※弊社プライバシーポリシー(個人情報保護方針)をご一読いただき、申込みフォームより必要事項をご入力ください。

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申込について 受講にあたり
開催決定後、受講票並び請求書をメール(PDFファイル)にてお送り致します。
申込者が最少催行人数に達していない講座の場合、開催を見送りとさせて頂くことがございます。(担当者より一週間前を目途にご連絡致します。)
申し込み方法
各セミナーのお申込み画面から、またはチラシをダウンロードしご記入のうえFAXにてお申し込みください。
受講料
セミナー開催日までに銀行振込にてお支払いください。
振込手数料は貴社でご負担願います。
キャンセルについて
開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。
問合せ先 日刊工業新聞社 総合事業本部 イベント事業部・事業推進部(名古屋)
TEL:052-931-6158 FAX:052-931-6159
E-mail:nk-event@media.nikkan.co.jp
TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30
FAX申込について

講師

倉地 育夫 氏

会場アクセス

日刊工業新聞社名古屋支社
6階セミナー会場
名古屋市東区泉2-21-28
セミナー会場案内図

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プログラム

1.トランスサイエンス
  1.1 科学の歴史
  1.2 科学と技術
  1.3 データサイエンスとデータ駆動
  1.4 オブジェクト指向
  1.5 Python
  1.6 トランスサイエンスの問題の解き方
2.固体の破壊力学
  2.1 破壊とは
  2.2 材料力学と破壊力学
  2.3 Griffithの理論
  2.4 線形破壊力学の要点
  2.5 フラクトグラフィー
  2.6 ワイブル統計
  2.7 事例:セラミックスの破壊解析
3.高分子の破壊
  3.1 脆性破壊と延性破壊、クレイジング
  3.2 事例:データ駆動によるポリマーアロイ
  3.3 組成の違いで異なる破壊挙動
  3.4 事例:ポリ乳酸
  3.5 エラストマーの破壊機構
  3.6 高分子の劣化機構
  3.7 ケミカルアタック
4.高分子の寿命予測
  4.1 寿命予測概論
    4.1.1.アーレニウス式による寿命予測
    4.1.2.多変量解析を応用した予測式
    4.1.3.ラーソン・ミラー型による寿命予測
    4.1.4.時間温度換算則と寿命予測試験法
  4.2 事例
    4.2.1.免振ゴムの品質保証
    4.2.2.高級カメラのキーパーツ破壊とAI
    4.2.3.製品のキーパーツ初期故障と問題解決
5.科学で解けない問題と品質活動
  5.1 信頼性工学と品質工学の重要性
  5.2 事例:組立メーカーのクレーム解析
  5.3 タグチメソッド概論
6.まとめ

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