セミナー
【現地開催&オンライン&録画視聴可】
AI・ロボットビジョンの基礎と実応用から
生成系AI利用ロボット研究の最前線
~ 2D/3D物体認識の基本技術と実用例紹介から、生成系AI利用によるAI知能化ロボット研究の展望まで
開催主旨
AI(Artificial Intelligence、人工知能)のロボットへの応用は急速に進展し、生産、物流・配送、家庭など、さまざまな分野に着実に浸透しています。AIの適用により、多品種アイテムのピッキング性能を競う「Amazon Robotics Challenge」や「World Robot Summit(WRS)」といった国際大会で実証された技術が、数年後の工場・配送センター・コンビニ店舗の姿を想起させ、プロセス革新が大きく期待されています。
本講座は、これらの大会で世界第3位・優勝し、関連する国家プロジェクト等にも参画実績を持つ講師が、ロボットAI適用の中核をなすロボットビジョン(視覚)の基礎的技術に加え、工場や大規模配送センターへの適用事例、さらには最近注目度が高まっている生成系AIを利用したロボット関連の最先端技術を、4時間集中でわかりやすく解説します。
物体認識手法については、2D/3D両面でのセンシングと認識アルゴリズムについて、いまでも主流となっている基本的な技術と、最近の機械学習ベースの手法を解説します。また、これらの技術の実用事例については、いくつかのロボット国際大会で実際に活用した技術を中心に、ノウハウを含めて紹介します。
さらに、近年急 速に発展している大規模AIモデル(LLM/VLM)を活用した最先端のロボット知能化研究に焦点を当てます。講師が長年研究しているお茶会ロボットを例に、人間のように動作するロボット開発がなぜ難しいのか、その本質的な課題を整理するとともに、その解決を目指した技術として、道具の「機能認識」を用いた動作手順の自動修正や動作軌跡の最適化、LLMによる行動計画、VLMを利用した調理タスクモニタリング、さらには簡単な命令を与えるだけで技術者に代わってロボットプログラムを自動生成する研究事例などをふんだんな画像や動画を交えて丁寧に解説し、AIロボットの展望を提示します。
受講対象
■AI・ロボットビジョンの基礎技術や最新動向を体系的に学びたい技術者、研究者
■製造、物流、配送、または小売の分野でロボットや自動化システムの導入・開発に携わるエンジニア
■生成系AI(LLM/VLM)の技術が、具体的なロボットの知能化や行動計画にどのように応用されているか関心がある方
■ロボット国際大会(Amazon Robotics Challenge、WRSなど)で活用された実用的な物体認識や把持技術のノウハウを知りたい方
習得可能知識
■ロボットビジョンの基礎と応用技術: 2D/3Dの物体認識アルゴリズムの基礎
■ロボット国際大会で実際に使用されたピッキングや把持位置決定の技術、ノウハウ、および開発における教訓
■生成系AI(LLM/VLM)を活用した最先端のロボット知能化研究の動向
■汎用知能ロボット開発における本質的な課題と、道具の「機能認識」を用いた動作手順の自動修正・最適化技術
本セミナーは、オンライン配信ツールZoomを用いて開催します。ご視聴方法(参加用URL等)はご登録されましたメールにお知らせいたします。
概要
| 日時 | 2025年 12月 3日(水)13:00~17:00 ※開催当日12:00まで申込受付 |
|---|---|
| 会場 | 日刊工業新聞社 東京本社 セミナー会場&オンライン ※会場には受講者用の駐車場が有りません。必ず最寄りの公共交通機関でご来場ください。 ※受講者による録音・録画は固くおことわり申し上げます。 |
| 受講料 | 39,600円(テキスト代、録画視聴、税込、1名分) ※テキストはメールでお知らせします。 ※振込手数料は貴社でご負担願います。開催決定後、受講料の請求書(PDF)ををメールでお知らせします。 ※当日の参加が難しい方は録画での参加も可能です。録画での参加を希望される方は、申込フォームでご選択ください。 ※録画視聴は当日参加された方も講座終了後10日間にわたりご視聴いただけます。 |
| 主催 | 日刊工業新聞社 |
| 協力 | 中京大学 橋本研究室・秋月研究室 (Advanced Sensing & Machine Intelligence Group) |
| 問い合わせ先 | 日刊工業新聞社 西日本支社 総合事業本部 セミナー係 TEL : 06-6946-3382 FAX : 06-6946-3389 E-mail : seminar-osaka@media.nikkan.co.jp |
講師
会場アクセス
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日刊工業新聞社 東京本社
セミナー会場
東京都中央区日本橋小網町14-1 - セミナー会場案内図
プログラム
| 1.イントロダクション:AI応用ロボットの概要 |
| 1-1 AI・ロボットの主な利用分野と課題整理 1-2 ロボットビジョンの基本構成 |
| 2.モノを観る:物体認識の基本技術とAI利用の先端技術 |
|
2-1 物体認識アルゴリズムの基礎(概要と2D/3D的アプローチの分類と特徴) |
| 3.ロボットビジョンの実用技術 |
| 3-1 柔軟な動作のためのロボットビジョン 3-1-1 プリミティブ形状近似によるモデルレス把持位置決定 (円柱、球、平板、直方体への近似による把持パターンDBの利用) 3-1-2 ピッキングリスク最小化に基づく動作生成 (掴みやすさ、静的・動的クリアランスの3つの余裕度による総合把持余裕度推定モデル) 3-2 ロボット国際大会にみる実用ロボットビジョン 3-2-1 物流分野:Amazonチャレンジ関連技術 (Amazon Robotics Challengeの概要と目的) (第1回~第3回大会における技術開発事例と得られた教訓) (アイテムの多様化、認識・把持の難しさ、ルールの変化) (VPMアルゴリズムによる認識、ハンド・センサの構成) 3-2-2 製造分野: World Robot Summit:WRS (WRSの課題,開発技術例) |
| 4.ロボット知能化研究の最前線(LLM/VLMと機能認識を用いた上位行動プラン生成と動作軌跡生成) |
| 4-1 汎用知能ロボットの課題‥‥お茶会ロボットはなぜ難しいのか? (記号/言語レイヤーと物理レイヤーの接続) 4-2 記号レイヤーでの行動プラン生成 4-2-1 予備検討とLLMの登場 4-2-2 LLMは本当に使えるのか? 4-2-3 【機能】を利用した手順のエラー修正 (LLMによる行動プラン生成の可能性と問題点の分類と解決の方向性) 4-3 物理レイヤーへの接続 4-3-1 道具の機能認識とAffordance 4-3-2 機能情報を用いたLLM生成手順の自動修正 4-3-3 共通動作軌跡モデル 4-3-4 定量すくい動作の生成 4-3-5 環境に存在する事物との干渉問題の解決 (タスク達成余裕度予測による物理的に実行可能な軌跡の決定) 4-3-6 VLM(視覚言語モデル)を利用したタスクモニタリング (CLIPを活用した調理完了タイミングの決定) 4-3-7 生成AIを用いたロボットプログラム自動生成 (成功事例と失敗事例の分析) |
| 5.今後の展望とまとめ・質疑応答 |
| 5-1 Amazon Robotics Challengeのその後 5-2 ロボット動作生成に関する最新の研究動向 (Google等のLLM-VLM-Policy融合モデル:RT-X、Gemini Roboticsなど) 5-3 主なヒューマノイドロボットの動向 (Altas、Figure、Optimus、Digit等) 5-4 まとめ・質疑応答 |
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